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こりん
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#brfr
suzu🎲⭐️🎼⏳🪽🎺
232
✦ ─────── ✦
それは。
本当に小さな違和感だった。
誰かが悪いわけじゃない。
何かが変わったわけでもない。
ただ。
少しずつ。
噛み合わなくなっていただけだった。
◌ ───── ◌
昼休み。
💗「ねぇ」
💜「ん?」
学食へ向かう途中。
彼女が隣を歩きながら口を開く。
💗「今度の休み空いてる?」
💜「たぶん」
💗「たぶん?」
💜「予定見てねぇ」
💗「なにそれ〜」
笑いながら肩を叩く。
いるまも笑った。
💜「帰ったら見る」
💗「絶対だよ?」
💜「たぶん」
💗「だからたぶん禁止!」
二人で笑う。
周りから見れば。
普通の恋人同士だった。
◌ ───── ◌
約束の日。
駅前。
💗「おはよ!」
💜「おう」
💗「今日はどこ行くか覚えてる?」
💜「映画」
💗「正解」
💜「なんだその問題」
💗「確認〜」
楽しそうに笑う彼女。
いるまも苦笑する。
そのまま二人は歩き出した。
ショッピングモール。
映画。
昼食。
一緒に過ごす時間は楽しい。
少なくとも。
いるまはそう思っていた。
◌ ───── ◌
帰り道。
夕暮れ。
💗「ねぇ」
💜「ん?」
💗「私達付き合ってどれくらいだっけ」
💜「半年くらい?」
💗「正解」
💜「また問題かよ」
💗「覚えてるかなって思って」
💜「覚えてるだろ」
💗「そっか」
少しだけ。
彼女は嬉しそうに笑った。
だけど。
その笑顔はどこか寂しそうでもあった。
◌ ───── ◌
翌週。
大学。
講義終わり。
💜「こさ」
🩵「ん〜?」
💜「課題出した?」
🩵「出したよ〜」
💜「マジか」
🩵「いるまくんまだ?」
💜「忘れてた」
🩵「知ってた」
💜「なんでだよ」
🩵「毎回だから〜」
💜「失礼だな」
二人が笑う。
ほんの数秒。
それだけの会話。
だけど。
昔から何度も繰り返してきたような。
自然な空気がそこにはあった。
◌ ───── ◌
教室の入口。
彼女はその様子を見ていた。
幼馴染。
昔から一緒。
それは知っている。
だから。
嫉妬ではない。
だけど。
少しだけ思ってしまった。
💗(自然だな)
自分といる時のいるまと。
こさめと話している時のいるま。
どちらも同じいるまなのに。
何かが違う気がした。
◌ ───── ◌
放課後。
💗「いるま!」
💜「おう」
彼女が迎えに来る。
鞄を持ちながら立ち上がる。
ふと視線を向けると。
なつこさらんの三人が話していた。
最近よく見る光景。
💜(仲良いな)
そう思う。
ただそれだけ。
それ以上は考えなかった。
💗「帰ろ?」
💜「ん」
二人は教室を出ていった。
◌ ───── ◌
その夜。
ベッドの上。
彼女はスマホを見つめていた。
最後のメッセージは夕方。
別に珍しくない。
付き合い始めからずっとそうだった。
用事がなければ連絡しない。
それがいるまだ。
分かっている。
分かっているのに。
💗(私だけなのかな)
胸の奥が少し痛む。
💗(こんなに好きなの)
嫌われているわけじゃない。
優しくないわけでもない。
ちゃんと会ってくれる。
約束も守ってくれる。
だけど。
💗(なんか違う)
その違和感の正体は。
まだ分からなかった。
◌ ───── ◌
同じ頃。
こさめは机に向かっていた。
ふと。
昼間のことを思い出す。
💜「課題出した?」
🩵「出したよ〜」
たったそれだけの会話。
それだけなのに。
少し嬉しかった。
🩵(だめだなぁ)
苦笑する。
離れようとしているのに。
名前を呼ばれるだけで嬉しい。
まだ。
全然諦められていなかった。
✦
同じ時間を過ごしていても。
見ている景色が同じとは限らない。
少しずつ。
少しずつ。
気付かないまま。
三人の距離は変わり始めていた。
✦
コメント
1件
あいさん、今回の第19話、すごくじんわりくる話だった…😢💕 いるまと彼女の間にある「噛み合わなさ」が、小さな違和感の積み重ねで描かれてて、胸がぎゅってなったよ。こさめとの自然な空気と彼女が感じた「違い」が刺さる…。 あと、こさめが「だめだなぁ」って苦笑いするとこ、切なすぎて好きすぎる…!💔 三人の距離が動き出しそうな予感、次話が待ちきれないよ🌸