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りり
つな大福
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33
渡会雲雀side
ローレンに話してから、はや1ヶ月。
特にローレンとの関係は変わることなく
付き合えていて。
そして、風楽との関係も変わらないまま。
「ひば!!もう明後日から、夏休みですよ?」
今日だって、あと3日で夏休みに入るってのに
俺はまだ風楽に話せないまま。
風楽とどうにかなりたいとかじゃなくて。
ただ、風楽に隠してることが辛くなってきて。
タイミングを見計らってたら、こんな時期。
「ひばはどこか行かないんですか?」
「行かない⋯かな、暑いし」
「じゃあ、僕と遊びません?」
「は?!」
夏休みか~なんて、
考えていれば風楽から遊びの誘い。
思ってもなかったことに、
思わずでかい声が出る。
「え、嫌でした?」
「あ、え、そういうんじゃなくて⋯さ」
「⋯じゃあ?」
「初めて⋯だったから、驚いただけ」
夏休みに誰かと出かけるなんて、
今までしなかったし。
なんなら、誘われることだってなかったから。
「初⋯めて、じゃあ、ひばの初めて
僕が貰えますね!どこ行きます?」
初めて。そう言った途端に
テンションが上がって
もう予定を立てようとしてて。
「⋯風楽の好きなところでいいよ」
「まじですか?
じゃあ、決めておくんで!LINEします!」
「ん、分かった。じゃあな」
もうルンルンで帰ろうとする
風楽に返事をして俺も家に向かう。
⋯あ、そうそう。
何も変わらないって言ったけど
一つだけ風楽との間に
変わったことあったんだよね。
連絡先、交換したんだよね。
俺は基本、携帯はゲームとかにしか
使わないから
連絡先の交換とか思ってなかったんだけど
風楽がどうしてもって言うから。
あの時の勢いは⋯凄かった⋯・
そんなこんなで、風楽の連絡先をGETして。
俺から連絡することはないけどね。
常に風楽から
【ひば!これ買いました!】
とか
【ひば⋯ここ教えてください】
みたいな連絡。
⋯可愛いんだよ、これが。
だから、メッセージが届くとついニヤける。
キモイ自覚はあるから、
キモイとか言わないで。
次の日の朝、いつも通り歩いていれば
いつも通り風楽が
「ひばーー!」
って俺に手を振る。
しかもそれなりにでかい声で。
それも半年となればなれるもので、普通に
「⋯はよ」
なんて返す。
慣れって怖い。
それから、朝ごはんはこれだった。
とか風楽のマシンガントーク。
よく毎日続けられると思う。
「あ!ひば!この花⋯綺麗ですね」
たまに言う、こんな会話ももう慣れて。
「だな」
なんて話を合わせるようになって。
「あ、そうだ。昨日ずっと何しようって
考えてたんですけど」
風楽のマシンガントークが終わったかと思えば
昨日の話。
「決まった?」
「はい!ひばの家!」
⋯
「は?俺の家?」
「ひばって一人暮らしですよね?
行ってみたいなって」
そしたら暑くないですよね?
なんて笑う風楽。
暑くは⋯ないけど。
暑く⋯はね。
でもさ
「つまんなくね?俺の家とか」
何も無いよ?
高校生の一人暮らしの家とか。
「いや、ひばの家ってのが大事なんですよ」
ひばのこと知れるじゃないですか?
なんてシレッと言う。
風楽にとってなんにもない言葉でも、
俺にはドキッとする要因で。
「⋯まぁ、それで風楽がいいなら良いけど」
なんて言った。
「ひばの都合のいい日教えてくださいね?
その日に行くんで!」
学校に着いて階段で別れる間際、
そう言われる。
教室に向かえば、特に変わることの無い教室。
授業が始まれば、
窓際でただ外を見て一日を過ごして。
風楽と帰る。
なんてことをしていればあっという間に、
夏休み。
「1ヶ月、ひばと登校出来ないんだ~」
夏休み前日の放課後。
いつも通りに風楽と帰っていれば、
突然項垂れ始めて。
「ははっ、俺ん家来るんでしょ?
会えなくなるわけじゃねぇじゃん」
「⋯まぁ、そうなんですけど⋯⋯」
風楽にとっては、
登下校を一緒に出来るかどうかが重要らしい。
いつもの別れ道
「んじゃ、明後日。
俺ん家の住所送っとくから適当に来て」
なんて、風楽に伝えて家に帰った。
⋯そういや、あの女の子。
同じクラスに
私を好きになってくれた人が居た!
とかで俺に付きまとわなくなった。
好きになってくれた人にすごい感謝してる。
コメント
1件
第14話読みました〜! 雲雀くんの一人称、すごく好きです。風楽くんとの距離がゆっくり縮まってる感じが伝わってきて、ほっこりしました💭 連絡先交換の話とか、風楽くんから毎日メッセージが来るのに「可愛い」って思っちゃうとこ、めっちゃわかります…あと、家に誘う流れ、風楽くんが「ひばのこと知れる」って言ったのがグッときました。 それにしても、あの女の子が他の人を好きになってくれてよかったね…!雲雀くんの気持ちが少しでも軽くなったなら嬉しいです。次も楽しみにしてます🌙