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4 - 掃除

♥

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2024年12月19日

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5分ほど天井を眺めたあとベットから起き上がり ふと部屋の端を見ると

小さい埃から大きい埃が溜まっていることに気づいた


最初はスルーしようとしたがカーテンの窓から差し込んだ光に浮く小さな埃どもを見て流石に掃除しようと思った


俺の記憶が正しければ確か最後に掃除したのは夏…?くらいだった


今は11月だから3ヶ月ほど掃除してなかったとわかる


面倒だったが俺はリビングに掃除機を取りに行くことにした


リビングのドアを開けると洗い物をしていた母の姿はなく 慎吾は相変わらずテレビでアニメを見ていた


ドアの近くの棚の中から掃除機を取り出そうとするとトイレから母が出てきて不思議そうにこちらを見た


母「あんた掃除機なんか何に使うんな?」


実「部屋を掃除しよっかなってね ほら俺の部屋埃たまってたじゃん」


理由を普通に説明すると母は関心した様子でこちらを見ていた


母「部屋を自分で掃除するなんて〜あんた大人になったねぇー!」


実「小学生じゃねえんだからさ 部屋くらい自分で掃除するわッッ! てか自分の部屋に入ってきて欲しくねえし!」


高校2年生にまでなって親に自分の部屋を掃除されて溜まったものかと思い口に出したが母はまだ関心した様子でこちらを見ていた


べ、別に部屋にやましいものがあるわけじゃないけどね!!!!


掃除機を取り自分の部屋に戻るまでの廊下の

床の冷たさが足を直に刺激する


部屋のドアを開け掃除機のコードをコンセントに突き刺す


掃除機の電源スイッチを押して床の掃除を開始した

ウィィィィィィィィィィンといかにも掃除機らしい音が部屋中に鳴り響いた


埃が掃除機にどんどん吸い込まれていくのを感じながら窓の外を見た


青一つない曇り空 なんていい天気なんだと俺は思った


晴れの日は太陽が眩しいし雨の日は濡れるから嫌だしなにかしらのデメリットがあるのだが 曇りだけはデメリットがあまりないように感じた


何も気にしなくていい天気 くもり

最高の天気だ


部屋の角の小さい埃まで全て吸い取ると

いつのまにか空中に浮かんでいた埃は少なくなり 床は間違えるほど綺麗になった


掃除をすると心が綺麗になるという言葉は中学校で耳が腐るほど聞いたことがあるが 確かに少しだけ心が綺麗になって気がした


この世の中には心が汚い人がたくさんいるのでぜひ掃除をして欲しいと思った


掃除機を止めコンセントからコードを引っ張るように抜いて綺麗になった部屋をもう一度みた


掃除をした後はなんだか気分もいい

サイコーだな


俺は掃除機を持ち、部屋から出てリビングに掃除機を片付けに行った





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