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[ink視点]
「ふわぁ…」
今日も朝が訪れた。
まだ眠たいため、1つ欠伸をする。
眠たい体を起こし、寝ぼけながら
インク瓶を手に取る。
…ホンモノの感情がないから、こうしなきゃ。
ニセモノの僕でも、愛してくれる人はいるのかな、
なんてつい考えていた。
そんなこんなで、いつも通りに軽く朝食をとったり
身支度を済ませたりした。
ink:「うん、こんなものかな。」
ある程度準備を終える。
今日もあそこ…errorの所に行こう。
errorには嫌われちゃってるみたいだけど、
いい暇つぶしにはなるしね!
それじゃ、早速…
ポータルを繋いで、errorの所へ遊びに行った。
到着すると、errorは人形作りに夢中になっていた。
…あ、そうだ!せっかくだし、驚かしちゃえ!
そう思って、足音をたてずにerrorに近付いた。
そして、errorの後ろに来た頃、
errorがぶつぶつと何かを呟いているのが聞こえた。
なんだろう、とよく聞いてみると…
error:「…なんデinkハあンナに可愛イんダろウな…」
…!?
き、聞き間違いだよね!?そうだよね…?
errorは僕のこと…嫌い、だもの。
ink:「ね、ねぇ、error。今のって…?」
error:「…っ!」
error:「イいたノか…トいウか、
今のって…マさか…?」
ink:「え、えーっと…お察しの通り、かな?」
いつの間にか、驚かそう、なんて幼稚な
考えを忘れてerrorに聞いてしまっていた。
そんな時、errorが大きな溜め息をつく。
error:「…ドこかラ聞いテたカは知らナいガ、
ソのまんマだヨ。」
ink:「…ぼ、僕は可愛くないと思うけど…?」
本心からの疑問をerrorにぶつける。
すると、またerrorは溜め息。
error:「あー…俺カら見タら可愛いク見えルんだヨ。」
ink:「そ、そう…なんだ?」
と、とりあえずこれは置いておいて…
さっき、ぼんやりとだけど…
やっぱり好きだな、って聞こえたんだよね…
error:「…今伝エるツもりハ無かッたンだがナ…」
error:「俺、お前ガ好きなンだよ。」
ink:「え…えっと…?」
errorが…僕のことを…好き?
う、嘘だよね!?
ink:「嘘…だよね?」
error:「嘘ジゃなイ。」
ink:「…」
…信じられない…
流石に夢だよね?そうだよね?
error:「信じテなイな…」
error:「オい、ソこ座レ。」
ink:「え、うん…?」
言われた通りに座る。
すると…コツン、なんて重なる音が響く。
error:「嘘ダったらコんナこと、シないだロ?」
今になって気付いた。
僕は…errorにキスをされたんだ。
ink:「ゆ…」
error:「ゆ?」
ink:「夢なら早く覚めてっ…!///」
結局、夢ではなくて現実だった。