渋谷の208の下に探偵事務所がある。女性が真紀の事務所に来た。
「彼氏の家に行ったら亡くなっていて…。」
「何時に彼氏の家に行ったの?」
「1時5分です。」
真紀は続けて聞く。
「一戸建て?」
「マンションです。」
女性は涙目で答えた。
「此処が彼氏の部屋?」
「はい。」
真紀は辺りを見渡して調べる。
「ダイニングメッセージじゃん。」床にはダイニングメッセージが書いてあった。
「アルファベットですね。」
「KROOSEARAT…。」
「何かのブランド?」
「わかった!」真紀はダイニングメッセージを並び直して紙に書いた。
「殺された…。」
「あんたの彼氏は誰かと揉めて殺されたんだ。」
「そう言えば最近よそよそしくて…。」女性は何かを思い出すかのように言った。
「誰か彼氏の知り合いいる?」
真紀が尋問した。
「借金したとか言ってたような…。」
「なるほどね。」二人はマンションを出た。
「私明日仕事なので。」
「りー!わかったら連絡するわ。」女性はお辞儀をして駅に向かった。
真紀は怪しい人物を見てないか聞き込みをしに行行った。
「この辺りで怪しい人物見ませんでしたか?」
「あー昨日だったかな背の高い女性を見たよ。」
「服装覚えてませんか?」
「赤いセーターを着ていたね。」
「ありがとうございました。」
真紀はお礼を言いまた辺りを探った。
「お前何してんの?」
「優弥!依頼人に頼まれて捜査してるのよ。」
「何の?」優弥は聞いた。
「あるマンションで殺人事件があってね依頼人の彼氏が殺されたの。」
「俺らもその事件を追ってる。」
「被害者の名前は?」真紀は可愛げに聞いた。
「被害者は矢野博幸26歳だ。」
「赤いセーターの女の名前わかる?」
「荻山楓23歳。」
「聞き込みに行くよ。」
真紀は優弥の腕を引っ張った。
「こんにちは。」
「はい。」可憐な女性が出てきた。
「あたし探偵コイツは刑事。」
「何でしょうか?」
「あなた昼何処で何をしてましたか?」
「ランチに行ってました。」
「その時何色の服着てた?」
真紀が問い詰める。
「ピンクです…。」
「コイツ…。」優弥が写真を見た。
「どした?」
「間違えない!」優弥は言葉を詰まらせる
「あんた嘘ついてるっしょ1時にさ男性のマンションに行ったっしょ。」
女性はシラを切りながら笑う。
「初対面なのに何なの?」
「正直に言ってください。」
女性は正直を変えて俯いた。
「あんた男性と金銭トラブルで揉めたっしょ。」
「はい矢野さんはお金の要求が酷かった…。」
「頼むよな?返すからさ。」
「返さない癖に!」
「それでかっとなって殺したんだ。」
「矢野さんは社内で有名なギャンブラーで社長も困っていました…。」女性はグッとスカートを掴んだ。
「3時4分殺人罪で逮捕する。」
優弥は手錠をかけた。
翌日真紀は依頼人の女性に電車をした。
「犯人は彼氏の会社の同期だったよ。」
「動機はやはり…。」
「金銭トラブルだったあんた良い男捕まえて女性になりなよ。」
「はい。」女性は電話を切った。
「お前俺で良いの?」優弥が優しく聞く。
「警察と探偵は相性良いじゃん。」真紀はにこやかに答えた。