「よう!霊夢!魔理沙さんが来てやったぞ!」
「……出口はあっちよ」
「おいおい……久しぶりに会う友人に言う言葉じゃないぜ」
「それで、どうしたのよ?」
「1週間も家(神社)に来ないなんて珍しいわね」
「あぁ、それが……」
「紅魔館にでも行って泥棒してるのがバレてお仕置という名の図書館掃除をずっとやらされていたんだぜ」
「………」
「おい、その顔やめろよ」
「あんたも懲りないわね…」
「当たり前だ!」
「よくもそんな堂々と……」
「はぁ、もういっその事、魔法使いじゃなくて泥棒に転職したら?」
「は?」
「あのなぁ、私は、その魔法を学ぶために図書館から本を借りてるんだ」
「借りるじゃなくて、”借りパク”でしょ」
「んん”、まぁ細かいことはいいじゃないか」
「そんな事より、今日は渡したい物があって来たんだ」
「へー」
「あからさまに興味無い態度やめて?」
「それで?」
「あぁ!これだぜ!」
「キノコ?」
「このキノコが作りたくて本をちょーっと借りに行ったんだぜ」
(意地でも借りるを突き通す気なのね…)
「……まさか毒でも入ってるんじゃないでしょうね」
「そ、そんなわけないだろ」
(怪しい……)
「普通のキノコだぜ!」
(余計に怪しい……)
「おい、さっきから黙り込んじゃって、どうしたんだ?」
「はぁ、本当に、普通のキノコなんでしょうね?」
「えっ、あー、、あぁ!」
「99.9%普通のキノコだぜ!」
「なんで残りの0.1%を残したのよ」
「そんなに信用出来ないのかよ!?」
「うん」
「即答!」
「ほ、ホントに普通のだから……食べてみろって」
「愛情込めて作ったんだぜ?」
「絶対に美味しいから、味は保証する」
「…………生で?」
「えっ?」
「いや、生ではちょっと食べれないわよ」
「あんたみたいにキノコ大好きってわけじゃないし」
「あっ、いや、普通に料理してもらって…」
「わかった」
「うーん、じゃあシチューにでも入れて食べようかな」
「あんたも食べて行く?」
「あっ、いや、今日はちょっとアリスに呼ばれてて」
「ふーん」
「気持ちは嬉しいぜ!また今度作ってくれ!」
「はいはい…」
「……じゃあまぁ、そろそろ行かないとだから」
「またな!」
「うん、ばいばい」
(なんか、さっき魔理沙からアリスの所行くって言われて少しだけど、モヤッとしたような……)
(なんでだろう)
(まぁ、いいや)
シチューでも作ろ
ぱくっ……
美味しい……
毒入りじゃなくて良かった
でも、、なんか分かんないけど、モヤモヤが大きくなった気がする
「お!やっほー」
「あ、れ?魔理沙?」
「おう!」
「今日はもう来ないのかと……」
「いや?お前に会いたかったから来た」
(キュン)
「(キュン……?)」
「ところで…………き、キノコ食べた?」
「え、うん」
「さっき食べ終わったわよ」
「そ、そっか!」
「味は……どうだった?」
「え、普通に美味しかったけど」
「……ふーん、、」
「何よ」
「えっ、いや別に?」
「魔理沙の方はどうだったの?」
「え?」
「アリスに呼ばれてたんでしょ」
「あー、普通に魔法の話とかキノコの栽培について相談に乗ってもらった」
「へー」
「なんだよ……お前から聞いといて」
「あ、あとご飯作ってもらった」
「アリスのご飯めっちゃ美味しいかった!」
「(アリス……か…)」
仲が良さそうでいいわね
「ご飯なら私が作ってあげるのに」
「……え?」
「…………?あっ……あれ?」
「ち、違う」
「(心の声が……)」
「ち、違うの、今のは、、なんて言うか……」
「アリスの所より私の方に居てよ!」
「……!///(ま、また……どうして?)」
「私を優先して!」
「他の人の所なんか行かないで!」
「1週間も来ないなんて、なんかあったかと思って心配したし、魔理沙に会えなくて寂しかった…」
「あ、、あ(どうしよう、やばい、このままじゃ……)」
「(魔理沙に嫌われる)」
「え、かわい」
「え、何?嫉妬?」
「1週間会えないで寂しがってる霊夢とか……」
「はぁぁ、……まって無理ごめん、霊夢…」
「…………?」
「ほんとは、あのキノコ普通のキノコじゃなくて」
「本音が口から出てしまう…普通じゃないキノコなんだ」
「えっ……」
「騙してごめん……」
「ただ、ちょっと試そうと思っただけで…」
「じ、実は…霊夢の事が、す、きだった」
「でも、霊夢モテるし、私なんか友達にしか見られてないと思って…でも、もしかしたら霊夢も同じ気持ちかもしれないって…淡い希望を抱いてた」
「でも、こんな……最低なやり方してごめん」
「えっ?いや、別にいいわよ」
「え……」
「……こんな事されなかったら、自分の気持ちに気づけなかったかもしれないし」
「もし……気づいたとしても、多分いろんなプライドとかが邪魔して一生気持ち伝えられなかった」
「……じゃあ……」
「うん、私も魔理沙が好き」
「あ、あう」
「いざ面と向かって言われると照れるもんだな!」
「魔理沙はどうしたい?」
「えっ、どうって……つ、付き合って……欲しい」
「私……今まで恋人とか居たことないから何すればいいのか分かんなくて」
「わ、私も恋人なんて居たことないぜ」
「……き、キスとか?」
「わかった」
「えっ、ちょ、まって!今からするのか?」
「……いや…?」
「い、いやじゃいけど……心の準備が……」
「じゃあ、魔理沙からして」
「え、えぇ……ハードルが高いのぜ」
「早くしないと紫が来ちゃうわよ」
「う、ぁ、……」
「……っ、」
チュッ
「……や、やっぱり唇はハードル高いから……」
「今は頬っぺで許して……」
「……しょうがないわね…ふふっ」
コメント
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ちょ待って最高すぎて笑ってまう、wれいまり尊すぎくね?!このストーリー作った人神やんけ、、、マジで尊すぎて死にそうでした!!この作品作ってくれてありがとうございます!!
神