テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
1話 婚約者
「ちょっと待ってください!」
「翔花様!」
「ごきげんよう!」
「はい、ごきげんようって…いやいや、どうして私が尾蜜様の婚約者なんですか!?」
「僕が言いましたから。」
背後に現れたのはまさに今話していた人物、尾蜜様だった。
「お、尾蜜様…!ど、どういうことですか…」
「まあまあ、良いじゃないですか!あ、そうだ、少しこちらへ来ていただけると助かります。」
「えっ、ええ?」
私はわけも分からず校長室に連れられた。
「お、お父様!」
星宮学園は私の父である、星宮康介が建てた、位の高い人たちのための学校だ。だから、当然父は校長で私はその娘。
「すまない翔花。経済的に星宮家が危ないところを尾蜜家が救ってくれてな。そのときにちはると明日香君を結婚させようって話になっててね。」
「なんでそんな大事なこともっと早く…!」
「だって、昨日決まったんだ。」
「えーーーー!?!?ちょ、ちょ、ちょ勝手に決められちゃ困…」
尾蜜様は私の腕を引っ張り、校長室を出てバタンとドアを閉めた。
「まだ学生だからきちんと決まってないみたいだけど、困ったなぁ…」
「私じゃ、ない!!!」
「、?」
いきなり大きな声を出して尾蜜様を驚かせてしまった。
(私腐女子よ!?この人と他の人の恋を願ってるのよ!?絶対違う!!)
「なんか…すみません。」
「大丈夫ですよ。ひとまずはお互いを知らないといけないので1週間程度は昼食、一緒にどうです?」
「は、い…」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(視線が…重い…そりゃそうよね、だって学校一のイケメン二人組の一人なんだもん。)
「どうしました?」
「あ、いや。」
「星宮、何でここにいるの?」
待ってましたこの人を。尾蜜様の本当の婚約者(※違います)の久米島様。
(って……初対面でタメ口!?)
「あーえっと、その…」
私が理由を説明するよりも先に尾蜜様が説明した。
「僕と星宮翔花さんは結婚するんだよ。」
(超ド・ストレートじゃないか!!駄目ですよ尾蜜様…!久米島様に勘違いされますよ…)
「は?」