腰にしがみついたまま、翔太が離れないので、ほぼ引きずるようにして、家に上がる。
💛「翔太、ちょっとだけ、離れて?」
💙「や!!!」
💛「うーん、困ったなあ。じゃあ、チョコレートあげるから、食べて、待ってて?」
💙「ちょこ?」
お、効きそう。
俺は、冷蔵庫からチョコレートを取り出して、翔太に渡した。翔太はチョコを受け取ると、ぱぁぁぁと笑顔になって、ソファで食べ始めた。
狙い通りお菓子は好きみたいだ。
その間に部屋着に着替えて、風呂にお湯を張る。
今夜は泊めて、明日の朝イチに家まで送ろう。そう思って、翔太のもとへと戻ったら、テレビに夢中になっていた。
佐久間が見そうな、深夜アニメ。
でも、内容が子供向けでは…ないような?
あ、人が死んだ。
血飛沫を上げて。
💙「うわぁぁぁぁん!!怖いっっっ!!!」
俺は慌ててテレビを消した。
翔太が泣きながら俺のもとへと駆け寄ってくる。よしよし、と頭を撫でてやる。
泣き止む頃には風呂も沸いた。
💛「翔太、お風呂、入ろうか」
💙「いいよぉ」
背中を流してやる。
シャンプーで髪を洗った時には、泡が入るのを怖がり、目をギュッて閉じてて可愛かった。湯船で100まで数えたら、仲良く上がる。
いつもなら、風呂の中であれやこれやが始まるのだが、精神年齢5歳児相手にはさすがにそんな気は起こらず、健全に身体を綺麗にしてやって、おしまい。
ソファに戻ってきて、綿棒で耳掃除をしてやると、膝の上で翔太がうとうとしだした。
💙「だっこ……」
💛「こんなに甘えてくるの、滅多にないなあ」
💙「んー」
向き合って、抱えるようにして、身体をリズミカルにゆすってやっていたら、俺の腕の中で寝落ちした。
すぅ、すぅ…。
耳元で感じる呼吸がこそばゆい。
起こさないようにそっと、抱えたまま、ベッドへと運ぶ。
寝室で翔太の寝顔を見つつ。
俺もだんだんと眠くなってきた。寝落ちする前に、翔太の額にキス。
💙「ひかる……しゅき」
💛「俺も、しゅきだよぉ」
そして、本当に俺たちはそのまま眠ってしまったのだった。
コメント
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やばい、、ニヤニヤが( ´﹀` )💕