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ー翌日ー
「ゆーひ♡おはよ。」
「ん、古綴さん…」
「どーしたのぉ?」
昨日の夜に俺はゆーひに 色々
(意味深)していた。
水をナカに入れたり、いつも
よりも長めのキスをしたり
シャワー🚿を🌰に当てたり…
勿論突きまくったし、腰が痛い
だけで済むなら…マシな方なハズ
「古綴さん…ぁの、その…」
「?」
「歩けなくてぇ(泣
痛い….です(泣 」
「…..」
起きたばかりの俺は『痛い』
だけが聞こえていて
瞼がとても重かったからか、
その瞳を直ぐに落としてしまった。
ー夕紘sideー
古綴さんに聞こえなかったみたいで
腰が痛くて動けない私が、やっと
動けたのは3時間後のお昼だった
古綴さんはまだ寝ていて、白い
柔肌と淡い焦茶色の髪は前よりも
伸びているように感じた。
古綴稲葉の名前を知ったのは
バイト先のシフトだった
苗字の読みが分からず、私は一度だけ
稲葉さんと読んだ事があった。
その時の彼は少し嬉しそうだった
記憶がある、
12時38分を指すスマホは
古綴さんの真横にあって、
取れなかった。
「暑い……」
慣れない暑さが喧しくなり、
窓を開けて換気をしようと
廊下へ出て玄関の方は向かった、
「窓開けたら、水…」と
渇いた喉を気にして窓を開けている
時にふと、机の上の物が気になった
「薬….媚◯と…何?これ」
私をたたせるために用意された
であろうモノと睡眠薬らしき
青いパッケージの薬。
どうやら彼はこの薬を飲んでいる
様で、青い薬の横にはお酒の
空き缶と他の薬が並んでいた。
ーサプリメントー
鉄分と亜鉛とビタミンEの
サプリメントを私は毎日飲んでいる
立ちくらみや味覚障害などを
和らげると誰かが言っていたから。
生まれつき強迫性障害を持っている
私は怖い事があると手首を引っ掻いたり自傷行為に疾る、3年ほど前 病院で
強迫性障害ともう一つ、分離不安症
を軽度だけど患っていた。
精神安定剤や睡眠剤を処方されても
それは和らげるだけで、
殆ど意味を成さなかった。
薬の副作用か何かで眠たくなった
私は、玄関に近い彼の部屋へ
向かおうと思い歩き 玄関の方を
ぼんやりと向いていると、
「ゆーひ」
低くて、怖い声が私の背筋を
なぞる様に紡いだ。
「どこへ行くの」
「ぁ….ぇ…」
息が上手くできない、
古綴稲葉の顔がぼんやりと見える
少し、いやもっと、怒っている
「ゆーひ、逃げるの」
「ぇ…あ..ちがッ」
「こっちおいで?ゆーひ」
「…..」
愛猫への愛を伝える様な彼の
暖かい手が頬に触れて
目が潤んでしまう…..
風邪なんて殆ど引いたことが無いのに
何故か頭がボーッッとする。
「ぁ…あ….」
溢れた言葉はすぐに紡げず、
弛緩した体が彼に支えられて
気づいたらベッドの上にいた。
口の中に苦くて甘い味が注がれて
彼からキスをされていることに
ようやく気づいた。
ヂュゥッッヂュッチュッ♡⸝⸝
甘い音が部屋中に響いている。
「んぅ♡ぁ」
ぷはッはッッ♡
「ゆーひ、俺の事愛してる?」
「…..うん…..」
「…..そっか♡」
「でも、そうだよね。
あんなにいっぱいシてるもんね」
「…..」
口移しで挿れられた苦いお酒も
唾液と一緒に醜く混ざって
甘く感じる。
呂律回らないし頭もボーッッとして
ほんと、人形みたいな…..
「ゆーひ、だいすきだよ?」
「うん…だいすき♡」
「ふふッ♡」
ー束縛ー
あの時間の後、古綴さんと
恋人同士になった。
とうの昔に彼は恋人の様な気が
していたけどあくまでセ◯レ固定
だったらしい。
それと変わったことが多かった
それは、
「どこ行くの?」
「大好き♡」
「この男誰?」
「帰る時も行く時も教えてや」
など、私が居ないと不安な様で
その様子が何事よりも可愛くて、
たまにわざとやっていたりするのは
まだバレていない。
「ゆーひ!?ねぇ??どこ行くの」
「散歩…..」
「俺も行く」
「うん」
なんて、たわいないことを話している
正直な話をするとこんな少し
変な日常と愛情が私は大好きで
何一つ消したく無い。