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柳木が空銃時軍の下っ端を倒した8日語。
「少尉、こちら資料となります」
「うん、ありがとう」
柳木が部下から受け取ったのは、空銃時軍についての資料。
「……」
彼は資料に目を通す。
実は、あの日以来、空銃時軍は大人しくなるどころかさらに活発になっているのだ。
「逆効果……とでもいうのか」
彼はため息をつくと、資料を片付け、食堂へと向かう。
その道中だった。
「よお、柳木少尉」
後ろから声が聞こえる。そこにいたのは、政府軍中尉「士屋千樹郎」。政府軍48番隊副隊長でもある。
「士屋中尉……なんの用でありますか?」
「そんな怖い顔すんなよ……な?」
ちなみに、この二人は犬猿の仲である。
「ちょっと仲を深めたくてなぁ……後で二人で風呂でも入ろうや」
「申し訳ないですがそんな趣味はありません」
断ろうとする柳木の肩に、士屋の腕が組まれる。
「まぁそう言うなよ……上官の命令も聞けないのかな?」
柳木はしばらく黙っていた。彼は一息つくと、士屋の腕をどかした。
「いいでしょう。それではまた浴場で会いましょう」
そして彼は食堂へ一直線で向かっていった。士屋はそれを見ながら、ニヤリと笑った。