私はいらない子
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
私がいらない子
私は使えない子
私は恨まれる子
私は邪魔な子
プロローグ
この作品は、闇要素、死ネタを含んでおります。苦手な方はご遠慮ください。
テノコン2023夏
私は母が嫌いだった。
私は父が嫌いだった。
私は弟が嫌いだった。
私は家族が嫌いだった_
消えちゃえばいいのに。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
第一章 トラウマがなければ
私にはトラウマがあった。
母にいつも通り怒鳴られていると、蹴飛ばされ、左目を失明したのだ。
痛みはなかった。けど、寂しさが込み上げてきた。
「母とはこんなものなのだろうか」と頭によぎる。
私の「母」というものは、私の気持ちをなにもわ何もわかってないくせに
わかったようなふりをして私をいじめる。
私のように虐待されている人はこの世にどれぐらいいるだろう。
近くにいるだろうか。今すぐにでも仲間というものが欲しかった。
私はこのトラウマのせいで母に逆らうことができなかった。
「あんたなんか生まれてこなければ、、!」
「お姉ちゃんなんだろ!?それぐらい我慢しろよ!!」
「お姉ちゃんなんかいらなぁーい!(笑)消えちゃえばいいのに!ww」
そんな家族の言葉をいつも浴びて、殴られ、蹴られ。
昔は小さくて何もできなかった弟。あの頃は可愛かったのにな、、
今の弟には今は亡きひいおばあちゃんがくれた「私の」ぬいぐるみが抱きついている。
あのぬいぐるみだけは手放したくなかった。
だけど、“お姉ちゃん“だから……
我慢しなきゃ…
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
第二章 転勤と私の気持ち
父は会社の社宅に住んでいる。当然私たちも。
だから時々転勤して、私は転校する。
転校のせいで友達もいない。好きな人も。
友達や好きな人を作ってもどうせなくなるから。
作らないでひとりぼっちの方がマシだった。
「私も青春したかったなぁ(笑)」と何度思ったことか。
先生も「新しい人生を歩むチャンスだ。」と言い、
周りの人も「いろんな人生を歩んだ方がいいよ」と言う。
学校の人たちは、見てあの子、、すごく汚いわぁww
と、私を嘲(あざ)笑う。
私を見て何が楽しいんだろう。
何がそんなに面白いんだろう。
笑われるのは慣れたけれど、頭に疑問が湧いて出てくる。
父のせいで友達を作れない。
私はそれが虐待より辛かった。
青春、、か…
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
第三章 邪魔
私には弟がいた。一言で言うとクズ人間だ。
生意気で、うざくて、私の邪魔をしてきて、私の大切なものをいつも奪う。
顔にはいつも笑みを浮かべ、私に悪口をぶつけてくる。
私は君のストレス発散道具じゃないんだよ。
何度行ってもわかってくれない。、、
…そりゃそうか。私は汚くていらない人間。
こんな私のことをわかってくれる人はいない。
殴られることにも慣れ、弟の言動なんて無視すればいいだけ。
この弟のせいで私は自由に生きられない。
あ、私がいるから「弟」なんだ。
私が死んだら、みんな、
楽になれるのかな。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
最後に
私は家族が嫌いだった。
いつもいつも私の邪魔をして。
私の自由を奪って。
好きなことをさせてくれない。
こんな家族なんていらない。
私はいつか消えるんだ。
虐待で消えるんじゃなくて。
殺されて消えるんじゃなくて。
最後は自分で。
自由に消えたいな。
死にたいんじゃない。
最初からいなかったことにしたい。
友達も、好きな人もいないから。
私は消えたって別にいいよ。
だって、私は。
“いらない子”、だから。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
この作品がいいと思ってくれたら、いいね、コメント、フォローよろしくお願いします。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!