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貴 方 の 亡 骸 は 泣 い て い た
人の温もりを知っている
人の冷たい温度を知っている
何もかも
元に戻ることが不可能に近いのも
嫌でも知っていた
栁「………モゾッ……」
生ぬるい風が
私の肌に触れる
その感覚は懐かしく
痛みのようなものにも感じた
栁「……こんなに…」
そこまで
栁「いや…いつから…」
いつまでも
私の世界はつまらなくなったんだろうか…
栁「……天乃…猿山…ボソッ…」
現実から目を背けるために
今日もまた
短く美しかった
今はもう桃源郷のとこへ
彼女は昔に戻る
ミーンミンミン…
静かな蝉の音
誰も残らない教室
mb「でさ~w」
mb「待ってよ~!」
mb「俺のジ〇ニャンパンチぃッ!」
mb「www」
syp「……ペラッ…」
帰っていく彼ら
部活に励むあの子
花の水やりをいつもしているよく見る子
syp「…ピッ!……」
何もかも
見ていていつも通りで
今日も幸せそうに帰っていく
例え担任に怒られたとしても
それは放課後には笑い話になってる
何故?
そりゃ
彼らにとって明日が来るのは当然だから
syp「…また……違う…ブツブツッ…」
syp「……やっぱりあの時電話してた…ボソッ…」
栁「おや?まだ帰ってなかったのか」
それは優しい声
女性にして低い声で
男性にしては高い
綺麗な黒い瞳がまっすぐこっちを向いている
syp「(あぁッ…先生の視界に今は俺しかおらんッ…////」
栁「あんまり長く居残りするんじゃないぞ~w」
栁「じゃないとせんせーが怒られる…wポリポリッ…」
syp「じゃあ俺も一緒に怒られてあげますよ…ニコ//」
いつどんな時も
これ程見てて飽きない
美しい人間を見た事がない
栁「おまっ…!はぁ~…!」
栁「校長先生結構怖いんだぞ~…?w」
困った顔も好き
syp「でも1人より2人の方が怖くないって言うじゃないっすかw」
栁「ははッw確かになw」
頬が緩むとこも
実は
涙脆くって
悔しがる一面があって
それで
本当は
栁「~~w」
syp「……ヘラッ…w」
それほど強くない貴方も
syp「(いつか…伝わればええなぁ…」
栁「?どうかしたか、燋」
だから俺は諦めない
syp「いいえ!何もありませんよ!w」
だって俺は
貴方にまだちゃんと向き合って
好きだと言えていないから
だから
俺はあなたを死なせてあげない
syp「(あとほんの少し…」
「……」
散乱した自室
物は溢れかえり
何が何処にあるのかさえも分からない
大切なものなんて尚更のこと
「…コンビニ行こ……ガサッガサッ…」
外は暑く
子供が走って遠くへ行く
?「あ!あれって先生じゃね!」
?「おーい!」
猿山ー!
rd「クルッ…」
その名前を呼ばれると
先程まで無かった笑顔を無理やり作る
なんとも情けない話だろう
これだから
rd「先生をつけなさぁ~いニコ💢」
自分が嫌いなんだ
サー…
栁「……サラ…」
ひとつの古い墓石
特にこれといって変わったことは無い
栁「…遅くなってすまない、お前のすきなお萩を買ってたら遅くなってな…w」
笑えているか
自分の中で不安が満ちていく
栁「最近は物価も偉い高くてなぁ…おはぎも結構高いんだw」
誰も返してくれないなんて分かってる
分かってるのに
返事を待ってしまう私はどうかしている
栁「……なぁ…私達ってッ…」
栁「一体どこで間違ったんだッ…?w」
栁「分からないんだッ…何もかもッ…グシャッ…!」
柳「教えてくれよッ…芽彩ッ…ギュッ…!」
今でも鮮明に覚えている
色んな人から愛されていたお前は
いつも何処か諦めていて
呆れている
でも
たった一輪の菫の花をあげたら
お前は愛されている時のお前よりも
幸せそうで
笑っていて
何故かと理由を聞くと
内緒と言って
そのまま向こう側へ消えていく
なあ、芽彩
あの時の理由
柳「……聞かせておくれよぉ”ッ…ツー…」
日が当たって
暖かくなった墓石を触ると
何だかそこにお前がいるように感じるのは
きっと私は淋しいんだろうな…
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「 神 様 は 君 だ と 信 じ た .」