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正直いって、リア充なんてこの世の中にいなくてもいいと思った。
①
そんな中学生のころ、
僕たちは目の前でイチャイチャされるのが
本当に嫌だった。
そんなことも知らず、回りの人たちは
「羨ましい?」
「お前もリア充になればいいんだよ」
などと、煽りの言葉をかけられてきた。
本当は、僕もリア充になりたかった。
しかし、親が許してくれない。
家のルールは、
1、付き合わない
2、成人物の本を読まない(BLも)
3、女子とLINE交換しない
などと厳しいルールがあった。
そのルールに伴って、僕はリア充反対派に、
なるしかなかったのだから。
中学生三年間は、こうして過ごしていた。
中学校を卒業するとき、親から言われた。
「お前の中学校生活楽しかったか」
僕は首を横に振った。
続けてこう言われた。
「そりゃぁそうだよね。」
「やたらと健全すぎたもん。」
健全すぎたのは誰のせいなんだよ、と思いながら拳を握った。
②
僕は今日から高校生になった。
「高校生になってもひとりぼっちなのかな」
とか思いながら過ごしていると隣の女子が
声をかけてきた。
「私、△△って言います。」
「○○はじめまして。」
これからよろしくお願いします。
僕は、挨拶をされるなんて思いもしなかった。