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「・・・ん・・・?いった・・・」
ブラックは額を抑え、呻く。バナナも、痛そうに腹を押さえていた。
「・・・バナナ・・・?・・・何故・・・私たちは・・・」
そうこぼした途端、意識がハッキリしたのか、記憶が流れ込んだ。
「・・・・・・あ・・・・・・」
ブラックはそうこぼした。バナナも同じように思い出したようだ。
すまない先生を痛めつけたことを。
「すまない先せ・・・!!・・・え????」
“先生”と呼ぼうと、すまない先生の方へ向いた。だが、
「で?すまない先生?なんか言いたいことありますよね???」
「・・・えーっと、元気になってよかっ・・・いだだだだだだだだ!!!」
「ぎ、銀さん・・・ちょっとやりすぎ・・・ブハッ・・・!」
「兄貴・・・笑ってやるな・・・ブフッ!!」
「アッハッハッハッハッ!!」
目の前で繰り広げられている光景は、正座してるすまない先生と、そのすまない先生の両頬を引っ張ってる銀さん。それを苦笑(爆笑)しているレッドとブルー。そして大爆笑してる赤ちゃん。軽くカオス状態だった。
「・・・あ、あの・・・?せんせ・・・?」
バナナがそうこぼした。すると、すまない先生はバナナたちの方を勢いよく向いた。
「・・・バナナくん・・・ブラック・・・」
じわっと目尻に涙を浮かべ、すまない先生は2人を抱きしめた。
「・・・すまない先生、ごめんなさ・・・」
「謝らないで・・・!無事で・・・よかった・・・よかったぁ・・・!!」
すまない先生はボロボロ泣きじゃくりながら、ブラックたちをぎゅうぎゅうと抱きしめていた。思わず、ブラックも、バナナもボロボロ涙が止まらなかった。
この温かさを、自分たちは、失ってしまうところだった。
思わずブラックとバナナとすまない先生は泣きじゃくる。そして、銀さんたちもすまない先生たちを抱きしめるようにギュッと抱きしめあった。
✵✵✵✵✵
「さっすがオリジナル。生徒たちを全員助けるとはな」
パチパチと拍手しながら、青年がやってきた。
銀さんたちは警戒を抱き、武器を構える。だが、青年は驚きもせず、平然としていた。
すまない先生は警戒を抱きつつも、聞いた。
「・・・君の目的はなに?・・・何が目的で生徒たちに近づいたの?・・・君が、君がしなくちゃいけない、成さなければならないことって、なに?」
そうすまない先生が聞くと、青年は俯き、そして、“まっすぐすまない先生たちを見ていた”。
「・・・着いてこい」
そう青年は扉の奥へ。
銀さんたちは警戒しつつ、その青年の後を着いて行った。