ともさんは、中学の時に生徒会に入っていて、生徒会長だった。
俺の一つ上の学年で、学年が違う人と会うことはなかなかなかったが、
俺も生徒会に入っていたため、ともさんとはよく会っていた。
ク『クロノアです!よろしくお願いします!』
内心面倒くさいなと思いながら、自己紹介をした。
と『生徒会長のともです!よろしくお願いします!』
そう言って笑顔を浮かべるともさんの顔が俺には輝いているように見えた。
いや、俺だけじゃないか笑
その場にいた女子全員がハートの目をしてともさんを見つめていた。
生徒会が終わり、帰ろうとした時だった。
と『クロノアさん!』
ク『え?あ、はい!何でしょう?』
と『ちょっと残ってくれませんか?』
ク『別にいいですけど…』
周りを見渡すと、誰の姿も見えなかった。
ク『あれ…?他の人たちは?』
と『皆もう帰りましたよ?』
ク『はやっ!!w』
委員会が終わってからまだ数分しかたっていなかった。
と『そんなことより、クロノアさんって頭良いし運動神経も良いんですよね!』
ク『別に普通ですよ!』(※頭も運動神経もめちゃ良い)
と『ほんとですか?笑』
すると、ともさんが俺に少し詰め寄ってきた。
ク『あの~、それで用は…?』
と『僕、クロノアさんのことが好きです!』
突然の告白に驚きが隠せない。
ク『好き…?え、冗談ですよね?』
と『ほんとです!』
ク『あ、ありがとう…ございます///』
その後、俺は告白を断り、その日はそのままともさんと一緒に帰った。
次の日から、ともさんが俺に対して積極的になった。
と『クロノアさ~ん!!』
ク『は~い!笑』
と『暇だったんで来ました!笑』
と『クロノアさん!』
ク『はいはーい!』
と『あ!クロノアさん!!』
ク『ともさん!おはようございます!』
教室まで会いに来たり、朝ばったり会ったり、騒がしい日々が続いた。
そして、夏休みに入る前の最後の委員会が始まり、気がつけば終わっていた。
俺はまたともさんに声をかけられた。
と『クロノアさん!大好きです!』
ク『ありがとうございます!笑』
と『その言い方信じてないですよね?』
ク『言われ慣れただけですよ!笑』
正直俺は信じてなかった。
最初はびっくりしたけど、後からよく考えてみれば
告白されたとき「好き」としか言われていない。
もしかしたら友達としての「好き」かもしれない。そう思うようになった。
ク『僕もともさんのこと好きですよ!』
そう言った瞬間、俺は後ろから抱き締められた。
座っていたため、後ろからしか抱き締められなかったのだろう。
ク『とも……さん…?///』
次の瞬間、首もとに柔らかいものが当たった。
ともさんの唇だ。
ク『ひッんん///』
ともさんのさらさらな髪が首に当たりくすぐったい。
ガリッ
ク『い”ッ』
首もとを噛まれ、少しの痛みを感じたが、すぐに快感へと変わっていった。
と『俺、本気だから』
その時初めて、ともさんが本気だったということに気がついたのだった。
ク「……///」
し「クロノアさん?顔真っ赤ですよ?」
ク「あぁ…ちょっと昔のこと思い出しちゃって笑」
懐かしいな、そう思いながらゆっくり目を閉じた。
し「もしかして疲れました?休憩します?」
ク「ううん、大丈夫!ありがとう」
きっとしにがみくんも疲れているはずだ。
目の下に真っ黒なくまができている。
だから俺だけ休む訳にはいかなかった。
視点 sn
し「そういえばトラゾーさん来てませんね」
ク「学校行ってるんじゃないかな?」
し「確かに!今日月曜日ですもんね!」
そんなことを話していると、お医者さんがやって来た。
定期的にぺいんとさんを検査しているようだ。
し「あの…いつ起きるかとかってわからないんですか……?」
わからないし、まず起きない可能性もある。そう言われた。
ク「大丈夫?顔青ざめてるけど……」
し「ちょっと廊下で落ち着かせてきます………」
ク「わかった…こっちは任せて!」
し「……………。トラゾーさん……来るかな…?」
僕は他のことを考えて心を落ち着かせようとした。
それでもぺいんとさんのことが頭から離れない。
し「ぺいんとさん…はやく戻ってきてよ……」
今の僕にはそう願うことしかできなかった。
コメント
2件
うぉぉぉまじか?!ともさんとクロノアさんが、くっついてくれる方がスッキリする……?あーでもん〜………ぺんしにも捨てがたい……ァァァァァァァァァァァもうシンプルに続き楽しみすぎるわ