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荷物?何か買ったっけ?
通販?
明らかに泣いてましたって顔だろうな、瞼も重い。
もう、考えるのも嫌になって空虚な状態でドアを開けた。
「ちゃんとドアフォンで確認しないとダメだ、俺以上の変態が立っていたらどうするんだ?」
帰ったと思った賢一がレジ袋をぶら下げて立っていた。
俺以上の変態?
賢一は変態だという認識があるのだろうか?
「頭を冷やしてきた。嫉妬をしたとはいえ、不安な気持ちを抱えた雪を一人にするわけにはいかないから」
「うん、一人になりたくない。帰ってなんて思ってない。戻って来てくれて嬉しい」
素直な気持ちがいくらでも出てくる。
賢一はそれらの言葉を照れながら聞いていた。
「酎ハイとケーキを買ってきた」
と言ってレジ袋を持ち上げた。
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