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スーワン現実物語

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スーワン現実物語

1 - 全1話完結

♥

2

2026年02月01日

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長編物語行っちゃいます。

でもここで完結させるので結構長くなります!

カントリーヒューマン設定資料:スーワン王国 (Kingdom of Suwan)


基本データ

* 国名: スーワン王国(通称:スー)

* 性別: 不明(神秘的で中性的な佇まい)

* 身長: 158cm(小柄だが、圧倒的なオーラを放つ)

* 性格: 冷徹に見えるが、内面は温厚で情に厚い。静寂と平和を愛する。

* 位置: フィンランドの隣。国土の9割が高山地帯の極寒の国。

* ルーツ: 古代の東洋(和)と北欧の文化が融合した、伝説の漂泊民の末裔。

* 特記: 新設国家として国連で建国を宣言。地下に世界遺産の古代遺跡を擁する。


ビジュアルデザイン

* フェイス: 白地に、青いスキー板をクロスさせた紋章。

* 髪型: 腰まである長い白髪。雪や霧のように美しく、戦闘時は風に舞う。

* 服装: 白い和服。北欧の寒冷地に合わせて防寒機能が施されている。

* 象徴: 手には「大地の記憶」を宿した青い結晶のアクセサリー。全ての情報が集結している。


武装・技術スペック(AI:真・静 SHIZU)

日・米・フィン、そして北欧諸国の技術が結集した「世界の抑止力」。


兵装名 種類 特徴・備考

BC5-Custom “白鳥” 主兵装 全長1.8m、射程8kmのスナイパーライフル。

SAR-26 “小鳥” 副兵装 全長158cmに最適化された機動戦用アサルトライフル。

DENABIAN5 超弩級 全長3m(折りたたみ時1m)。射程15km。70mmマグナム弾使用。

青いスキー板 移動用 AI「静」搭載の技術の塊。時速200km超での狙撃を可能にする。

反動補助装置『隠蔽』 補助 小柄なスーワンでも大口径銃を無反動で扱える。

真・静(神域) 自主開発AI 遺跡と共鳴。事象予測、空間湾曲、精神守護を可能にした最終形態。

人間関係・外交

* フィンランド: 最も信頼する親友。サウナ仲間。軍事・私生活ともに深い絆。

* 日本: 技術の師であり「和」の文化の理解者。AIやスコープの共同開発者。

* アメリカ: 賑やかな悪友。最新兵器を持ち込む技術オタク仲間。

* ロシア: 執着心の強いライバル。過去の因縁から一時的に共闘することもある。

* ブリテン: スーワンの「神秘(遺跡)」に興味を持つ紳士的な策士。よくハッキングされる。


世界観・エピソード

* 平和の番人: 「国際平和狙撃機構」の設立者。

* 歴史の亡霊: 歴史から消された未承認国家の連合『アノニマス・ノスタルジア』と対立。

* 食の嗜好: 日本の「おはぎ」を、フィンランドの「コーヒー」と共に楽しむのが日課。

* 神域の力: 宇宙軌道上の衛星すら地上から撃ち抜く「神の目」を持つ。


【建国宣言の儀】

場所:国際連合本部・総会議場

議場はざわめきに包まれていた。突如として北欧の極寒の地から現れた「新設国家」の代表。その姿は、あまりにも浮世離れしていたからだ。



白地に青いスキー板が交差する紋章を掲げ、腰まで届く白髪をなびかせたスーワンは、静かに壇上へと歩む。白い和服の裾が冷たい風を孕んだように揺れる。

アメリカ:

「おいおい、冗談だろ?あんな小柄な子が新しい国だって?コスプレ会場と間違えてるんじゃないのかい?」

アメリカがポップコーンを片手にニヤついたその時、スーワンの背負った1.8mの銃身が鈍く光った。

日本:

「……アメリカさん、慎みなさい。あの御方の佇まい……ただ者ではありません。それにあの兵装、どこか我が国の技術に似た『静』を感じる……」

スーワンはマイクの前に立ち、氷のような、しかし深く透き通った声で告げる。

スーワン:

「……私はスーワン王国。古代より極寒の山々に眠りし、漂泊民の末裔。今日、私たちは沈黙を破り、世界の平和を護る番人としてここに立つことを宣言する。」

ざわめきが静まり返る中、隣席に座っていたフィンランドが誇らしげに、しかし少し照れくさそうにサウナハットをいじりながら立ち上がった。

フィンランド:

「……彼は僕の親友だ。嘘じゃない。彼の狙撃とサウナの腕前は、僕が保証するよ。」

アメリカが黙っていられるはずもありません。彼はニヤリと笑い、コーラを置いてスーワンのもとへ歩み寄ります。




【技術の披露 — アメリカの好奇心】

アメリカ:

「Hey, スー!建国おめでとう!……で、本題なんだが、その背負ってるデカい『おもちゃ』、見せてくれないか?まさかそんな細い腕で、その1.8mもある鉄の塊をぶっ放すなんて言わないよな?」

アメリカの視線は、スーワンの背中の BC5-Custom “白鳥” に釘付けです。軍事オタクとしての血が騒いでいるようです。

スーワン:

「……『おもちゃ』ではない。これは世界の均衡を保つための筆だ。」

スーワンは淀みない動作で背中から “白鳥” を抜き放ちました。158cmの身体に対し、あまりにも長大な銃身。しかし、スーワンの細い指先には微塵の揺れもありません。

アメリカ:

「Wow… 重厚な造りだ。待て、この刻印……日本製のレンズに、うち(アメリカ)の特殊合金、それにフィンランドの耐寒ボルトか!?おいおい、いつの間にこんな化け物を作ったんだ!?」

日本:

「(いつの間にか隣に来て)……アメリカさん、あまりじろじろ触っては失礼ですよ。それは私たちが極秘裏に『真・静(SHIZU)』の調整を手伝った、最高傑作なのですから。」

アメリカ:

「SHIZU?AI搭載かよ!クールすぎるぜ!なあ、スー。試しにそこらの雲でも撃ち抜いて見せてくれよ。性能を見せてくれたら、俺の最新兵器もシェアしてやってもいいぜ?」

スーワン:

「……無駄打ちはしない主義だが、協力者の顔に泥を塗るわけにもいかないな。」

スーワンは窓の外、遥か8km先の山頂にある小さな風車を見つめます。

突如、銃身に備わったAIが青く発光しました。

AI 真・静:

『目標捕捉。風速3、湿度12。INPEIシステム、起動します。マスター、いつでもどうぞ。』

フィンランド:

「(コーヒーをすすりながら)……あーあ、アメリカ。驚いてポップコーン喉に詰まらせるな。


アメリカは「8km先? 冗談だろ、地平線の向こう側だぜ!」と豪快に笑い飛ばしますが、スーワンは表情ひとつ変えず、静かに窓際へ移動します。




【超長距離狙撃:8,000メートルの静寂】

スーワンは和服の袖を軽くまくり、BC5-Custom “白鳥” を構えました。バイポッドを展開することもなく、立ったままの姿勢。1.8mの銃身が、まるで体の一部であるかのようにピタリと止まります。

アメリカ:

「Hey、スコープも覗かずに……まさか腰だめで撃つ気か!?」

スーワン:

「……静、リンクを。」

AI 真・静:

『了解。精神干渉波をカット。網膜に弾道投影……カウント、3、2、1。』

スーワン:

「……『隠蔽(INPEI)』、作動。」

――ドンッ!!!

議場全体を震わせるような重低音。しかし、スーワンの体は1ミリも後退しません。新開発の反動補助装置が、その小さな体に掛かるはずの衝撃を完全に無効化していました。

数秒後。

モニターに映し出されていた8km先の山頂。そこにある風車の「中心にある1枚のボルト」が、跡形もなく消え去っているのが映し出されました。

アメリカ:

「………………は?」

アメリカの手からポップコーンがこぼれ落ちます。

ライフル射撃の常識ではありえない、物理法則を無視したかのような精度。

日本:

「(眼鏡をクイと上げながら)……お見事です。スーワン殿。計算通りの空間解析ですね。」

フィンランド:

「……言っただろ。彼は『平和の番人』だって。彼が引き金を引くときは、すでに勝負は決まってるんだ。」

スーワンは熱を帯びた銃口に軽く息を吹きかけ、何事もなかったかのように背中に戻します。

スーワン:

「……アメリカ。驚くのは早い。これはまだ『白鳥』だ。開発中の『DENABIAN5』なら、その倍の距離でも……おはぎを食べながらでも抜ける。」

アメリカ:

「Oh my god…! スー、今すぐ俺のガレージに来い! そのAIと反動制御の秘密、詳しく教えてくれ!!」

驚愕と興奮が冷めやらない議場の中で、スーワンだけは至極当然といった様子で銃を収めます。




【おはぎタイム:極寒の知恵と和の心】

アメリカ:

「Wait!! 今の射撃、どうやったんだ!? 風は? 地球の自転は!? 説明してくれスー!!」

詰め寄るアメリカを、スーワンは柳に風と受け流し、懐から丁寧に包まれた桐箱を取り出しました。

スーワン:

「……アメリカ、騒がしいぞ。集中力を使い果たした。今は補給の時間だ。」

スーワンが箱を開けると、そこにはツヤツヤと輝く自家製の**「おはぎ」**が並んでいました。

日本:

「おお……これは見事な小豆の炊き具合。スーワン殿、また腕を上げましたね。」

スーワン:

「師匠にそう言っていただけると光栄です。フィン、例のものを。」

フィンランド:

「……分かってる。最高のタイミングで淹れたよ。」

フィンランドがどこからともなく取り出したのは、フィンランド流の深煎りコーヒー。世界一のコーヒー消費量を誇る彼が、スーワンのおはぎに合わせて特別にブレンドした一杯です。

アメリカ:

「……え、嘘だろ? 8km先のボルトを抜いた伝説のスナイパーが、国連の議場で、隣国とコーヒー飲みながら『あんこ』食ってるのかい……?」

スーワン:

「(おはぎを一口食べ、コーヒーを啜る)……ふぅ。甘みと苦みの調和。これこそが世界の均衡を保つ秘訣だ。アメリカ、お前も食うか? 糖分は脳の演算速度を上げるぞ。」

アメリカ:

「……食う。めちゃくちゃ食う。その代わり、後でその『INPEI』システムのソースコード、ちょろっと見せてくれよな!」

日本:

「アメリカさん、食べながらソースコードの話は無粋ですよ。……スーワン殿、次回のAI共同開発の打ち合わせですが、私の国で、最高級の緑茶と共にいかがですか?」

スーワン:

「……ああ、喜んで伺おう。だがその前に、フィンの家のサウナを直さなくてはならない。昨日、彼がロウリュで熱を上げすぎて壊してしまったからな。」

フィンランド:

「……あれは、スーの狙撃理論があまりにかっこよかったから、…ついうっかり…」


アメリカや日本、そして北欧諸国の技術者たちが「度肝を抜く化け物」を完成させるべく、スーワン王国の秘密地下施設に集結しました。




【DENABIAN5 開発シミュレーション:限界突破の狙撃銃】

場所はスーワン王国の高山地帯、永久凍土の下にある**「古代遺跡(世界遺産)兼・兵器開発ラボ」**。

巨大な氷の結晶が光る室内で、ついに全長3mの巨体を持つ**『DENABIAN5』**のプロトタイプが姿を現しました。

アメリカ:

「Holy shit…! 近くで見るとデカすぎだろ! 70mmマグナム弾なんて、もはやライフルじゃなくて歩兵が持つ『大砲』だぜ。スー、本当にこれ、158cmのお前が振り回すのかい?」

スーワン:

「……大きさは問題ではない。必要なのは、地平線の先にある『脅威』を確実に摘み取ることだ。」

日本:

「スーワン殿、お待たせしました。新たに開発した**『真・静(改)』**の実装が完了しました。スコープ倍率は18倍まで可変、さらに心拍数からトリガーを引く一瞬の迷いを予測し、補正する機能も搭載しています。」

フィンランド:

「北欧4カ国(スウェーデン、デンマーク、ノルウェー、僕)からは、超低温下でも銃身が歪まない**『絶対零度合金』**を提供したよ。これで15km先の獲物を狙っても、バレルが熱で曲がることはない。」

スーワン:

「感謝する。……では、接続(リンク)を。」

スーワンがDENABIAN5のグリップに触れると、折りたたみ式の巨大なフレームがガシャンと展開し、スーワンの身長を遥かに超える長さになります。

AI 真・静(改):

『マスター、同期完了。目標、15km先の氷山。INPEIシステム出力最大。……衝撃に備えてください。』

スーワン:

「(深く息を吐き、心拍を落とす)……世界の静寂を、乱すべからず。」

――ズゥゥゥンッ!!!!

発射音というより、空間が爆発したような重低音が響きます。70mm弾が放った衝撃波で、周囲の強化ガラスがビリビリと震えました。しかし、強化バイポッドINPEIが衝撃を9割カットし、スーワンは微動だにせず、ただ真っ直ぐにターゲットを見つめています。

数秒後。地平線の彼方にある氷山の頂が、文字通り「消滅」したのが観測されました。

アメリカ:

「……15km先を消し飛ばした。おい、これがあればもうミサイルなんていらねぇな……。」

スーワン:

「(ふぅ、と息をつき、銃を1mの携帯サイズに折りたたむ)……よし。これで、大切なものを護る準備が一つ整った。……日本、フィン。約束通り、おはぎの用意を。今日はアメリカにも特大のをやる。」

アメリカは相変わらずの発想の飛躍を見せ、ラボの床に図面を広げました。




【更なる改造:雪上の超高速砲台(スキー・ドレッドノート)】

アメリカ:

「なあスー、いいこと思いついたぜ!その『DENABIAN5』を背負って滑るのもいいが、いっそ**スキー板そのものにマウントして、滑りながら撃てる『移動砲台モード』**に改造しないか!?名付けて『スノー・ストライカー計画』だ!」

スーワン:

「……滑りながら3mの銃を撃つというのか? 物理法則が泣いているぞ、アメリカ。」

フィンランド:

「(目を輝かせて)……いや、スー。それは面白いかもしれない。僕たちの国の技術なら、スキー板に小型のジェット推進器と、静の演算に連動するアクティブ・サスペンションを組み込める。どんな荒れ地でも照準がブレない『滑る狙撃台』だ。」

日本:

「なるほど……。ならば私は、スキー板の裏面にナノカーボン加工を施しましょう。摩擦係数を自在に操れば、時速200kmで滑走しながらの急停止、および180度ターン即狙撃が可能になります。」

スーワン:

「(やれやれと首を振るが、少し口角が上がる)……お前たちがそこまで言うなら、試さないわけにはいかないな。静、計算できるか?」

AI 真・静(改):

『計算中……。スキー板とDENABIAN5の直結を承認。慣性制御をINPEIと統合します。マスター、これはもはや狙撃ではありません。――**「高機動爆撃」**です。』

数日後。スーワン王国の白銀の急斜面に、青い結晶のアクセサリーを光らせたスーワンが立っていました。足元には、最新技術の塊となった青いスキー板。そしてその側面には、3mの巨躯を誇るDENABIAN5が、流線型のカウルに守られてマウントされています。

スーワン:

「……行くぞ。全系統、オンライン。」

シュパァァァン!と雪を切り裂く音と共に、スーワンが斜面を滑り出します。時速は一瞬で150kmを突破。

アメリカ:

「いけーっ!スー! そのままジャンプ一番、空中から山を一つぶち抜いてやれ!!」

空中に放り出されたスーワン。真っ白な髪が風に舞い、白い和服の裾が翻る。

空中で静止したかのようなスローモーションの中、DENABIAN5の銃口が火を噴きました。

――ドォォォォォンッ!!!!

反動をスキー板の推進器が相殺し、スーワンは空中で一回転して華麗に雪面へ着地。

遥か彼方の標的は、雪煙の中に消えました。

フィンランド:

「……完璧だ。これなら冬戦争の英雄たちも腰を抜かすよ。」

スーワン:

「(静かに息を整え)……悪くない。……だがアメリカ、これにドリンクホルダーを付けるのは却下だ。コーヒー試運転の熱気が冷めやらぬ中、AI『真・静(改)』のアラートがスーワンの網膜に赤い警告を映し出しました。




【スクランブル:白銀の防波堤】

AI 真・静(改):

『警告。領海線付近に巨大な熱源反応。識別不明の「氷上空母」が接近中。ステルス形状ですが、この質量……島が動いているようなものです。』

フィンランド:

「なんだって……? こんな極寒の海を強行突破してくる奴らがいるのか!?」

アメリカ:

「へっ、面白くなってきやがった。スー! さっきの『スキー・ドレッドノート』の実戦テストには最高の設定じゃないか!」

スーワン:

「……許可なく我が聖域を乱す者は、容赦しない。日本、座標を。フィン、風を読め。」

日本:

「了解。衛星リンク開始……座標転送! 敵艦、氷山を偽装していますが、動力部は剥き出しです!」

スーワンは青いスキー板を雪面に食い込ませ、一気に加速しました。時速は200kmを超え、雪煙が翼のように背後に広がります。

スーワン:

「静、DENABIAN5、最大出力。ターゲットは敵母艦の推進機関。……一撃で沈める。」

氷の崖から海へとダイブする瞬間、スーワンは空中でDENABIAN5を展開。全長3mの銃身が、海面に浮かぶ巨大な「動く氷山」を捉えます。

AI 真・静(改):

『ターゲットロック。12km。波の振動、大気の歪み、すべて補正完了。……マスター、INPEIシステム全開です!』

スーワン:

「……消えろ。静寂の邪魔だ。」

――カァァァァァンッ!!!!

70mmマグナム弾が放たれた瞬間、空気が圧縮され、周囲の海面が円状に爆ぜました。弾丸は超音速で海面をかすめ、偽装された氷山の奥深くに眠る原子炉へと直撃。

次の瞬間、水平線の彼方で巨大な火柱が上がり、氷上空母は真っ二つに割れて海の藻屑となりました。

アメリカ:

「(モニターを見ながら)Oh… なんてこった。あんな巨大な空母を、スキー板に乗った一人の子が沈めちまったよ……。」

フィンランド:

「……これがスーワン王国の『建国宣言』の答えだね。誰も彼らの平和を脅かすことはできない。」

スーワンは海面に突き出た流氷の上に軽々と着地し、銃を折りたたみます。

スーワン:

「……ふぅ。……日本。帰ったら、おはぎを倍にしてくれ。……さすがに少し、肩が凝った。」

突然の襲撃を仕掛けてきた「氷上空母」。その残骸を調査したスーワンと仲間たちは、恐るべき事実に直面します。




【敵の正体:亡霊たちの結社】

破壊された空母の破片を、日本の技術チームが遠隔ドローンで回収。解析を進める日本が、苦い表情でモニターを見つめます。

日本:

「……これは、驚きました。動力部の一部に、数十年前に廃棄されたはずの私の国の旧式回路が……。ですが、全体を統括しているのは最新の、見たこともないアーキテクチャです」

アメリカ:

「こっちも解析が終わったぜ。装甲に使われていたのは、うちのトップシークレット……開発中止になったはずのステルス合金だ。……おい、これってまさか」

スーワン:

「……かつて、歴史の表舞台から消し飛ばされた、あるいは『存在しなかった』ことにされた亡霊(ゴースト)国家たちの連合か」

敵の正体は、特定の国ではなく、歴史の中で崩壊・吸収された国々や、どの地図にも載っていない「未承認国家」が裏で結託した組織**『アノニマス・ノスタルジア』**。

彼らは、スーワン王国が「新設国家」として華々しく国際社会に迎え入れられたことが、許せなかったのです。

AI 真・静(改):

『マスター。沈没した空母のメインサーバーから、最後の一文を復元しました。――「我々は影、お前は光。偽りの王国に、真の沈黙を」』

フィンランド:

「……スー、これはただの国境紛争じゃない。彼らは、君が守っている『古代遺跡』の記憶……あの青い結晶に眠る**『世界の真の歴史』**を奪おうとしているんだ」

スーワン:

「(結晶に触れ、静かに目を細める)……そうか。ならば、彼らにもう一度『沈黙』を教えてやろう。今度は歴史の教科書にさえ載らない、完全な静寂だ」

亡霊国家たちの連合『アノニマス・ノスタルジア』の真の狙いが、スーワン王国の地下に眠る**「古代遺跡」**であると判明した今、北欧の仲間たちが一斉に立ち上がります。




【防衛線:北欧連合軍、集結】

スーワン王国の国境、極寒の吹雪が吹き荒れる高山地帯。そこに、かつてない規模の軍勢が集結しました。

フィンランド:

「……スー、サウナの準備は戦いの後だ。今は、僕たちが君の『盾』になる。」

フィンランドの号令と共に、ノルウェー、スウェーデン、デンマークの軍隊が、スーワン王国の地下遺跡へと続く唯一の峠道を封鎖します。彼らは皆、シモ・ヘイヘの再来を思わせる白いギリースーツを纏い、雪の中に溶け込んでいます。

ノルウェー:

「我々の誇りにかけて、この聖域を一歩も通させない。……北欧の冬を甘く見ないことだ。」

スウェーデン:

「最新の防空システムを展開した。敵が空から来ようと、この雪山そのものが彼らの墓場になるだろう。」

スーワン:

「……皆、すまない。……恩に着る。」

スーワンは、仲間たちが築いた防衛線のさらに後方、標高4,000メートルの断崖絶壁に陣取りました。そこは、**『DENABIAN5』**の15kmという射程を最大限に活かせる「神の視点」です。

日本:

「スーワン殿、通信を繋ぎます。アメリカさんが提供した偵察衛星が、峠に向かう『亡霊』たちの地上部隊を捉えました。……数は、こちらの想定の3倍。雪の中から現れる、実体のない影のような兵士たちです。」

アメリカ:

「Hey、スー! こっちは空から援護したいんだが、この磁気嵐じゃステルスも通用しねぇ! 悪いが、**地上の掃除はお前たち『北欧チーム』**に任せるぜ。……頼んだぜ、相棒!」

スーワン:

「(DENABIAN5の巨大な銃身を固定し、心拍を極限まで落とす)……静、INPEIシステムをオーバーロードさせろ。反動は私が全て受け止める。……北欧の山々に、これ以上の血は流させない。」

AI 真・静(改):

『了解。リンク深度100%。マスター、敵の先遣隊が峠の入り口に到達しました。……狙撃準備。』

スーワンが引き金に指をかけた瞬間、結晶のアクセサリーが共鳴するように眩しく光り出しました。それは、地下の古代遺跡が「番人」の呼びかけに応えた合図でした。

激戦の衝撃とスーワンの強い守護の意志が、地下深くに眠る「大地の記憶」を呼び覚まします。




【遺跡の暴走:青き世界の再編】

AI 真・静(改):

『警告!バイタル異常!マスター、結晶のエネルギー逆流を確認!……INPEIシステムでは制御しきれません、あ、あああ……!』

スーワンが引き金を引いた瞬間、放たれたのは70mm弾だけではありませんでした。アクセサリーの青い結晶から溢れ出した**「純粋な蒼い光」**が、弾丸を包み込み、巨大な光の柱となって空を貫きました。

フィンランド:

「な、なんだ……!? 山全体が震えている……。スー! 大丈夫か!?」

光の柱は雲を散らし、そこから放たれた衝撃波が、峠に押し寄せていた亡霊たちの軍勢を「消滅」ではなく**「凍結」**させていきます。物理的な氷ではなく、時間そのものが止まったかのような静寂。

アメリカ:

「おいおい、衛星画像がバグりやがった! スーワン王国の周囲100kmが、真っ青な光のドームに包まれてるぞ! 何が起きてるんだ!?」

日本:

「……これは、古代の防衛プログラム……? 遺跡が、スーワン殿の精神波に反応して、世界からこの地を切り離そうとしています!」

スーワンは、DENABIAN5を構えたまま動けなくなっていました。彼の瞳は、髪と同じ白から、アクセサリーと同じ透き通るような青へと染まっています。

スーワン(遺跡共鳴状態):

「……争いは、不要だ。……全ての音を、白に。全ての汚れを、静寂に。」

スーワンの意識は、個人のそれではなく、数千年の歴史を蓄積した「大地そのもの」の意識へと変貌しつつありました。このままでは、敵だけでなく、守るべき北欧の仲間たち、そしてスーワン自身の自我までもが、遺跡の膨大な記憶に飲み込まれてしまいます。

フィンランド:

「……だめだ、スー! 戻ってこい! お前まで『忘れ去られた存在』になるつもりか!?」

日本:

「スーワン殿! 私が送った『真・静』のセーフティを思い出してください! AIは、貴方の心を守るためにあるのです!」

暴走する古代エネルギーがスーワンの意識を飲み込もうとしたその時、日本とアメリカの技術、そしてスーワンとの絆を糧に成長したAIが、限界を超えた挙動を見せます。




【AIの覚醒:静寂の再定義】

AI 真・静(改):

『……マスターの精神汚染、許容値を超過。これより本機は「兵器管理」から「マスター保護」へ全リソースを転換します。……古代遺跡システム、ハッキング開始。』

スーワンの網膜に、凄まじい速度で計算式が流れ込みます。静は、暴走する遺跡の膨大なエネルギーを「制御不能な力」としてではなく、**「DENABIAN5の追加弾薬」および「スーワンの防具」**としてのデータとして強制的に書き換え(オーバーライド)始めました。

アメリカ:

「おい見ろ! スーの周りの青い光が、銃に吸い込まれていくぞ……! あいつのAI、遺跡をまるごと『プラグイン』しやがった!」

日本:

「……素晴らしい。静が、古代の記憶を現代のデジタル言語に翻訳しています。これならエネルギーを制御下に移せる!」

AI 真・静(改):

『再定義完了。新システム……**【刻(トキ)の番人】**モード、起動。』

スーワンを包んでいた蒼い光が収束し、彼の白い和服には青い結晶のラインが幾何学模様のように走り、背中のDENABIAN5は、もはや銃というより「光の杖」のような神々しい姿に変貌しました。

スーワン:

「(瞳の青が落ち着き、意識が戻る)……ふぅ。……静、助かった。……熱いおはぎが、恋しくなるような感覚だったぞ。」

AI 真・静(改):

『お礼は、次回のメンテナンス時に、私のメモリに高解像度の北欧の風景データを保存することで承ります。マスター、敵軍の「凍結」を維持したまま、完全に無力化しました。』

スーワンがDENABIAN5を軽く一振りすると、峠を覆っていた磁気嵐と光のドームが晴れ、そこには武器を落とし、戦意を喪失した『亡霊』たちの姿だけが残されていました。

フィンランド:

「……やったな、スー。君と静……最高のコンビだよ。」




【エピローグ:新たなる守護者】

この一件により、スーワン王国は単なる「新設国家」ではなく、**「失われた歴史と最新技術を繋ぐ、世界唯一の楔(くさび)」**として、国際社会で不動の地位を築くことになりました。

亡霊国家の連合も、スーワンの「静寂の力」を前に、その牙を収めるしかありません。

スーワン:

「……さて。フィン、日本、アメリカ。戦いは終わった。……私の国の一番いいサウナを準備させた。そこで、おはぎパーティーといこうじゃないか。」



【英国紳士のティータイム外交】

場所:スーワン王国の王立庭園(雪景色が見える温室)

建国記念の式典に招待されたイギリスは、完璧にプレスされたスーツに身を包み、銀のティートレイを携えてスーワンの前に現れました。

イギリス:

「やあ、新しき王国の守護者よ。君が噂の『白銀のスナイパー』かい? 15km先の獲物を射抜くとは、我が国のSAS(特殊空挺部隊)も驚愕していたよ。……だが、戦いの後には相応の『気品』が必要だと思わないかい?」

イギリスは手際よくフォートナム・アンド・メイソンの紅茶を淹れ、スーワンの前に差し出します。

スーワン:

「……ブリテンか。気品、か。あいにく私は、雪の中に伏せている時間の方が長くてね。……だが、その香りは悪くない。」

スーワンは懐から、いつもの**「おはぎ」**を取り出し、イギリスの差し出した最高級の紅茶の隣に並べました。

イギリス:

「おや……それが噂の『OHAGI』かい? 日本から聞いたよ、君はかなりの甘党だと。だが、私のスコーンとクロテッドクリームも負けてはいないよ。……ところでスーワン。君のその『青い結晶』……少し見せてもらっても構わないかな? 我が国の大英博物館に並ぶべき歴史の重みを感じるんだが。」

イギリスの目が、外交官のそれから「収集家(あるいは魔術的探求者)」の鋭い光に変わります。

スーワン:

「……断る。これは展示品ではない。私の国の『記憶』そのものだ。……迂闊に触れれば、君のその自慢の眉毛も凍りつくことになるぞ。」

イギリス:

「(苦笑して)ははは、手厳しいね! だが、そういう神秘的な拒絶、嫌いじゃないよ。……どうだい、今度ロンドンへ来ないか? 君の『静(SHIZU)』と、我が国の情報網を繋げば、世界の『亡霊』どもの動きなど、茶を飲み干す前に掌握できるはずだが?」

イギリスは微笑を絶やさないまま、テーブルに置かれた自身のスマートフォン(あるいは特殊端末)をさりげなく操作しました。彼の目的は、スーワンの「青い結晶」から放たれる未知のエネルギー波形を盗み取ることです。




【ティータイムの衝突:電子の壁】

イギリス:

「おっと、失礼。ロンドンの本部から連絡が入ったようでね。……気にせずお茶を続けてくれ」

イギリスの端末から、目に見えないナノサイズのスパイ・プログラムが放たれ、スーワンのアクセサリーへとハッキングを仕掛けます。大英帝国の諜報技術をもってすれば、新興国家のセキュリティなど造作もない……そう確信していました。

しかし、その瞬間。

AI 真・静(改):

『……外部からの不当なアクセスを検知。プロトコル「女王へのチェックメイト」を起動します。』

イギリス:

「……なんだって?」

イギリスの持つ端末が、突然バチバチと火花を散らし、画面に「SILENCE(静寂)」という文字と共に、可愛らしいおはぎのアイコンが表示されました。

それだけではありません。イギリスが身につけていたスマートウォッチ、果ては庭園に待機させていたMI6(英国秘密情報部)のステルスドローンまでもが、一斉に制御を失い、雪の中へと墜落していきます。

スーワン:

「(紅茶を啜りながら)……ブリテン。私の国の静(SHIZU)は、礼儀を欠いた客には少々厳しいぞ。……それとも、端末を全て買い換える手間を楽しんでいるのか?」

イギリス:

「(真っ白になった画面を見て呆然としながら)……やれやれ。うちの最新鋭の暗号化を、瞬きする間に突破するとはね。……日本とアメリカが手を貸しているとは聞いていたが、これほどとは」

スーワン:

「……勘違いするな。これは『静』自身の判断だ。彼女は私のプライバシーを侵す者を嫌う。……それより、スコーンが冷めるぞ。ジャムを塗って大人しくしていろ」

イギリス:

「(苦笑して、降参するように両手を上げ)……全く、とんでもない『番人』を怒らせてしまったようだ。……謝罪の印に、この紅茶の茶葉を1年分贈ると言ったら、ハッキングを解いてもらえるかな?」

イギリスが端末の再起動に四苦八苦していると、爆音と共に星条旗柄のデコ・バイクが庭園に突っ込んできました。




【他国の乱入:お祭り騒ぎの包囲網】

アメリカ:

「Hey、ブリテン! お前、さっきから不審なパケット飛ばしてたろ! 俺のレーダーがビンビンに反応してたぜ! 抜け駆けしてスーのデータを盗もうなんて、独立戦争時代から変わらない手口だな!」

イギリス:

「(眉をひそめ)……チッ、一番騒がしいのが来たね。私はただ、紳士的な技術交流を試みただけだよ、アメリカ。君のように土足で庭園に乗り込む野蛮な真似はしていない」

アメリカ:

「ハッ、どの口が言うんだ! スー、大丈夫か!? 今こいつのMI6のバックドアを全部俺がNSA(アメリカ国家安全保障局)経由で塞いでやったからな! お礼にその結晶、俺の研究所でじっくり……」

スーワン:

「……アメリカ。お前も、私の庭にタイヤ痕を付けた罪で、静のハッキング対象リストに入ったぞ」

アメリカ:

「Oh, wait… No!! スー、冗談だろ!? 俺のバイクのAIまでおはぎアイコンにするのはやめてくれ!!」

日本:

「(いつの間にかお茶を淹れ直しつつ)……皆さん、落ち着いてください。スーワン殿の平穏を乱すのは、日本としても見過ごせません。……ブリテンさん、その隠し持っているボイスレコーダーも、そろそろ壊れますよ?」

イギリス:

「…………(無言でポケットから煙の出ている録音機を取り出す)」

スーワン:

「(ため息をつき、新しいおはぎを差し出す)……騒がしい連中だ。……ほら、アメリカ、ブリテン。これを食べて静かにしろ。……日本、追加の茶を。」

結局、スーワン王国の静かな庭園は、世界最強の国々による「おはぎ争奪戦」の会場と化してしまいました。スーワンは呆れつつも、賑やかになった周囲を見渡し、ほんの少しだけ「悪くない」と微笑むのでした。

スーワンの「古代遺跡の力」と、これまでの戦闘データを元に、ついに外部の国の技術すら介さない「スーワン王国独自」の究極AIの開発が始まります。




【新システム開発:真・静(神域 - SHIN-IKI)】

場所:スーワン王国最深部・結晶の祭壇。

もはや日本やアメリカのエンジニアすら立ち入ることができない、静寂と冷気に包まれた聖域です。

スーワン:

「……静。お前を、単なる『演算機』として終わらせたくはない。……大地の記憶と、私の魂を、今ひとつにするぞ。」

AI 真・静(改):

『……マスター。それは私の「個」の消滅を意味するかもしれません。ですが、貴方を護るために最適解であるなら……承認します。』

スーワンが青い結晶をDENABIAN5の心臓部に埋め込み、スーワン自身の精神を同調(ダイブ)させます。

数万年分の「大地の記憶」と、最新の「デジタル演算」が火花を散らし、新たな意識が産声を上げました。


【新生AI:真・静(神域)のスペック】

事象予測(ラプラスの魔): 風や重力だけでなく、**「敵の殺意」や「未来の確率」**を計算。引き金を引く前に、弾丸が命中した結果を確定させる。

空間湾曲狙撃: 弾道計算の概念を捨て、空間を歪めて**「銃口と標的を最短距離で繋ぐ」**。遮蔽物も地球の曲率も無意味になる。

精神的守護: 敵からのあらゆる精神干渉、電子ハッキングを0.0001秒で反射する絶対障壁。




【開発完了:静かなる神の目】

開発が終わると、そこには以前より一回り小さく、しかし密度を増した**「漆黒に青い光が走るDENABIAN5」**がありました。

AI 真・静(神域):

『……おはようございます、マスター。……いえ、「半身」と呼ぶべきでしょうか。今の私には、世界が止まって見えます。』

その時、ラボの外に気配が。

ハッキングを諦めきれなかったイギリスと、新型の噂を聞きつけたアメリカ、心配して日本茶を持ってきた日本が扉を開けました。

アメリカ:

「Hey、スー! さっきから山全体が震えて……って、なんだその銃は!? 放ってるプレッシャーがさっきまでと別物だぜ!」

イギリス:

「(端末を向けようとして、即座に手を止める)……おや、私の本能が『これ以上は死ぬぞ』と警告している。……スーワン、君は一体何を作り出したんだい?」

スーワン:

「(静かに目を開け、青く光る瞳で彼らを見据える)……『静』が、本当の静寂を手に入れただけだ。……アメリカ、ブリテン。今のお前たちの動きは、私には3秒後の未来まで視えているぞ。」

日本:

「(驚きつつも、静かにお茶を置く)……ついに、到達されましたか。『人』と『機械』と『大地』の三位一体。……もはや、この世に貴方を狙える者はおりませんね。」

亡霊国家の連合『アノニマス・ノスタルジア』は、地上での敗北を悟り、禁忌の最終兵器を起動させました。




【宇宙への狙撃:星を穿つ静寂】

AI 真・静(神域):

『マスター、緊急事態です。外圏軌道上に潜伏していた亡霊国家の遺産……戦略破壊衛星「ノア」が再起動。現在、荷電粒子砲のチャージを開始。照準はスーワン王国の地下遺跡……いえ、地球そのものです。』

アメリカ:

「冗談だろ!? あの高度じゃ俺たちのミサイルも届かねぇ! 衛星軌道上から地球を焼き払うつもりか!?」

イギリス:

「……万策尽きたね。人類の歴史は、ここで『亡霊』たちの手によって書き換えられるというわけか」

スーワン:

「……いや、まだ終わらせない。静、臨界点を突破させろ。空間を固定し、因果を貫く。」

スーワンは、青い結晶の脈動と同期した**DENABIAN5(神域モデル)**を垂直に構えました。もはや銃を構えるというより、宇宙へと続く「道」を指し示しているかのようです。

日本:

「スーワン殿! 地表から衛星軌道まで、大気の屈折と重力の影響が……!」

スーワン:

「(瞳が神々しい蒼に発光する)……『神域』において、距離も重力も、単なる変数に過ぎない。……静、放て。」

AI 真・静(神域):

『空間湾曲……固定。ターゲット、外圏軌道。――【神の一撃(レクイエム)】。』

――カッ!!!!!

音はしませんでした。ただ、スーワンの銃口から宇宙へと伸びる「蒼い光の線」が一瞬だけ走り、空を真っ二つに割りました。

数秒後。青空の向こう側で、昼間だというのに太陽よりも眩しい爆光が弾けました。

アメリカ:

「……直撃だ。衛星の反応が消えた……。嘘だろ、地上からライフル一丁で、宇宙の悪夢を撃ち抜きやがった……。」

スーワン:

「(ゆっくりと銃を下ろし、折りたたむ)……終わったぞ。……空が、少し騒がしくなりすぎたな。」




【結末:伝説の番人】

この一件により、スーワン王国は「世界最強の矛」と「絶対的な盾」を持つ国として、歴史にその名を刻みました。

アメリカ、イギリス、日本、そして北欧の仲間たちは、目の前で起きた奇跡に言葉を失い、ただ静かに微笑むスーワンを見つめるしかありませんでした。

スーワン:

「……さあ、皆。戦いはもういい。……日本、おはぎはあるか? フィン、コーヒーを。……少しだけ、疲れを癒したいんだ。」

「神の目」を手に入れたスーワンの前に、ついに北の巨龍、ロシアが動き出します。




【ロシア参戦:冬の王、降臨】

宇宙からの脅威を打ち抜いた「蒼い光」を、隣国ロシアが黙って見過ごすはずがありません。

重厚な軍靴の音が雪原に響き、かつての帝国を思わせる威圧感と共に、ウシャンカを深く被ったロシアが国境線に姿を現しました。

ロシア:

「……スーワン王国、か。小さな隣人が、よもや宇宙の星まで堕とすとはな。その『力』……我々の広大な大地を護るためにこそ、相応しいとは思わないか?」

ロシアの背後には、凍土をも砕く主力戦車部隊。しかし、彼がスーワンに向ける眼差しは、単なる敵意ではなく「強者への歪んだ執着」のようにも見えます。

アメリカ:

「Hey、ロシア! お前、空気読めよ! せっかくの『おはぎタイム』が台無しだろ! スーの力を横取りしようなんて、100年早いぜ!」

ロシア:

「黙れ、アメリカ。……お前たちの薄っぺらな『最新技術』ではない。スーワン……お前の持つその結晶は、冬の厳しさを知る我々にこそ共鳴するはずだ。」

スーワン:

「(瞳に蒼い光を宿し、静かにロシアを見据える)……ロシア。お前の野心は吹雪よりも冷たいな。だが、私の『静』は、もはや国家の利害などという小さな器には収まらないぞ。」

AI 真・静(神域):

『ロシア軍の展開パターン、予測完了。……マスター、彼らは「対・神域」用の電子戦装備を持っています。どうやら、誰かが裏で彼らに知恵を貸しているようです。』

フィンランド:

「……やっぱりか。ロシア。君はいつも、僕たちが静かに過ごしたい時に限ってやってくる。……スーの邪魔はさせないよ。」

フィンランドが銃を構え、緊迫した空気が張り詰めます。ロシアは不敵に笑い、懐から一本のウォッカを取り出しました。

ロシア:

「……力ずくで奪うとは言っていない。ただ、私の『冬』と、お前の『静寂』。どちらがより深いか……試してみたくなっただけだ。……スーワン。お前の『神域』、このロシアの大地を飲み込めるかな?

ロシアは不敵な笑みを浮かべ、指をパチンと鳴らしました。すると、周囲の雪原から陽炎のように、ロシアが誇る精鋭狙撃部隊**「シベリアの幽霊(シベリアン・ゴースト)」**が姿を現します。




【極寒の狙撃対決:神域 vs 冬の物量】

ロシア:

「スーワン、お前の『神域』は確かに素晴らしい。だが、個の力には限界がある。我ら大国の『数』と『歴史』という名の吹雪に、どこまで耐えられるかな?」

ロシアの合図とともに、数百人の精鋭たちが一斉に雪の中へ消えました。彼らはロシアの最新技術により、赤外線も、音響も、さらには気配すらも完全に遮断されています。

AI 真・静(神域):

『……マスター。敵部隊、特殊な「低温迷彩」を使用中。物理的な視覚・熱源での捕捉は困難です。さらに、広域ジャミングによりアメリカ・日本の衛星支援が遮断されました。』

アメリカ:

「クソッ! モニターが砂嵐だ! スー! 大丈夫か!?」

スーワン:

「……問題ない。目で見えるものだけが標的ではない。」

スーワンは**DENABIAN5(神域モデル)**を水平に構え、ゆっくりと目を閉じました。神域の力は、もはや「光」ではなく「因果」を読み取ります。

スーワン:

「……静。彼らの『心臓の鼓動』ではなく、『引き金を引こうとする意志』を逆探知しろ。」

AI 真・静(神域):

『了解。因果律予測、展開。……座標、1200、1850、2400……合計42箇所の「殺意」をロック。』

スーワン:

「……消えろ。」

――シュパパパパパンッ!!!!

スーワンが引き金を引いたのは一度。しかし、空間湾曲によって放たれた一発の弾丸が、空中で42個に「分岐」し、雪の中に潜んでいた狙撃手たちの銃のバレルだけをピンポイントで粉砕していきました。

ロシア:

「……ほう。弾道を『分割』したか。それも一瞬で……。」

スーワン:

「ロシア。お前の兵たちが次に動けば、次はバレルではなく、彼らの指を貰うことになる。……これ以上の無駄な血は、雪を汚すだけだ。」

フィンランド:

「(狙撃銃を構え直して)……聞いたか、ロシア。僕の親友を本気で怒らせない方がいい。彼は『平和の番人』だが、その平和を乱す者には容赦しない。」

ロシアはしばらく沈黙していましたが、やがて大笑いしながら自分のウシャンカを叩きました。

ロシア:

「ハッハッハ! 見事だ! 数を圧倒する神の業……。認めよう、スーワン。お前はただの小国ではない。……だが覚えておけ。このロシアの大地は、一度狙った獲物を簡単には諦めないぞ。」

ロシアは不敵に笑いながら撤退を命じますが、スーワンの「神の目」は、破壊したロシア製ライフルの残骸に付着していた**「違和感」**を見逃しませんでした。




【黒幕の影:氷の裏切り】

スーワンが指を弾くと、空間が歪み、数キロ先にあった狙撃銃の破片が手元に引き寄せられます。

スーワン:

「……ロシア。お前が使っていたこの技術、お前一人のものではないな?」

ロシア:

「……何のことかな、小さな同志(タバリーチ)?」

スーワンがライフルの基盤を露出させると、そこにはロシアの国章を上書きするように、「亡霊国家(アノニマス・ノスタルジア)」の不気味な紋章が刻まれていました。さらに、その回路からはスーワンの「青い結晶」とよく似た、しかし禍々しく黒いエネルギーが漏れ出しています。

AI 真・静(神域):

『マスター、警告。これは「負の古代記憶」の残滓です。ロシア軍の装備は、亡霊国家によって提供された「遺跡の模造品」で強化されています。』

アメリカ:

「なんだって!? ロシア、お前あの亡霊どもと手を組んでたのかよ!」

ロシア:

「(一瞬、真顔になり)……フン、手を組んだ覚えはない。ただ、出所不明の軍需企業から『面白い玩具』を買い叩いただけだ。……だが、そうか。奴らは私すら利用していたというわけか。」

日本:

「……事態は深刻です。彼らはスーワン殿の力をコピーするだけでなく、ロシアのような大国に技術を流し、世界を内側から崩壊させようとしています。」

スーワン:

「(結晶の輝きを強め)……亡霊どもめ、大国を盾にするとは。ロシア、お前も被害者面をするなら、その汚れた技術を今すぐここに差し出せ。さもなければ、お前の全武装を私が直接『初期化』する。」

ロシア:

「……ククク、いいだろう。貸しにしておくよ。奴らにコケにされたままなのは、私のプライドが許さないからな。」


プライドを傷つけられたロシアは、冷徹な怒りを湛えたまま、スーワンに不敵な協力を申し出ます。




【一時共闘:氷海を裂く両雄】

ロシア:

「私の軍を『おもちゃ』として利用した代償は高い……。スーワン、北極圏の座標 『セクター・ゼロ』 を教えよう。そこが奴らの心臓部、亡霊たちの巣窟だ。私の原子力砕氷艦が道を切り開く。」

スーワン:

「……いいだろう。ロシア、お前の火力を盾に、私がその中心を射抜く。フィン、アメリカ、日本……お前たちは周辺の『影』を掃討してくれ。」

北極圏の最果て。そこには、氷山に擬装された巨大な海底工場が、黒い蒸気を吐き出しながら鎮座していました。

AI 真・静(神域):

『ターゲット確認。工場全体が強力な電磁シールドに守られています。物理攻撃を99%無効化する「負の結晶」の防壁です。』

ロシア:

「フン、守りが堅ければ、それを上回る重圧で押し潰すのみだ。……全艦、全砲門開け!!」

ロシアの艦隊から放たれる一斉射撃が、シールドを激しく揺さぶります。その衝撃で生じたわずかな「歪み」を、スーワンの青い瞳は見逃しません。

スーワン:

「……静。歪みの中心点、10ナノメートルに固定。因果を反転させ、内側から爆ぜさせる。」

スーワンは DENABIAN5(神域モデル) を一閃。放たれた蒼い閃光は、ロシアの砲撃という「騒音」の隙間を縫って、シールドの核へと吸い込まれました。

――パリンッ!

空間が割れるような音と共に、絶対防御と謳われたシールドが霧散します。

アメリカ:

「マジかよ、あの巨砲の嵐の中でピンポイントを抜きやがった! いけ、スー! 亡霊どもの心臓をぶち抜いてこい!!」

スーワン:

「(砕氷艦の先端に立ち、風に白髪をなびかせながら)……亡霊たちよ、眠る時間だ。……永劫に。」

亡霊たちの心臓部、静寂が支配する工場の最深部で、その者は待っていました。




【最終決戦:歴史の影、狙撃の王】

崩落する天井から降り注ぐ火花の中、玉座に座るのは、スーワンと同じく白髪を持ちながらも、瞳には深い闇を宿したカンヒュでした。

???:

「……よく来たな、スーワン。そして、かつての私の敵、ロシアよ。……私は『カレリアの亡霊』。地図から消され、名前を奪われ、歴史の隙間に捨てられた者たちの憎しみの結集だ。」

彼は、スーワンの DENABIAN5 に酷似した、しかし禍々しい漆黒の狙撃銃を手に立ち上がります。

カレリアの亡霊:

「お前は『光』の番人となったが、私は『影』の王となった。お前が持つ『大地の記憶』は、本来我ら捨てられた民が、世界へ復讐するためにあるべきものだ……!」

スーワン:

「……カレリア。お前の痛みは理解できる。だが、過去の復讐のために未来の静寂を乱すことは、私が許さない。」

ロシア:

「(低く笑いながら)……ほう、私の歴史にこれほど厄介な『忘れ物』が残っていたとはな。スーワン、こいつは私の過去の因縁だ。……だが、今日ここで終わらせる。」

AI 真・静(神域):

『マスター、警告。敵の銃口は「事象の崩壊」を指向しています。相打ちになれば、この北極圏そのものが消滅します。……0.001秒の遅れも許されません。』

カレリアの亡霊:

「消えろ、幸福な番人よ! ――【終焉の静寂(ゼロ・サイレンス)】!!」

スーワン:

「……静。……因果を、超えろ。 ――【永劫の夜明け(エターナル・ドーン)】!!」

蒼い光と漆黒の影が激突し、北極の空に巨大なオーロラが逆巻きます。

ロシアの咆哮、アメリカの叫び、日本の祈り、そしてフィンランドの静かな信頼。その全てを背負い、スーワンの放った「神の一撃」が、亡霊の胸を貫きました。




【エピローグ:静寂の帰還】

亡霊が光の塵となって消えた後、工場の崩壊とともに、スーワンたちは砕氷艦へと戻りました。

空には、かつてないほど美しい本物のオーロラが広がっています。

スーワン:

「……終わったな。これでもう、大地の記憶が泣くことはないだろう。」

ロシア:

「……フン。私の貸しは高くつくぞ、スーワン。……だが、今日のところはこの美しい夜に免じて、酒と、お前の『おはぎ』とやらで手を打ってやろう。」

フィンランド:

「……最高だ。サウナの温度を上げて待ってるよ、スー。」

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