第24話 これは伝言です
「――夕子!」
夕子とカズの視線が、駆け寄ってくる綾菜の視線をしっかり捉えたとき。
「っ!」
「……」
夕子は目に見えて焦ったように目を見開き、夕子の腕を掴んでいるだろうカズは口元を歪ませて笑う。
「綾菜ちゃん、これは何でも」
「まさか本人が来てくれるなんてなー。ツイてるわ」
「何してんの、こんなところで」
「だから何でも」
「何でもないわけないでしょ」
夕子が必死に口を挟もうとしても、綾菜は真剣な声で切り捨てる。
「用事があるのは鈴野ちゃんなんだよね」
「そう。じゃあ夕子の腕、離してよ」
「ああ。でもその前に鈴野ちゃん、こっち」
ニヤニヤといやらしい笑みを浮かべながら、空いているほうで手招きするカズ。
(何この不気味な感じ……)
カズの表情に不安を覚えつつ、彼のすぐそばに立つ。
「じゃ……約束通り――」
「わっ!」
カ*******************
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