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ruruha
「大した愛なんて貰えなくても私は頑張るからさ、」 先輩のあの笑顔が今も……
「あ、みらい先輩!!」
「ん?おぉおつかれー」
その突き抜けた笑顔を私の中には染み渡らない、
誰か……
──────誰か先輩を助けて
夜でもないのに明かりは止まない
そんな繁華街
そのひとつに賑わうように佇むイルミネーション風の建物は堂々とそびえ立っている
「 Amor Gloriosa(アモール グロリオサ) 」の看板。
ここでは安いし満足できるで有名な風俗店だ。
その中で明日香 みらいは働いている。
「ありがとうございますー!!」
「こちらこそありがとうみらいちゃん。楽しかったよ(小声)」
そんな気持ちの悪い笑顔にも嫌な顔ひとつしない
絶対的なスマイルがリピート客を増やす
「あ、小川さん、」
「どうしたの?みらいちゃん、今日はもう終わりだよね」
でもそれだけじゃダメだ
「ここからは私と小川さんの秘密で行きましょう、」
「本番どうです?」
あくまで相手をゾクゾクさせないと意味が無い
どこまでも地の果てでも
私は求め続けている……
アモールグロリオサ所属 新島 ゆかり。
私はごく普通の少女だった
友達もいて、学校も楽しかった。
でも、あの人、カイとの出会いで私は変わってしまった。
手元には彼に与えすぎて少量のお金しか残ってない通帳。
気づけばアモールグロリオサの扉をノックしていた。
辛かった、騙されたという現実が私の脳をかすめる
けれど、そんな辛い思いを消してくれたのも
みらい先輩だった
みらい先輩といれる生活が楽しかった。
だけど ……
「お疲れ様ですー」 明るい呼び声とともに現れたのはみらい先輩だった。
カゴを持っており中には玩具がジャラジャラと散らばった状態で入ってる
その中のひとつのものに私は見逃さなかった
「みらい先輩」
「ん?あれゆかりちゃん!今日出勤だったん
だーお疲れ様ー」
「みらい先輩、」
「ん??」
「みらい先輩また本番したんですか、?」
「え、、なんで、そうなるの?」
みらい先輩が不意をつかれたように目を丸くして、首を傾げる。
みらい先輩が持っていたカゴの中のひとつのものをおもむろに取り上げる
「これ」
みらい先輩の前に差し出すと、たしかに唖然とした
「あ、、」
焦りを隠すためかスっと右下を見る
「ごめん、ゆかりちゃん、また心配かけるようなことをして、」
「でもね!!でも、もう私は無理なんだよ、」
「……」
言葉が出ない。
その理由は……
「ずっと、何かを求め続けてる!いつか、誰かが私を必要としてくれるかもしれない!!そしたら、やっと報われるんだ、この長年の思いもきっと……!!」
みらい先輩が……
みらい先輩が何よりも苦しいことを知っているから。
「みらい先輩……」
またこのパターンだ。次の言葉が出てこない。みらい先輩を思う度にどんな声をかけたらいいのか分からなくなる。
私がどんな言葉をかけても報われることはない、……
「次は気をつけるからさ……!!、」
私では先輩を救えない、
お願い、お願い誰か……
みらい先輩を救って……
午後13時20分
ーーーー東京都とある警察署
東京都警察支部青少年保護管理課。第3課。
2階のオフィスの中ではそれぞれの警察官が各々好きなことをしている。
「あー八尾鳥先輩ーおはようございます」
おもむろに声を上げたのは私よりも1年後にここの課に配属になった後輩の 小森 蒼空だ。
「おはよー、もしかして小森くん。昨日もここで寝泊まりしたの、??」
「あーはい、事件の足跡を探らなくちゃなんなくて、」
いかにも眠たそうな顔をしている彼を横目に奥のデスクでほかの人と話している湯舟課長を見る。
「おー るなー来てたのか、てなんだその顔は……」
「また 小森くん、寝泊まりしたって聞いたから、もしかして、まだこの前の事件おってるんですか、?」
「だってしょうがないだろう。被害者の未成年の自重もまだ続いてる、それにここでまた事件の取りこぼしになると、」
「事件が起こってからもう2ヶ月は経ちますよ、あれからも犯人の特徴は未だ出てないんですから、」
「でもなぁ……」
正直行ってここの課は暇だ。
たしかに暇な方がいいんだけれど、暇すぎるのもうち的にはちょっとアレだ
仕事が起こらないと収入は入らない
未だ社会の気持ちの悪い部分を見た気がして嫌になる
「 小森くん。少し寝てきな、?ここは私がやっておくから」
「八尾鳥先輩、ありがとう、ございます……」
フラフラとした足取りで休憩室に向かう。休憩室になら仮眠用のベッドも置いてある。きっと大丈夫だろう
デスクに向かってさっきまで くんが見ていた、現場の防犯カメラを見続けている。
この事件だってもうだいぶ経つし、もう足取りは掴めないはずだが……
「課長ー犯人らしき人を発見したらしいですー!!」
「まじか!!どこだ……」
「𓏸𓏸街の……」
説明している。どうやら見つかったそうだ、これできっと くんも助かるはずだ、
自分のデスクに向かおうと立ち上がる
「あ!八尾鳥!頼むことがある!!」
「え、、」
「百日紅(さるすべり)の代わりに潜入に行ってくれないか?」
「え、潜入、?」
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