ナチ日
「もー、私のことを何歳だと…」
いつもは家でゆっくりしていた日帝が、1ヶ月の長期出張に出掛けることになった。
普段、自分のことは自分で出来る日本だが、何故かナチスに日本の面倒を見るよう頼んだらしい。
ナチスは最初こそ訝しんだものの、「退屈しのぎにはなるか」と、面白半分で依頼を引き受けた。
「お前が日本か」
「あぁ、来てくれたんですね。ありがとうございます」
日本は、どこか他人行儀な、それでいて少し気の抜けた敬語でナチスを迎えた
ナチスはそんな日本の態度を興味深そうに見つめる。
「…お前、ほんとにそれでいいのか?」
ナチスは探るような視線を向けるが、日本は
「えぇ、別に。お気になさらず」
と、あっけらかんと答える。
この日から、ナチスと日本の奇妙な同居生活が始まった。
日帝からは「アメリカからの護衛と、たまに話し相手になってくれればいい」と言われてるものの、ナチスの興味は目の前にいる掴みどころのない日本と言う存在そのものに向いていた。
ある日の午後、日本はソファーでぼんやりと本を読んでいた。ナチスは特にすることも無く、日本をただ観察していた。
ふと、ナチスの退屈が限界に達した。ゆっくり立ち上がり、ソファーに座る日本の横に腰を下ろす。
そして、日本の背後の背もたれに手を置く。突然のことに、日本は顔を上げナチスをみる
「…なんか用ですか」
相変わらずどこか力の抜けた敬語だ。ナチスはニヤリと笑い、もう片方の手で日本の顎をくいっと持ち上げた
日本の目は、明らかに戸惑いの色を帯び始める
「貴様は、本当に面白いな」
至近距離から見つめる赤い瞳に、日本の頬がほんのり赤くなる。それでも、日本は平然を装おうとしている。
「…そうですか」
その反応がたまらなく面白い。もっとこの反応がみたい。この平然を保とうとしている顔を崩したい。
「そんなつまらない返事しか出来ないのか?もっと面白い声を聞かせてみろ」
ナチスは顎をクイッと持ち上げたまま、さらに顔を近づける。日本の瞳が、さっきよりも深く揺れたのを見逃さなかった
「…例えば、どんな声が聞きたいんですか?」
日本はそう言いながら、目を逸らそうとしない。その奥には、動揺が見え隠れしている
「さぁな。それはお前が1番分かっているだろう」
ナチスはそう囁くと、顎を掴む手を離し、代わりに日本の首筋に指を這わせた
日本の身体が一瞬、ピクリと強ばる
「…っ」
その反応に、ナチスは目を細める。そのまま、ソファーに日本を押し倒した。
「やはり、面白いな。」
ナチスは片手で日本を拘束し、もう片方の手で日本の赤く染った頬を撫でる
「な、何を…ッ」
ようやく焦りの色を露わにする日本。その声は、僅かに振るえている
ナチスはニヤリと口角を上げ、さらに顔を近づけ、耳元で囁いた
「このまま、貴様の可愛い声を聞いてやろう」
「まッ…!?」
さっきまで平然を装っていた日本が、分かりやすく焦り始める。どうにかして抵抗しようとした時
「…なーんてな」
そう言って、拘束を解く。
ナチスは日本の驚いた表情を見て、楽しそうに笑った。
「まさか、本気にしていたのか?ほんとに面白いやつだな」
「な…ッ」
日本の頬がさらに赤くなる
ナチスはゆっくり立ち上がり、優雅に微笑んだ
「…だが、油断するなよ。まだ1ヶ月もあるんだ」
そう言い残して、部屋の中を静かに歩き始めた
続きあるか分からん
コメント
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ナチ日最高(*`ω´)b続き見てみたいですねこれは!続き楽しみです!