夏祭り当日

羅輝「おー！」

燈真「人多いな」

柚璃「羅輝はぐれそう」

羅輝「子供じゃないんだからねえよ」

燈真「どうする？手でも繋いでおいたら？」

羅輝「だからねえって！」

羅輝「俺腹減ったからなんか買ってくる」

柚璃「じゃあ焼きそば買いに行こうよ」

羅輝「…付き添いのつもりか？」

柚璃「違うし！私もなんか食べたいから」

燈真「じゃあ俺らの分も買ってくれない？金渡すから」

羅輝「いいぞ」

陸徒「俺らは飲み物でも買うか」

燈真「だな、じゃあそっちはよろしく」

陸徒「音魅も一緒に行こ」

音魅「うん」

羅輝達

柚璃「ねぇ、今日の音魅ちょっと変じゃなかった？」

羅輝「どこが？」

柚璃「どこがって、逆に気づかなかったの？」

柚璃「陸徒と目合わせてなかったんだよ」

羅輝「…普通じゃね？」

柚璃「え〜？私は絶対なんかあると思うけどね！」

柚璃「もしかして、恋かな！？」

羅輝「…ないだろ、だって好きが分かんないって言ってたじゃん」

柚璃「そうだけどさ〜」

羅輝「人増えてきたな、気を付けろよ」

柚璃「分かってる」

羅輝「ただでさえ背小さいんだから」

柚璃「分かってるって！」

柚璃「まったく、心配してるのか ー」

ドンッ

柚璃「わっ？！？」

ガシ

羅輝「お前なぁ〜」

柚璃「わ、わざとじゃないし！」

羅輝「はぁ。怪我なかったか？」

柚璃「うん」

羅輝「ほら」

柚璃「なに？その手」

羅輝「さっきみたいにならないように手、繋いでおくか？」

柚璃「は？え、いいの？」

羅輝「うっそー！お前と手なんか繋ぐわけないだろ」

柚璃「…一発殴っていい？」

羅輝「なんでだよ？！」

柚璃「普通にイラッとした」

羅輝「ごめんごめん、そんなに繋ぎたかったとは」

柚璃「〜！！もういい！なんで付いてきちゃったんだろ！」

羅輝「俺が焼きそば奢るからよ」

柚璃「…それで許されると思ってる？」

羅輝「今ならいちご飴付き」

柚璃「しょーがないから許してあげる」

羅輝「現金なやつだな」

柚璃「ちゃんと奢ってよね」

柚璃「…あれ？音魅？」

羅輝「…どこにもいないけど？」

柚璃「見間違いかな？」

陸徒達

燈真「羅輝は…コーラでいっか」

陸徒「じゃあ、羅輝達に連絡を…」

陸徒「音魅？」

燈真「どうした？」

陸徒「音魅がいない…」

燈真「は？」

陸徒「俺探してくる！」

燈真「待て、先に電話した方がいいんじゃないか？」

陸徒「そうだよな」

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陸徒「でない…なんで？」

陸徒「どうしよう！」

燈真「落ち着け、羅輝達にも連絡して手分けして探そう」

燈真「別に誘拐されたわけでもないだろ」

陸徒「そうだけど…俺先に探してる」

燈真「分かった。俺も羅輝達に連絡したら行く」