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__『四』はじまり
⚠本人様のお名前有
⚠キャラ崩壊·誤字
(hr)『……ぁッ、そうだ、最近ゾンビ肉の発売を始めてね~結構売れてるの♪』
(fj)『村人全員をカニバリズムに目覚めさせるおつもりで?…というか、思い出してまで言うことじゃないでしょ。』
(hr)『ぇ~、一応の報告だよ~…』
日本列島という太平洋に浮かぶ小さな孤島から、都心という街から遠く遠く離れた、はるか昔にできた島。その中心に聳え立つ、長くも短くもない歴史を携えた村、『ヒジキ村』。古くは四人の、今では三人の主導者が長い歴史を造るため、後を繋ぎ歩き、後世へ残していく。……それでは、その主導者のしょうかいを軽くもう一度しようか。
一人は、この村の15代村長。優しく温かく包み込む声色に、気持ちを揺らがす大きな瞳。顔の半分を隠した青年『ヒラ』。
一人は、国王を守る大臣、神を守る天人のような存在。眩く輝く星の瞬く瞳に、誰の命も刈り取るような鋭さの八重歯が生える口。グリッチの沸いたようなパーカーを着る青年『キヨ』。
…………
そして、彼らの近くで彼らを見守り、だめな部分を直す手伝いをする執事。顔の大半を隠した黒い縁の奥で瞬く瞳に、血の吐いたような柄の黒マスクに覆われた口。芸術を愛して生きた青年『フジ』。
暗い夜の中、とっくに居なくなった太陽に照らされた月に映る、黒い蝙蝠。その姿が一回二回と羽を動かし、帰路を歩く三人に向け、道を記す。忙しなく羽ばたく羽の音から、飛ぶのが苦手なのだと、伝わってくるようだった。陽気に踊る草花が、彼らより下の位置で我が家へと帰る三つの影を見送っていく。冷たい夜に綺麗に咲く笑顔がアスファルトを温かく彩る。開拓されきったヒジキ村は、それでもあふれ返る自然の中、村人たちを連れて発展を続けてきた。
(ky)『意外にいいかもしれんよ?安価で売れば棚の空きが増える。村人たちは、飯が買えるWin-Winじゃん。』
(fj)『それより先に村人の健康を優先して?死人をこれ以上増やそうとしないで?』
(hr)『大丈夫、一応買ってくれた人からクレームは来てないよ。』
(fj)『大丈夫かは知らないけど…そもそもその人たち生きてる?』
(ky)『生きてる生きてる、……たぶん』
(fj)『多分…?!?!』
そんな他愛もない会話に花を咲かせていれば見えた、大きな家。三人で暮らすにしては、若干大きいと思わせる石製の四角い家は、何かの怪物を封じ込める為に使うような、金属扉と、コンクリート塀で囲まれている。重々しい空気が立ち込める其処は、気づいたら殺し合いが始まりそうなほど嫌な雰囲気を醸し出していた。…村長たるもの、自分の身を守り、情報を出さないことは必須条件。村の指揮を執る存在として、次の代まで生き続けることは当たり前に大事なこと。だから、この普通に生きてればお目にかかれない扉や塀に囲まれているのだ。それに、人々によくヘイトを食らう”彼”も居るのだから尚更、これは必要だろう。この狂気で溢れた、どれだけ歯車を回し変えても噛み合わない世界で生きる以上、反対の意見が多ければ多いほど、強ければ強いほど、革命とは言えない凶悪な一揆が実行される。
歴史に残らないような、小さな反発でも、小さな村の小さな主導者ならば、それはたまったもんじゃない。神であれ、国王であれ村長であれ、総攻撃を受ければ勝てる可能性は低い。そこに、武器という最強の防具も追加されれば、勝てる確率なんぞ、万に一つもないだろう。自分らの世界を創造する身として、邪魔をされることも壊されることも、嫌でしかない。…だから彼らの家はここまで固く閉ざされている、というわけだ。
……其れでは、そろそろ彼らの物語の扉を開けようか。歴史に固く閉ざされ、記述されることのない、血飛沫と絶望で染められた、狂気と記憶の世界へと__。
厨二病が見え隠れしている。
恥ずかしいからやめておくれ……。