テラーノベル
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辛くて苦しかったとき、寒くて凍えそうなとき。
周囲に大勢の人がいても、誰一人自分を気にかけてくれる人はいなかった。
それは当然で普通のことだ。
世界は穏やかに冷たい。
けれど、その青年だけは違った。
泣いている奈緒を見て、優しい声をかけてくれた。
何度も挫けそうになったとき、青年がくれた傘を開くと、そこにはいつも希望が輝いていた。
いつかお礼が言いたいと思っていた。
「この傘のおかげで、ずぶ濡れにならずに済みました」、と。
たぶん彼は、雨に濡れなかった意味で、その言葉を捉えるだろう。
けれど、そういう意味じゃない。
そんな想像をすることはあったけど、そんな現実がやってくるとは本気で思っていなかった。
おそらくは住む世界が違う相手。
彼とはもう、会うことはない。
ただでさえ広いこの都会で、偶然会える確率はどれくらいだろう?
それは奇跡とも呼べ**************************
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