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うわぁ…この展開、めっちゃ胸が痛いしゾクゾクする…🥀 陽煌くん、完全にヤバいやつじゃん…「お手本見せてあげる」ってドルの力で記憶操作するとか、怖すぎるよ。でも泰輝くんが「陽雅さんが幸せなら」って思ってる優しさに、逆に切なくなる… 最後のキスマークの謎、陽雅くんの冷たい目と「お仕置き」の言葉で終わるの、続きが気になって仕方ないよ〜! 灯依さん、この重くて危うい関係性の描き方、凄すぎます…次の話が待ちきれない🌙🤍
泰輝さんの部屋に入ると、陽煌さんは扉を閉じる。そして、立ったまま二人向かい合った。
「陽雅から聞いたよ。陽雅と一緒に乗り越えてくれるんだよね」
「はい。陽雅さんの束縛心を抑えられる方法を一緒に探そうと思ってます」
「でも、人は簡単に変わらないよ。陽雅が変わる前に、恭也くんが限界迎えちゃうと思うな」
「確かにその可能性はあるかもしれません。でも、俺と陽雅さんならきっと大丈夫です。それに俺は陽雅さんが幸せだと思ってくれるなら、束縛にも耐えられると思います」
陽煌さんはしばらく黙り込んだ後、ニコッと笑う。
「恭也くんも陽雅の幸せを願ってるの?」
「はい。これまできっと沢山苦しんできたと思うので。陽雅さんには幸せになってもらいたいです」
「陽雅が幸せに…?」
陽煌さんはそう呟いた後、表情を変える。
「ダメに決まってるでしょ」
「えっ?」
突如陽煌さんに腕を掴まれ、ベッドに放り込まれる。
「いっ…」
気付いたら俺の上には陽煌さんが跨っていた。
「何するんですかっ」
起き上がろうとしたけど、両手を掴まれて動けない。
「恭也くんさぁ、陽雅の本当の怖さ知らないからそんな事言えるんだよ」
「離してください」
「嫌だよ。恭也くんにはちゃんと陽雅が嫉妬したらどうなるか教えてあげなきゃいけないからね」
陽煌さんはそう言った後、俺の首元に口を近付ける。
「やめてくださいっ!」
俺は必死に抵抗する。
そんな俺を見て、陽煌さんは顔を上げた。
「しーっ。そんなに騒いだら陽雅が起きちゃうでしょ?」
「嫌です! 離してください」
「大丈夫だよ。すぐに終わるから」
陽煌さんは再び俺の首元に口を近付ける。
その時、ふと思い出した。
陽雅さんに分けてもらったドルの力の事を。
今なら自然に陽煌さんの耳元で囁ける。
俺は力を込めて言葉を発した。
《離してください》
その言葉で陽雅さんは手を離して体を起こす。
その隙に体を起こそうとしたが、すぐにまた手を掴まれてしまった。
陽煌さんはフッと笑って俺を見る。
「それ、陽雅に分けてもらったの?」
「離してください!」
「でも残念。そんな単発的な命令じゃ意味ないよ。俺がお手本見せてあげるね」
「嫌だっ」
抵抗しようとしても、陽煌さんの抑える力が強くて全く抵抗出来ない。
陽煌さんは俺の指に自分の指を絡めて、ニコッと笑った。
《じっとしてて》
その言葉で、体の力がスッと抜ける。
体を動かそうとしても、全く動かない。
そんな俺を見て、陽煌さんは手を離した。
「ほら。こうやってずっと続く命令じゃないと」
陽煌さんはニコッと笑い、俺の首元に口を近付ける。
そして、俺の首筋に陽煌さんの唇が触れた。
チクッとした痛みが走った後、じんわりと熱が残る。
陽煌さんは満足そうにその痕を見つめた。
「これ、陽雅が見たらどうなると思う?」
陽雅さんがこれを見たら。
きっと陽雅さんは嫉妬する。
「陽雅、怒るだろうな。恭也くんの事、傷付けちゃうかも」
陽煌さんはそう言ってニヤッと笑う。
「もしそうなったら、ドルの力使って拒否するので大丈夫です」
「でも今使っちゃったね?」
「もう一回分けてもらいます。陽雅さんが使ったらまた分けれるって言ってたので」
「そっか。でも、なんで使ったのか聞かれたらなんて答えるの?」
「そりゃあ陽煌さんに使ったって言いますよ」
俺の言葉に陽煌さんはフッと笑う。
「俺に無理やりキスマ付けられそうになったからって?」
「そうです」
「そんな話信じるかな。陽雅、俺の事すごい信じてくれてるからさ。陽雅だけは俺の事、昔からずーっと大好きなの」
嬉しそうに笑った後、陽煌さんは続けて言う。
「そろそろ終わらせないとね。陽雅起きちゃうから」
ニヤッと笑った陽煌さんの手が俺の手に触れる。
《俺が動いていいよって言ったらすぐ家に帰ってね。それと、家に帰ったら俺に会った事忘れて。それじゃあ、動いていいよ》
陽煌さんは手を離し、俺の上からどいて立ち上がる。
(家に帰らなきゃ…)
俺は立ち上がって部屋を出た。
自宅の玄関を開き、リビングに出ると、我に返る。
(あれ? 俺、今何してたっけ…)
思い出したのは陽雅さんとの時間。
いつの間に帰ってきてしまったのだろうか。
まだ陽雅さんと一緒にいるつもりだったのに。
それになんだか異様に眠い。
(少しだけ寝よう…)
俺はソファーに寝転び、仮眠をとった。
翌朝、顔を洗うために洗面所に行く。
ふと鏡を見ると、首元に赤い跡が付いていた。
(あれ…陽雅さん、いつの間に付けたんだろう…)
キスマークを付けられた記憶なんてなく、不思議に思いながらも、痕をなぞる。
(独占欲が出たのかな…)
これくらいの独占欲なら付き合う前から出ていたし、別に気にならない。
(今日も陽雅さんに会えるんだ。楽しみ)
俺はわくわくした気持ちで顔を洗った。
最後の講義が終わり、大学を出ると、陽雅さんの家へ向かう。
陽雅さんの家に着くと、合鍵で鍵を開け、中に入った。
「お邪魔します」
玄関でそう言い、靴を脱ぐと、リビングの扉を開く。
中を見ると、陽雅さんはキッチンに立っていた。
陽雅さんは俺に気付くと、笑顔で言う。
「恭也。いらっしゃい」
俺は陽雅さんの元へ向かう。
「何作ってるんですか?」
「野菜炒め。もうすぐ出来るからね」
「じゃあ俺、他のもの準備してますね」
「ありがとう。お願い」
そして俺は水とご飯をついで箸を用意した後、席に着いた。
少しして陽雅さんが野菜炒めの入ったお皿を持ってこっちに来て、机に置く。
「お待たせ…」
陽雅さんは俺の首元を見て、声色を変える。
「それ、何」
「えっ?」
陽雅さんの目線の先には赤い跡が残っている。
「何って、陽雅さんがつけたんじゃないんですか?」
「つけてないよ。誰が付けたの?」
「いや、誰って…」
どういう事だ。
陽雅さんがつけたものだと思ってたのに。
だって陽雅さん以外、つける人なんて居ないし。
俺が困っていると、陽雅さんが口を開く。
「…そういえば昨日、俺が起きた頃には帰ってたよね。その後、誰と会ってたの?」
「いや俺は…」
昨日の事を思い出す。
昨日は何故か気付いたら家にいて、その後少しだけ寝て、ずっと家にいた。
でも、陽雅さんの部屋から出てから家に帰るまでの記憶がどうしても思い出せない。
「…別に誰とも会ってないですよ。家帰っただけです」
「…へぇ、そう。恭也、ちょっと来て」
いつもと違う冷たい目で、俺の腕をガシッと掴み歩き出す。
「ちょっと、陽雅さん」
陽雅さんは俺の呼び掛けに答えないまま部屋を出て、階段を登り出す。
そして陽雅さんの部屋に入ると、扉を閉めたあとに俺をベッドに投げ込んだ。
「いっ…」
気付いたら俺の上には陽雅さんが跨っていた。
陽雅さんは強い力で俺の手を掴み、顔の横で抑えつける。
「恭也、なんで嘘つくの?」
「嘘じゃないです。俺、本当に誰とも会ってないんです」
「じゃあ誰がキスマなんて付けたの?」
「分かんないですよ。俺はてっきり陽雅さんがつけたものだと思ってましたから」
「そんな言い訳通用するわけないでしょ。正直に話してよ」
陽雅さんの手の力が、少し痛いほどに強くなる。
「言い訳なんかじゃありません。本当なんです」
俺の言葉を聞いて、陽雅さんは俺の耳元に口を近づける。
《本当の事教えて》
昨日の記憶が頭を流れた後、頭がキーンと痛くなる。
やっぱりあの瞬間だけは思い出せない。
でも、誰にも会っていない事なら分かっている。
「…俺は本当に誰にも会ってないです」
陽雅さんは俺の言葉を聞くと黙り込んだ後、口を開く。
「…ドルの力でも口割らないなんて、もしかしてドルの人と浮気でもしたの?」
「違いますよ。俺は本当に誰とも会ってないんです」
「だったらこのキスマはどう説明するの?」
「俺も分かんないですよそんなの」
「…そう」
陽雅さんは俺の手を離し、服を脱ぎ始める。
「あの…陽雅さん」
「恭也も脱いで」
冷たい目。
その目で見られると、なんだか逆らえなくなる。
俺は言われた通りに服を脱ぐ。
お互い裸になると、もう一度俺の上に跨った後、呟いた。
「恋人に嘘をつく様な悪い子にはお仕置しないとね」