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#地雷系
尾津嘉寿夫 ーおづかずおー
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クラリス
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リリア💙🤍
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#いじめ
名瀬口にぼし
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それから数日後にアンドリューは、バーボンの死体がミシガン湖に浮かんだ知らせをきいて、警察に死体確認に呼びつけられた
バーボンの死体の心臓はライフルでドスンと一発撃ち抜かれ、向こう側が見えるぐらい綺麗に穴が開いていた、さらに彼の股間は綺麗さっぱり吹き飛ばされていた、バーボンを殺ったそのヒット・マンは「おまけ」をつけたのだ、それが分かった時のアンドリューは、足の震えが止まらなくなった
―やっぱりヤツだった、間違いない、あの美丈夫が―彗星―だ・・・ドンがアイツをあそこに連れて来た目的は殺るヤツの顔を覚えさせるためだったのだ、バーボンは真のバカだった、自分がこの世で行使している権力の方がドン・コンチネンタルのそれより強大であると錯覚していたのだ
それにこの事件もおかしな話だ、バーボンは常に側近を従えて行動していたので、彼が一人になることはめったにないなのに、たった一人で明け方殺されてミシガン湖に浮かんでいるなんて、バーボンの部下で買収されたヤツがいるに違いない、買収されたのは誰なのか?是が非でも聞き出さないといけない
バーボンは部下に裏切られ、ミシガン湖に連れていかれてたった一人でいる時に、彗星に撃ち抜かれたのだ、そして彗星が「おまけ」をつけた理由が分かるのは・・・あの時、あの場でドン・コンチネンタルの妻と娘を犯すとバーボンがほのめかした言葉を知る者だけだった
アンドリューの受けたショックは相当なものだった、あの怪しげなカジノの総元締めは、どんな大統領やFBIより、あっさり自分達を殺すことができるのだ、なぜ殺されるのか?彼の希望のものを与えないから、こんなことが許されるのだろうか、まともな神経とは思えない、これがあのコンチネンタルのやり方だ
すかさずアンドリューはバーボン亡き後、チャック・コンチネンタルに訪問予定を取り次ぎ、全面降伏の旨を伝え、バーボンの配下を引き連れチャック・コンチネンタルのファミリーの傘下として忠誠を誓う特別儀式を受けた
アンドリューが初めて部下を引き連れてチャック・コンチネンタル率いる組織街の中心 「シカゴ・ナルシソ・カジノホテル」 に足を踏み入れた時は、あまりの大盛況ぶりで辺り一面、全員目を見張った
湖ほどの巨大な人口の砂浜のプールはさんさんと煌めく水面を満たし、大勢の観光客が水あそびを楽しんでいた、空には何機かのハンググライダーが飛び、どこかのカメラクルーがこのカジノを背景に映画を撮影している、高級ブランドの土産物店の前でもまた違うカメラクルーが映画を撮影していた
このカジノのホテルは色んな映画の舞台にもなっているようだ、観光客はチャックが用意したここで遊び、ギャンブルをし、すっからかんになって帰るのに、充分のもてなしに大満足し、そしてまた金を貯めてここへ来たがるのだった
アイアンウッドの田舎町から出て来たアンドリューはそれに感銘を受けた、今まで自分はバーボンの元でカジノを経営していたつもりだったけれども、この一大賭博の街を牛耳っている「チャック・コンチネンタル」という人物はやはり「腹のある男」だった
そして彼はまたカジノの所有者には珍しく、ホテルの経営者でもあり、実業家であったのだ、チャックはアンドリュー率いる バーボンの組織の生き残りを歓迎し、コンチネンタル・ファミリーの守護聖人になるための儀式を無事に終えさせた後、気前よくアンドリュー達をルビーのサパーショーに招待し、カジノで三日間遊ばせた
これにはアンドリューも大いに楽しんだ、さらにチャックがアンドリューに与えた贈り物は、シカゴの暗黒界のやり方についての完璧な教育だった、この暗黒街の首領チャック・コンチネンタルは、娼婦を売り物にするけど、彼事態は愛人は作らず、妻と娘を愛していた
ウサギのように娼婦を孕ませまくることしか興味がなかったバーボンに比べ、チャックは女もギャンブルもゴルフもしない、インテリで、古いタイプのマフィアだった
意外と気骨のあるアンドリューをチャックも気に入ったのか、世の中が闇の権力によってどのように動かされているかについてアンドリューのようなまったく無知の人間に惜しみなく丁寧に教え、教育した
自分の以前の「ドン・バーボン」(チャックに殺されたが)とは何もかもが大違いだった、アンドリューは思った、ずっと以前から自分はこういうボスが欲しかったのだと、まさにチャック・コンチネンタルこそ、自分が忠誠を誓うボスなのだ、そしてチャックは十分アンドリューがこの組織でやっていけると判断した頃 「クーパー」という人物を紹介した
シカゴで大きな劇場を所有しているこの人物は、シカゴどころかハリウッド全体に影響力がある人間だった、クーパーいわく、ゴシップはいつも劇場で起こっているらしく、それは誰が誰を連れて映画を見に来ているかで、その人物の人間関係がわかると唱えた
さらに彼は金持ちは残酷でならなければ生きて行けないと言い、貧乏人が一揆を起こさないように福祉が必要で、宗教は医薬品と同じで処方されるべきだと主張した、それが社会の仕組みだとアンドリューに教えた
クーパーはいつも彼が真面目なのか、冗談を言っているのか誰にも分りようがない人物だった、次にチャックはハリウッドの大女優ルビー・ランドルをアンドリューに合わせた、アンドリューはこれほどの美貌を持ち合わせた人物を生まれて初めて見た、彼女と一晩でもねんごろになれれば、アンドリューは天にも昇る気持ちになれるのではと思った おそらく彼女の前に出る男は、誰しもがそう思うであろう
しかし彼女はアンドリューにまったく興味を示さなかった、彼女の楽屋にカクテルを配達する、黒髪の女と見間違うほど可愛らしい少年が来ると、途端に彼女は上機嫌になった、そしてその子にとても親し気に話しかけ、ジョークを飛ばし、魅力を振りまいていた
―なるほど彼女はショタコンなのか・・・―
アンドリューの淡い恋心は一瞬で砕け散った、彼女からみたら自分は介護が必要なジジィに過ぎない
コメント
1件
第174話、一気に読んじゃいました。バーボンの最期、凄惨だけど「おまけ」の意味が過去の事件に繋がる伏線になっててゾクっとしましたね。チャックのカジノ描写が細かくて、まるで映画のワンシーンを覗いてるみたいでした。アンドリューが「やっと出会えた理想のボス」と心から思う流れも説得力があって、クーパーの「貧乏人が一揆を起こさないための福祉」みたいな皮肉な社会哲学もグッときました。ルビー登場でまさかのショタコンオチ…アンドリューの淡い恋が一瞬で砕けるギャップに思わず苦笑い。次話も楽しみにしてます!