テラーノベル
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例えば彩香さんが、せっせと貯蓄中だった保存食の数々。
僕のしめ鯖。草津先生のアナゴの皮部分。佳奈美先輩のアジの一夜干し燻製済み。
そんな、色々な個人貯蔵の品々を犠牲にしつつ。
全体的には満足、という形でピザパーティは終わった。
「またツナとなまりを作って蓄積しようかな」
「私は、天気が良くなったらアンチョビ用に小魚を釣りまくる予定です」
「またカツオ類の大漁が無いかなあ」
僕はやっぱりサバ希望だ。
そして雨は止み、あっという間に日も出てきて。
「すだては大丈夫かな」
「雨風、そこまで強くなかったし、多分だいじょうぶだと思うけれど」
そんな訳で、取り敢えず見に行く事にした。
ただ干潮は12時ころだというので、漁はそれまでお預けだけれども。
網は岸に近い部分の一部の竹が曲がっていたけれど、それ以外は大丈夫そう。
なので、お昼御飯までのちょっとの間、野草の採集タイムとなる。
緑が青々として、なかなかいい感じ。
なので、体育用のジャージの長ズボンをはいて、ちょっと先へ。
カラムシをガンガンと収穫して、ツルナも新芽部分をガンガン摘んでと。
「こういう雑草っぽいのは、心置きなく収穫出来るからいいよな」
「タラの芽とかは、来年のことを考えると無理出来ないですからね」
なんて、川俣先輩と草津先生が言いながらガンガン摘んで。
そして、早めのお昼は御飯に刺身という、この島では極めてオーソドックスな食事。
ピザの後だからか、刺身がいつも以上に美味しい気がする。
ブリ系の子供も、やっぱり美味しいし。
程良く熟成した系の黒鯛とかも、なかなかいい感じ。
こういった白身の魚は、やっぱり美味しい。
でもカツオの漬けとか、しめ鯖とか、味の濃い系も好きだけれど。
そして3日目のすだて漁。
今回は、入っている魚がちょっと違った。
ちょっと荒れていたせいか、魚そのものは少ない。
でも大きい。
大きいスズキとか黒鯛とか、ブリ系の何かとか、アジとかサバとか、ヒラメまで。
何と、初めて赤い鯛も入っていた。
「少ないながらに楽しいですね、これは」
掬いまくって満足したけれど。
それでも、昼は終わらない。
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