※この物語はフィクションです。
実在の人物及び団体、事件などとは一切関係ありません。
〈File16:頭蓋骨かく語りき〉
「本物の水野エリカさんはどこですか?」
佐伯の研ぎ澄まされた瞳に見据えられて、言葉を見失ってしまう。
一体いつから疑われてたの?
さっき佐伯は玄関の靴がフラットシューズばかりだって言ってた。
私は人の靴なんて興味ないし、そんなこと気づいてなかった。
探偵ってこんなに端々に目が行くものなの?
最初から疑ってたってこと?
それならいっそ、今すべてを打ち明けた方が得策かもしれない。
沼田に脅されたのだと言って彼を差し出せば――。
けど。
「……佐伯さんは、随分と疑り深い性格なんですね。まるで自分に関わる人、全員を最初から疑ってるみたい」
私はそうはしなかった。
あえて視線を切らずに、ゆっくりと言葉を紡ぐ。
「脚腰が悪かったのは本当よ。*******************
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