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君の背骨に棲みたい

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君の背骨に棲みたい

16 - File16:頭蓋骨かく語りき

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2021年12月21日

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※この物語はフィクションです。

実在の人物及び団体、事件などとは一切関係ありません。


〈File16:頭蓋骨かく語りき〉

「本物の水野エリカさんはどこですか?」

佐伯の研ぎ澄まされた瞳に見据えられて、言葉を見失ってしまう。

一体いつから疑われてたの?

さっき佐伯は玄関の靴がフラットシューズばかりだって言ってた。

私は人の靴なんて興味ないし、そんなこと気づいてなかった。

探偵ってこんなに端々に目が行くものなの?

最初から疑ってたってこと?

それならいっそ、今すべてを打ち明けた方が得策かもしれない。

沼田に脅されたのだと言って彼を差し出せば――。

けど。

「……佐伯さんは、随分と疑り深い性格なんですね。まるで自分に関わる人、全員を最初から疑ってるみたい」

私はそうはしなかった。

あえて視線を切らずに、ゆっくりと言葉を紡ぐ。

「脚腰が悪かったのは本当よ。**********

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