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すの短編2

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すの短編2

18 - 秘密 💚💙

♥

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2025年04月12日

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春になってから桜の時期に向かって阿部には嬉しい仕事の依頼が重なり、桜の散る今頃では、番組改編期のお陰で思いがけず職場で渡辺と会う機会が出来た。



💚「先に出るね」


💙「うん、後で」



軽いキスを交わした後、渡辺が布団から白い腕だけ出してひらひら手を振った。

2人の付き合いは公にしていないので、一緒に家を出られないのは少し寂しいが、それよりも共演の喜びの方が大きかった。



パタン。



阿部が身なりを整えて出て行ってから、1時間ほどして、渡辺も起きた。

大きく、伸びをする。

昨夜、阿部から今日の予報は雨だと聞いていたのに、天候はまだ曇りのまま。

こういう気候の時は往々にして頭痛が来るので用心しなければならない。渡辺は起き上がってシャワーと歯磨きを済ませ、まず頭痛薬を飲んだ。



💙「よし。行くか」



渡辺の足取りも軽い。

金曜の朝はいつも画面越しに阿部を見ているが、今日は同じ空間にいられる。秘密のデートみたいで少し気分が上がった。

阿部の家から向かうので移動車は断ってある。タクシーを呼んで、渡辺は乗り込んだ。



大分馴染みになってきたテレビ局に着くと、渡辺は、自分だけの名前が書かれた楽屋に入った。

いつもの賑やかな楽屋に比べると、1人の楽屋はやはり寂しい。

時間になり、メイクさんやスタイリストさんが、『アイドル渡辺翔太』を仕上げてくれた。阿部は生放送中で、楽屋に訪ねては来られなかった。


今日は春っぽい衣装。

阿部は喜んでくれるだろうか?


そんなことを思いながら、少しくすぐったいような気分で渡辺はスタジオに入った。






放送中、お互いただ仲の良いメンバーの顔をする。しかし、2人の目の奥には2人にしかわからない感情の交換がある。


素直な渡辺が、嬉しさを隠しきれずにいるのを阿部は可愛いなと思った。






夜。


その日の仕事を終えた2人が再び合流した。

渡辺は帰る前にサウナを済ませて、阿部は簡単な夕食を作って迎える。

今日は珍しく、食卓にビールが出た。



💚「一杯だけ飲もう」


💙「うん」


💚💙「乾杯」



グラスを軽く合わせる。 2人とも酒は強くないので、気持ちよくなったくらいで阿部の作ったカレーライスを2人で食べた。食事を終え、洗い物を渡辺がしている間に、阿部は汗を流しに行く。


そして、ベッドに入ると、阿部は渡辺の頬にキスをした。



💚「今日、綺麗だった。すごく」


💙「そうか?」



嬉しいくせに、渡辺は、少し斜に構えたような気のない返事をする。ありがとう、と素直に言えない渡辺が可愛らしい。顔が赤くなっているのですぐ解る。そういうところも含めて、愛しいなと阿部は思うのだ。



💚「あれは、仕事というより、デートだったね」



阿部が同じようなことを考えていたことが嬉しい。渡辺は阿部の胸に自分を預けた。渡辺の背中に阿部が手を回す。



💚「疲れてない?」


💙「そっちこそ」


💚「俺は平気」



阿部が渡辺に唇を重ねた。

今度は深く、深く。

肌触りのいい生地のパジャマを脱がせていく。 渡辺の首が見えた。肩が露わになった。薄明かりの中で、渡辺は宝石のように輝いていた。そのすべすべとした感触を楽しむように、阿部の手が渡辺を優しく撫で始めた。



💚「すごく綺麗だ」


💙「ん……っ」



表舞台ではどちらかというと、天然で可愛らしい印象の阿部が、夜になると柔らかくも積極的になって、渡辺を愛する側に回る。渡辺も昼間の棘をなくして、阿部の前では比較的従順になる。

2人で積み上げた年月が、そんな関係性を築いてきた。



💙「阿部、もっ……いい……来て」


💚「翔太、イキそう………」


💙「俺もイク………ああっ」



事を終え、コロッと眠ってしまった渡辺の柔らかい髪にキスを落として、阿部も安心したように目を閉じた。

今夜は自分の家に帰ると言っていたから、そろそろ起こさなくてはいけない。それでも満たされた心と身体は、阿部を深い眠りへと誘った。







おわり。

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コメント

23

ユーザー

やっとZIP見ました〜 イチャイチャでしたね💚💙 二人の空気は美しく可愛い✨✨✨

ユーザー
ユーザー

ZIPでの2人見てたらなんか、まきぴよさんが浮かんだわ(笑) 最近、2人のストーリーあったからかな😂 皆さんも言ってるけど、あのイチャつきは朝から何なのっ 思ったわ(笑) ヒルナンデスのしょっぴー、めちゃ可愛かった💙

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