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瞬間、先程と同じように、地面から槍が飛んでくる。
青い光の合図と共にタイミングを見て、跳ねる。
物量と共に行われる攻撃、一つ一つが強力な分、発生が遅く、回避がしやすい。
サ「ナイフの方が強いし、早いな。」
静かな声で言う。
ア「ポケットに手を入れながらとは余裕だな。」
サ「悪いな、避ける事しか取り柄が無いんだ。」
ア「それだけの能力があれば、ロイヤル・ガードでも充分な活躍ができそうだかな!!」
サ「戦いながらに勧誘とはやり場に困るな。」
ア「相手を使った洒落までするか!!」
攻撃が早まる、煽られたと感じちまったかな?
ア「お遊びはここまでだ!」
アンダインが槍を投げる。
こいつは眠らせるなんてレベルの攻撃じゃないな。
だが、当たらんな。
そして、もう少し、もう少しで何かが見えそうな気がする。
ア「これは避けられるか!」
四方八方から槍が飛んでくる。
なら、オイラもちょいと能力を使うか。
サ「そんなら骨のプレゼントだ、ボーンナペティ。」
オイラは骨を操り、槍にぶつけて打ち消す。
ア「やはり、貴様も骨を使えるか!ならばこれはどうだ!!」
アンダインは自らオイラに向かってくる。
ア「これが本当の終わりだ!!」
次の瞬間、オイラの目の前の景色が光る。
サ「ぐっ!?」
何だこの光!?
ア「はぁ!!」
アンダインの槍が頭に命中する。
意識が途切れかけるが、今の光の正体、オイラは光に向かって思いっ切り手を伸ばした。
これが…これが……
*途切れゆく意識の中で 微かな光を掴んだ ケツイがみなぎった。
目が覚めた時、全てが終わっていた。
人間はアンダインに敗れたらしい。
全てが事後、手遅れだ。
殺された人間はソウルを回収され、
今はアルフィーが、回収したソウルをアズゴアの元へ転送中らしい。
普通に行けばこの後は、アズゴアがソウルを取り込み、バリアを壊すだろう。
オイラの予想だが、それじゃあハッピーエンドは無い。
急にバリアを破壊して出てきたモンスターを怪しみ、和解どころか、殲滅される。
という感じだろう、 そこに救いはない。
しかし、掴んだ能力、これを使えば…
また、救えるかもしれないな。
もう一度、やってやるか。
骨休めは、しばらく出来なさそうだな。
さてっ、もう一度やるか。
瞬間、世界が光に包まれた。
そして…
ア「これが本当の終わりだ!!」
1度見た攻撃が飛んでくる。
オイラはそれを、テレポートで避ける。
そして、アンダインに背を向けた。
『コレ』が手に入ったなら、時間稼ぎも必要ないだろう。
サ「まっ、言ってみただけさ。止められないならそれまでさ。」
ア「随分と素直だな。」
サ「命大事にってやつさ。」
ア「私はこのまま人間の所に行くぞ?」
サ「それを今止めようとしたのさ。」
すると、アンダインは槍を消した。
ア「自堕落と聞いていたが、思ったよりも行動力があったな。」
ア「私に挑むその姿勢は見事だった。だが、これはモンスター達が決めた事だ。すまないが掟は破れない。」
サ「あぁ、時間を取らせたな。」
ア「フンッ、今回は見なかったことにしといてやろう。」
そうして、アンダインは立ち去った。
サ「今のがセーブとロードか。」
アンダインの家の前にある広場、そこに1つの光が見える。
これがセーブポイント。
これでオイラも能力を手にしたって訳か。
そんじゃ、引き続き頑張るために、オイラも動くか。
そうしてオイラは人間の様子見に向かった。
向かう途中、グリルビーズに寄ってしまった。移動していたらグリルビーズに着いてしまったんだ。
そこで考え事をする。
さっきの世界を見るに、人間はアンダインに勝てない、サポートが必要だ。
あの様子を見るに、
オイラが目を覚ました後にようやくソウルの転送中という事はかなりの苦戦はするようだが、
それでもアンダインに傷は見えなかったし、攻撃はしてないんだろうな。
なら、助けてやるしかないな。
サ「グリルビー、急な野暮用が出来ちまったんだ。今回もツケで頼むぜ。」
そうして、オイラは店を出た。
そうして、しばらく移動し、
ようやく、人間を見つけた。
しかもジャストタイミングにアンダインと戦う前だ。
ここから多少サポートしてやるか。
?「7つ。」
上の方から声が聞こえる。
見上げるとそこには鎧を纏ったアンダインが、後ろを向きながら岩の上の先端に器用に立っていた。
ア「7つの人間のタマシイ…それが手に入ればアズゴア王は神となる。」
そう言うとアンダインは向き直り、さらに口を開いた。
ア「6つ。」
ア「我らがこれまでに集めたタマシイは6つ。」
そうして、アンダインが完全に人間と目を合わせる。
ア「そう…」
ア「貴様で7つ目だ。貴様のタマシイが手に入れば全てが変わる。」
ア「だが、その前にここまでたどり着いた者には必ず…」
ア「我々モンスターの悲劇について語り聞かせるのがしきたりだ…」
ア「…その発端は遠い昔…」
そうして、アンダインがモンスターの歴史を語り始める…
ことは無いんだよな。確か。
ア「…」
ア「…と、思ったが…」
来るぜ。
ア「ええい、めんどくさいっ!」
ア「時間のムダだっ!」
ア「どうせ貴様はどうせ死ぬのだっ!」
ア「ぬああああああああああ!」
始まっちまうな。