はいどうも莉月です
今回は何となく書きたくなったんで、
⚃⚅ で 先生×生徒パロです
⚠️
年齢操作あり
⚃ 25歳 先生
⚅ 17歳 高校生
⚃さん女体化
パクリ❌
アンチ❌
「先生、今日も綺麗っすね」
「またそれ? 毎日言って飽きないの、獅子尾くん」
「飽きませんよ。本気なんでw」
4時間目の国語が終わると同時に、獅子尾はお決まりのセリフを口にする。周囲の男子生徒たちは茶化すこともなく、むしろもう風景の一部のようにスルーしている。
乾は笑いながら教科書を閉じる。言葉だけなら聞き流すのも簡単。でも、視線の熱だけはどうしてもごまかせない。
彼の目は、いつだって真っ直ぐだった。
「せんせー、どうせ彼氏居らんのやろ?w」
「なにその失礼な前提。いたことくらい……あるかもしれないでしょ」
「じゃあ、いたことあるってことでええんですね?」
「……ノーコメントで」
乾 ないこ25歳教員3年目。男子校という閉じられた世界で、乾の恋愛経験は完全に“空白”。冗談交じりの彼の言葉に、いつも曖昧な笑顔を返すしかなかった。
獅子尾 悠佑、17歳高校2年生。成績は悪くないし、顔も整っていて、少し背伸びした香水の香りが似合う。
「好きです」「付き合ってください」「先生のために進学決めました」
――彼のアタックは日を追うごとにエスカレートしていった。
そして迎えた、春休み目前の放課後。
「先生、ちょっとだけ話せますか…」
教室の片隅。陽が差し込む窓辺で、彼は真面目な顔をして立っていた。いつもの軽口は、どこにもなかった。
「俺、もう諦めようと思って」
その言葉に、心臓が音を立てて跳ねた。
「……どうして?」
「先生、俺のことずっと笑ってごまかしてたじゃないですか。本気にされてないって、わかってました。でも、もう疲れました。俺だけ本気でバカみたいやったなって」
胸が痛んだ。生徒と教師。超えてはいけない境界線。わかっている、ずっと。
でも――
「獅子尾くん」
気づいたときには、彼の制服の袖を掴んでいた。
「ごめんね。先生も……本当は、バカみたいだって思ってたの、自分のこと」
彼は驚いた顔でこちらを見た。何も言わず、ただじっと乾を見つめる。その目に、嘘はなかった。
「好きになっちゃいけないって、ずっと自分に言い聞かせてた。でも、私だって女なんだよ。恋くらい、するよ」
その瞬間、彼の目がわずかに潤んだ。
「……それって、希望持っていいってことですか?」
「来年、大学生になって。もう先生じゃなくなったら、そのときはちゃんと……答えるよ」
彼はふっと笑った。その笑顔は、いつもの子どもっぽいものじゃなかった。どこか大人びていて、少し寂しそうで、でも嬉しそうで――。
「約束ですよ。俺、本気で先生を迎えにいきますから」
「じゃあ、そのときは名前で呼んで。先生じゃなくて、ないこって」
春風がふたりの間を通り抜けていく。
手も触れず、キスもせず。ただ一つの約束を残して、季節は音もなく、移ろっていった。
春の風が、街をやわらかく包んでいた。
駅前の桜は満開で、制服ではなく、少し背伸びした私服を着た人々が行き交う。そんな中、俺はひとり、あの人を待っていた。
「乾先生――いや、ないこ///」
1年前の約束。俺はあの日、本気で誓ったんだ。大学に受かって、もう“生徒”じゃなくなったらちゃんとこの想いを伝えるって。
大学合格の報告をしたのは、春休みに入ってすぐだった。高校の校門の前で、卒業証書を片手に「また来ます」って言ったら、彼女は少し困ったように笑ってた。
でも、「待ってる」って、ちゃんと言ってくれた。
待ち合わせは、駅前の小さなカフェ。先生が教員室でよく飲んでた銘柄のコーヒーが置いてある店。
約束の時間を2分過ぎた頃、ドアのベルが控えめに鳴った。
「……ごめん、待った?」
そこにいたのは、見慣れたようで、少しだけ違う彼女だった。
スーツじゃなく、白いブラウスに淡いピンクのスカート。ゆるく巻かれた髪に、春が宿っていた。
「ないこ……似合ってます。すごく」
「名前で呼ぶの、ぎこちないね((微笑」
そう言って、彼女は照れたように笑った。その笑顔を見た瞬間、胸の奥がじんわり熱くなった。
「本当に来てくれたんだね」
「当たり前でしょ。俺、言ったじゃないですか。迎えに行くって」
店の奥、窓際の席に並んで座った。目の前にいる彼女は、もう先生じゃない。
ただのないこという一人の女性。俺が1年間ずっと想ってきた人。
「……あの日のこと、覚えてる?」
「もちろん。忘れるわけないよ。あんな真剣な目、されたら」
少しの沈黙が流れた。でも、それは苦ではなかった。
俺は深呼吸をして、言葉を吐き出す。
「ないこ、俺と付き合ってください」
彼女は驚いたように瞬きをして、少しだけ視線をそらした。
そして、ゆっくりと笑った。
「……やっと、言ってくれたね。改めて」
「え、じゃあ――」
「はい。よろしくお願いします、獅子尾くん」
春が、また来た。
だけど、今年の春は、あの頃よりずっとあたたかい。
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コメント
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おお!神展開!