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今日も有兎家は朝からドタバタ。


🧸「やばぁぁぁぁ!」

🍄「あえちゃんうるさぁい」

🧸「え、なめこなんでおんの」

🍄「今日休みやで。祝日」

🧸「え、あぁ…………いや俺は予定あんねん!」

🍄「あぁそうなんw」


どうやら寝坊したらしい阿英がドタバタとリビングを駆け回る。


🍄「なんの予定があんの〜、彼女〜?」

🧸「んなわけないやろ」

🍬「かわいそ」

🧸「なんやお前。ねぇ俺のモバじゅう知らーん?!」

🍬「しらーん」


コトン、とダイニングテーブルに朝食を運びながら雅は冷たく阿英をあしらう。ちなみに菜瑚芽はソファーに座ってスマホをいじっている。

なめちゃんご飯できたよ、はーい、そんな会話を交わす2人をよそに、阿英は未だ見つからないモバイルバッテリーを探していた。


🐸「ふぁ……おはよぉ……」

🦔「あ、チルさん起きてきたよ」

🧸「チルにぃ俺のモババ知らん?」

🐸「あえちゃんのモバイルバッテリーは知らないけど俺の貸したげようか?」

🧸「まじで?!ありがとチルにぃ〜!ぬこちゃんとはちゃうわー」

🍬「あーうるさ」

🍄「んふw」

⚔️「ねむ〜い」

🦩「ばとるくん食べながら寝んといてな」

❄️「朝ごはん食べながら寝るって何、起きろよ」

⚔️「いやwさすがにない」

🧸「ごちそーさまでした!」

🐸「はやw」


みんなで食卓を囲んで朝ごはんを食べる。普段は朝一緒に食べることは少ないので、なんだか新鮮な気持ちをみんなが抱えていた。いち早く食べ終えた阿英は食器を片付け、カバンを手に取ってそのまま駆け足に家を出ていった。


🦂「なんであんな急いでんのあえじくん。彼女?」

🍄「あさそりおかえり。」

🦔「みんなそれ言うやん」

🦂「あ、違うん」

🍄「いや、これは隠してるだけやね」

🍬「あえちゃん…?!」


阿英が出ていったあと、菜瑚芽が阿英に鬼のようにメッセージを送る。

兄弟みんな仲がいいが、菜瑚芽と阿英が一番仲が良く、いつも煽り合いをしている。喧嘩するほど仲がいいというやつである。


🍄「えぇあえちゃんから自撮り送られてきたぁ」

🍬「えぇ急に?」

🍄「うん」

🍬「めちゃくちゃ催促しとるやんけ」

🦂「どれ」

🍬「あえちゃん誰と会ってんの、誰でもええやろ、彼女?写真送ってや、送って、あえちゃん自撮り送って、あえちゃあああああああ、うるさ、はい」

⚔️「読み上げ助かる」

🐸「まじで狂ってるな」

🍬「会話全部こんなもんやで」

⚔️「おいブラコン」

🍄「見てこれあえちゃんほんまに彼女とあってる許されへん俺もいってくるたいさん位置情報ちょーだい」

🦔「そんなwどれみせて」


菜瑚芽の画面には確かに女の子と阿英のツーショットが映し出されていた。

菜瑚芽の手が大袈裟なほど震えている。


🍄「許せへん」

🍬「どっちが」

🍄「どっちもやねぇ」

❄️「自分より早く彼女を作ったあえじくんもあえじくんと付き合ってる彼女さんも許されなかったか」

🦩「まぁ後者は置いといて前者は絶対許されへんな」

⚔️「後者も許されへんやろ」

🐸「ここにはブラコンしかおらんのか」

🦂「おらんのよ」

🦔「まぁ一旦片付けよか」


朝食の食器を片付け、またまたみんなでソファーに座って雑談タイムに入る。

ふと、雅が思い付いたかのように立ち上がった。


🍬「お菓子つーくろ!」

🦔「急に?!」

🍬「クッキーが作りたい気分なんだよなぁ〜」

🦔「材料あるなら好きにしたらいいけど、買いには行かんよ、まじで外出たくない」

🍬「え〜ココアないやーん。てか薄力粉ないやーん」

🐸「俺連れてったろか?」

🍬「チルにぃ〜!!!!」

🍄「たいさん位置情報ちょうだいチルにぃあえちゃんのとこ連れてって」

🦂「まだいうてたん」

🦔「もう好きにしてくれー、はい位置情報」

🦩「よーしなめこくん、あえじくんをボコボコにしてこい」

🐸「行くよー」


阿英、雅、菜瑚芽の3人がいなくなった有兎家、騒がしい三銃士がいなくなって静かになると思いきや、実はそんなこともなく。

その3人がいなくなったといえど、瑠羽斗、文悟はいるし、陽桜は案外悪ノリしがち。


🦩「ばと何してんねん」

⚔️「いや俺なんもしてないw」

🦂「何してんねんばとぉ」

⚔️「さそりくん関係ないやんw」

🦩「おいばとぉ!!!!」

🦔「うるさ…」

❄️「たいさんどうしたの今日疲れてない?」

🦔「もう昨日のランドさんの尻拭いに疲れた」

❄️「寝たら?w」

🦔「寝よーかなぁ」


クロストークに自由な空気はもう当たり前。これでも三銃士がいない分静かなのが有兎家クオリティ。

泰が疲れてしまっている今、抑止力もなくただごちゃついた会話が続いている。

ぺっぺっとソファーから陽桜をどかした泰が寝転んで目を閉じる。そういう時はみんな静かになる。泰が疲れてるのも、疲れてる時はそっとしておかないといけないのもわかっているからこそ静かになるのである。


⚔️「たいさん寝たぁ?」

❄️「うん寝たねぇ」

🦂「相当疲れてたんだ、寝んの早すぎw」

🦩「たいさんそこで寝たら騒げへんやーん」

⚔️「まぁ文鳥は静かにしてろよ」

🦩「なんやばとるくんやんのかおい」

⚔️「静かにしてろよ」


――


🍬「たでーま」

🧸「疲れたぁ」

🦂「あれ、あえじくんも帰ってきてるやん」

🧸「ん?うん」


買い物に行った3人と阿英が帰ってきて、家はさらに騒がしくなる。もちろん泰ももう寝ている場合じゃないので、起きてゆっくり体を伸ばしていた。

雅は手洗いうがいを済ませてすぐにキッチンに駆けて行き、先ほど買った薄力粉とココアパウダーを使ってクッキー作りを始めていた。

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