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翌日の昼。相変わらず隣で涼太は眠っている。同室になったことでみんなが涼太に会いに行けるようになり、午前中はメンバーが来ていたが、午後は誰も来ず静かに時間が過ぎていった。
「…暇だな。」
ぽつりと呟くと、隣で寝ていた涼太が俺の声に反応したかのようにゆっくりと目を開けた。
「…ん…ぅ…」
「あ、涼太。おはよう。」
「…ぇ…?しょ、た…?」
「おう。おはよ。」
「…しょうた、翔太っ…」
涼太はよろよろと俺のベッドまで来てぎゅっと抱きついてきた。
「うおっ、危ねぇな…」
「よかっ、たっ…生きてたっ…」
「あんなんで死なねぇよ。」
「怖かったっ!!俺のせいでっしょうたが、死んじゃった、かも、って…!」
肩が涙で暖かくなっていく。それを感じて俺の目からも涙が出た。もしかしたら俺も知らないうちに不安になっていたのかもしれない。
「…もう、あんなことするなよ。俺だって、怖かった…」
「…っ、ひ、っく…」
「しんどかったり、したら、頼れよ。俺、もいるし…みんなもいるだろ…?」
「う、ん…!ごめん、ごめん、ね…っ」
「もう、いい。お前が無事ならそれでいいっ…」
感情のままに言葉にして2人で子供の頃に戻ったように泣いた。