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阿賀家 夜
音魅「どうしよう！充電なくなっちゃった！」
陸徒「え？もう羅輝始めたけど」
陸徒「じゃあー」
羅輝「まさかこんな形で一緒に住んでることを確認することになるなんてな」
音魅「信じてなかった？」
燈真「まぁ、半信半疑…かな」
柚璃「ってことは一つ屋根の下…？」
陸徒「その言い方なんか嫌だ」
燈真「あんな事やこんなことまで…」
陸徒「ないから！」
音魅「一つ屋根の…下？だとなんかあるの？」
陸徒「音魅は知らなくていいよ」
音魅「いいけど、茜さんに聞くし」
陸徒「それだけはやめて！」
陸徒「姉ちゃんに聞いたら余計なことまで吹き込まれるから！」
羅輝「なんか、兄妹みたいだな」
柚璃「私も思った」
燈真「陸徒がお兄ちゃんか？」
羅輝「で、音魅が妹だな」
柚璃「音魅はずっと陸徒の家にいるの？」
音魅「今のところはかな」
羅輝「陸徒勝手に部屋に入ってたりしてな」
陸徒「そんなこと…しないし」
羅輝「ほんとか〜？」
柚璃「私の家だったらいつでも来ていいからね」
音魅「うん！今度泊まりに行ってみたいな」
燈真「それよりさ、今度夏祭りあるんだって」
燈真「行く？」
羅輝&柚璃「行きたい！」
陸徒「羅輝柚璃の方が兄妹っぽいけどな」
羅輝「んー、まぁちっせぇ頃から一緒にいるからな」
柚璃「いわゆる、幼馴染み？」
羅輝「腐れ縁だろ」
柚璃「そんな酷いものじゃないし！」
柚璃「なに？羅輝は離れたいわけ？」
羅輝「いない方が清々するね」
柚璃「はいはい、私がいないとなんも出来ないのにね」
羅輝「んな事ねぇよ」
燈真「はいはい、兄妹ケンカはいいから」
燈真「で陸徒と甘奈は？」
陸徒「行けるよ」
音魅「私も」
柚璃「海も行きたいよねぇ」
柚璃「音魅は行きたいところとかないの？」
音魅「私は…」
音魅「…私はこうやってみんなとどこに行きたいか話すだけでなんか嬉しくて」
音魅「だからどこでもいいかな。多分何したって楽しいから」
柚璃「はぁー、音魅いい子すぎでしょ」
燈真「じゃあ、時間とかはまた連絡する」
燈真「俺はこれで、おやすみ」
羅輝「んじゃ、俺もおやすみ」
柚璃「私も、おやすみ」
音魅「陸徒くんはまだ入っててね」
陸徒「え？」
音魅「通話に」
陸徒「分かった」
そう言って音魅は自分の部屋に戻って行った
音魅「陸徒くん、聞こえる？」
陸徒「聞こえるよ」
音魅「えへへ、なんか自分のスマホで通話してみたくて」
陸徒「なんだそれw」
音魅「…陸徒くんに言いたいことがあるの」
陸徒「？」
音魅「顔見ながらだと恥ずかしいから通話のまま言うね」
音魅「私をこの家に住ませてくれて、私をたくさんの事から救ってくれて、ありがとう//」
陸徒「…！！」
音魅「言い忘れてたと思って」
顔は見えないけど、多分音魅の顔は赤いことがわかった
陸徒「全然、音魅がいるから俺も楽しいし！俺の方がありがとうって言いたいくらいだよ」
音魅「そんな…な、夏祭りも楽しみにしてるね！」
音魅「じゃあ、おやすみ…！」
陸徒「うん、おやすみ、音魅」
音魅の部屋
音魅「私がいるから楽しい…そんなこと思ってたんだ」
音魅(…まただ、また顔が熱い)
その日はなぜか、ドキドキでよく眠れなかった。それが夏祭りが楽しみでドキドキしてたのかよく分からなかった
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