テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
虐待の疑いと先生の保護翌日、はるの親は虐待の疑いで逮捕された。その間、はるは影山先生の家で過ごすことになった。朝、目が覚めたはるの顔色は昨日よりも青白く、元気がないように見えた。それでもはるは先生に迷惑をかけまいと、いつも通り学校へ向かった。
学校での異変
案の定、1時間目から腹痛に襲われた。はるは痛みを我慢し、2時間目の体育に臨んだ。しかし、走っている途中で激しい痛みに襲われ、その場に倒れてしまった。
目を覚ますと、下腹部にズキズキとした痛みが走った。はるはとっさに腹部を押さえ、視線を泳がせて影山先生を探した。すると、すぐ近くで先生が心配そうに自分を見守っていた。
再びの嘔吐
先生の顔を見た途端、安心したせいか、はるはまた吐いてしまった。昨日よりも長い時間、嘔吐が続いた。影山先生は何も言わず、ただ優しく背中をさすり続けてくれた。
夕暮れの保健室
はるはうっすらと目を開けた。窓の外は夕焼けに染まり、時刻がかなり経っていることに気づいた。先生に迷惑をかけているのではないかと、はるの心に申し訳なさが募る。
今は先生の姿が見えない。急に不安がこみ上げ、はるは吐き気に襲われた。胃からせり上がってくるものを必死に飲み込むが、飲み込んだせいで吐き気は一層ひどくなる。
現れたのは…
その時、保健室のドアが開いた。はるは影山先生が戻ってきたのだと思い、期待を込めてドアの方を見る。しかし、そこに入ってきたのは、影山先生ではなかった。
そこに立っていたのは、これまでずっとはるをいじめてきた生徒たちだった。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!