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こりん
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#brfr
suzu🎲⭐️🎼⏳🪽🎺
232
✦ ─────── ✦
違和感は。
気付いてしまうと消えない。
見ないふりをしても。
考えないようにしても。
少しずつ。
胸の中に積もっていく。
◌ ───── ◌
休日。
駅前。
💗「お待たせ!」
💜「ん」
彼女が駆け寄る。
いるまは軽く手を上げた。
💗「今日はいっぱい歩くからね!」
💜「了解」
二人は並んで歩き出す。
いつも通り。
本当に。
いつも通りだった。
◌ ───── ◌
映画館。
映画を観て。
昼食を食べて。
買い物をする。
楽しい時間。
会話もある。
笑顔もある。
何も問題なんてない。
💗「ねぇ」
💜「ん?」
💗「今日楽しい?」
💜「楽しいぞ」
迷いのない即答。
嘘じゃない。
本当にそう思っている。
だからこそ。
彼女は少しだけ苦しくなった。
💗「そっか」
笑顔を作る。
いるまは気付かない。
◌ ───── ◌
雑貨屋。
店内を歩いていると。
💗「あ」
ショーケースの前で足を止めた。
💜「どうした」
💗「これ可愛くない?」
小さなキーホルダー。
色違いのセットだった。
💜「そうだな」
💗「お揃いにする?」
💜「別にいいぞ」
また即答。
嫌そうな顔もしない。
断りもしない。
優しい。
本当に優しい。
だけど。
💗(嬉しそうじゃない)
その事実が。
胸に刺さった。
◌ ───── ◌
帰り道。
夕暮れ。
人通りの少ない道を歩く。
沈黙が続く。
珍しいことではない。
けれど今日は。
少しだけ重かった。
💗「ねぇ」
💜「ん?」
彼女は足を止めた。
💗「私がさ」
💗「別れたいって言ったらどうする?」
いるまも立ち止まる。
少しだけ驚いた顔。
💜「なんだよ急に」
💗「例えば」
💗「例えばの話」
しばらく考えて。
いるまは答えた。
💜「別に」
💜「お前が決めることだろ」
責めるつもりはない。
止めるつもりもない。
ただ。
本心だった。
💗「……そっか」
彼女は笑った。
うまく笑えたかは分からない。
◌ ───── ◌
別れ際。
💗「今日はありがとう」
💜「おう」
💗「気を付けて帰ってね」
💜「お前もな」
手を振る。
そして。
反対方向へ歩き出す。
その背中を見ながら。
彼女は思った。
💗(やっぱり)
💗(好きなんだろうな)
💗(私のこと)
そこに嘘はない。
だけど。
💗(恋じゃないんだ)
その答えに。
ようやく辿り着いてしまった。
◌ ───── ◌
夜。
部屋。
スマホが震える。
💜『今日はありがとな』
短いメッセージ。
付き合い始めから変わらない。
優しい言葉。
💗(違うんだよ)
画面を見つめる。
欲しかったのは。
こんな優しさじゃない。
💗(もっと)
💗(特別になりたかった)
返事を打とうとして。
手が止まる。
そして。
静かにスマホを伏せた。
◌ ───── ◌
同じ頃。
こさめは部屋のベッドに寝転んでいた。
スマホを見る。
特に連絡は来ていない。
当たり前だ。
今日は休日。
いるまは彼女とデートの日だった。
🩵(楽しかったかな)
そう思ってしまう。
自分でも嫌になる。
🩵(ほんとに)
🩵(諦め悪いなぁ)
苦笑した。
離れようとしているのに。
まだ。
幸せでいてほしいと願ってしまう。
✦
優しさはあった。
嘘もなかった。
だけど。
それだけでは届かない想いもある。
そして。
一度見つけてしまった答えは。
もう見なかったことにはできなかった。
✦
コメント
1件
うわああああこれ、めっちゃ胸にくる……!😭💔 「好き」と「恋」の違いに気付いちゃった瞬間、重すぎる……。いるまは優しいのに、それが逆に切ないね。「お前が決めることだろ」の返し、悪気ゼロなのが余計に刺さる…。 こさめが苦笑しながら「幸せでいてほしい」って思うとこ、拗らせすぎててもう尊いよ……!! この恋、どう転ぶんだろ。次が気になりすぎる〜!🌸