「は、、??」
🤖「…………へ、」
聞こえもしないはずの声で目を開ける。…オレは死んで、
「ッッッッ!どうして刃が通らないんだッッッッ!」
荒い呼吸で胸元を見る。…刃先が服を貫通して止まっていた。
🥞「っ、今のうちにッッッッッッ!」
彰人が素早く動きだし、寺田瑠衣奈を蹴り飛ばした。刃物が弧を描く。
「くっそッッッッ、くっそッッッッッッ!」
🥞「草薙ッッ!紐をッッ!」
🤖「うんッッ!!!」
2人は手際よく、縄を巻き捕まえる。オレは呆然と見てることしか出来なかった。
🥞「ふーッッ、」
🤖「よかった、司ッッ!!」
寧々が思いっきり飛びついてくる。胸元の痛みは感じない。なぜ、
🌟「あ、」
カランッと何かが床に落ちる。瑠璃色と菫色の宝石。中央部分が少しかけており、ヒビが入っていた。
🌟「…かみ、し、ろ…せんぱい、っ、」
アメトリンだった。神代先輩からもらった、彼の脳にあたる部分。
🤖「綺麗な宝石…、ってどうしたの!?」
🌟「う”ぅ”ぅ”ッッ、」
🥞「ちょ、センパイ!?」
また、助けられた、。自分は何も出来ていないのにっ、。……やっと終われる。
「チッッ!なぜお前は生きてられるんだッッ!人を殺したくせにッッ!」
彰人には全部話した。オレの過去と出来事を。もちろん、宝石については話していない。え、寧々は、って?
🤖「………、」
🌟「ごめ、ん、なさいっ、」
🤖「あ、謝ることじゃ…ないから、」
何故か不思議と寧々に近寄られると震えて動けなくなってしまって。いまさっき、抱きつかれた時は何も無かったのに、。
🥞「無理もねぇだろ、こんな出来事があれば、」
🌟「ごめん、なさいッッ、」
🥞「謝らなくていいですよ、」
🤖「うん、仕方ない。けど、親しかった私にくらいは慣れてほしいな、」
怖くて怖くて。呼吸が少し早まってしまう。
🥞「草薙には後で説明しときます」
🌟「あぁ、あり、がとう、」
🥞「きっとで悪いんですけど多分、センパイは”女性恐怖症”とかじゃないですかね」
🤖「…なに、それ。適当すぎない?」
🥞「いや、ほんとにあるぞ」
これが神城瑠奈が残した最後の呪い。最後の最後までオレを縛ってくる、。
「ざまぁねぇなッッ!笑」
🥞「チッッ、てめぇッッ!!」
🌟「大丈夫だ、オレが悪いから」
🥞「ッッ、センパイは何も悪くないですッッ!あれは完全に女がッッ、」
口を手で覆う。思い出しただけでも吐き気がして、。
🥞「〜ッッ、。」
🤖「……」
寧々の方を見やると悲しそうな顔をしていた。無理もないだろう。今まで一緒に戦ってきた仲間にこのような態度を取られれば、。
「ははは、無様だなッッ!笑」
睨むことしか出来なかった。
🌟「…お前の目的はなんだ、」
「俺の目的?もう潰れたから何も無い。お前のせいでなッッ!」
🌟「神代先輩じゃなかったのか、」
「違う。あいつは姉さんと名前が似てたからだ。るなとるい。しかも容姿も。瓜二つだろ?…不思議と重ねていた」
🌟「重ねていた…?なら何故、いじめをッッ、」
神城瑠奈と神代類は似ていた。思い出したくもないが確かに似ていたのかもしれない。なら尚更、意味が分からなかった。普通は優遇するとか何かじゃないのか、。
「……それで姉さんが喜んでくれたから。」
🌟「………は?」
「俺は姉さんが大好きだ。狂おしいほど♡」
寒気がする。姉弟は似るというがそっくりじゃないか、。
「だから、いじめ倒して苦痛を味わってもらって、重ねていた。時には無理やり服なんかも脱がせた♡」
🥞「……気味悪ぃ」
あぁ、こういうやつだったな。謎の呆れと怒り。そんなことで先輩をいじめていたのだった。
「全部が全部、瑠奈姉のため♡それなのに、好意を向けたのはお前、天馬司だったッッ!」
🌟「……、」
「神代が転校すると聞いて驚いたがそれよりも”神山高校”に行くと聞いて手間が省けたさ」
不敵な笑みを浮かべている。
「やはり、姉さんに似てるなって思ったよ。オレのパートナーなのに懲りずに天馬に行ってさ。何なんだろうなぁ笑。だから俺は東雲を脅して神代を見張るように頼んだんだよ。」
🌟「…そんなしょうもない理由で、」
「しょうもなくなんかない。天馬を解らせるために。もうお前には恋愛が出来ないんだと気づかせるために。まぁ、最終的には乗り込んで殺そうと考えていたが、失敗に終わった。」
はぁ、とため息をつかれる。つきたいのはこちら側だ。なんだ、このクソみたいな理由は。
「まぁ、どうせ俺は財閥の息子だ。再婚した息子とはいえ金はあるから…」
🤖「その話なんだけど、」
寧々がカバンからガサガサと何かを漁り、紙を取り出す。
🤖「これ、司に渡して、」
🥞「あ、あぁ」
彰人から折りたたまれた紙を渡され、広げてみる。字を読むなり、オレは笑いが込み上げてきた。
🌟「ふ、ふふ、ふ笑」
「何笑っているッッ!!」
🌟「いや笑、無様なのはどちらかと思ってな笑」
思いっきり紙を見せる。すると、顔が段々と青ざめていく。
「…離婚……届、、?」
🌟「しかも記入日は昨日だ笑。何も伝えられてなかったんだな笑」
緑色の紙に力強く書かれた、寺田財閥の字。もうコリゴリなんだろうな笑
「……ぁ、………あ、」
🌟「何も伝えられてなかったということはお前、捨てられたんだな笑」
🤖「アンタの母さんは自殺したらしいわ。今朝、首吊ってるのを見つけたって警察が。
…遺書には
“莫大なお金は払えません、どうかお許しを”
と書かれていたらしいけど。」
「かあ……さん、」
同情の余地もない。借りてきたお金は人生を使っても払えられない額。そんな額とコイツは生きていくんだ。それを思うと…
🌟「ぷっ!あはははははは笑」
「な、んだ、」
げっそりとした顔に笑いが止まらない。
🌟「ざまあねぇな笑笑笑笑笑笑笑」
遠くの方でサイレンが鳴る。…タイミングバッチリだ。
🌟「きたな、」
「は、」
🌟「警察だ。お前は今から一生を償うんだ。」
高らかに笑う。バカだな。バカだなぁ笑。証拠となる写真をばらまく。
🌟「あはははは笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑」
「ヒッッッ、くるってる、」
🌟「狂ってるのはどっちだろうな笑笑笑」
盗聴したビデオを置き、置き手紙も置く。
🌟「行くぞ、彰人、寧々っ!今日はパーティーだ!」
振り向いて見せれば、2人とも顔を顰めていた。
🌟「む?逃げるぞ?」
🥞「…………はい、」
🌟「じゃあな、寺田じゃなくて神城瑠衣奈!お前の最後も十分無様だったなッッ笑。一生償うんだぞ〜笑。死ぬのは逃げだからな笑」
手を振り、窓から飛び降りる。
これにて、オレの復讐ショーは幕を降りたのだった。
コメント
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おぉ、、 ここからは類君がどうなるかかな…
最高です✨✨