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🖤蓮side




ホテルで目を覚ましたら、しょっぴーから留守電が入っていた。


バスルームに行き、操作ももどかしく再生する。




💙ごめん、めめ。ちょっと…その、声が聞きたくなって電話した。また掛ける




俺は鏡に映った自分の顔が赤くなっていることに気づいた。

構わず、もう一度耳に携帯を押しあてて同じメッセージを再生した。



それから何度も何度も繰り返し聞いた。



甘えた口調で。

俺の声が聞きたい…?

なんで?



部屋に戻ると、目の前で眠っている行きずりの男が、突然ひどく醜く汚らしいものに思えて、俺は財布から金を取り出し、枕元に置いて黙ってホテルを出た。








💙翔太side




夜中から何度も見た携帯の画面に、起きても何のメッセージも着信もないことを確認すると、俺はため息を吐いた。



めめに依存していることは俺もなんとなく気づいている。

でも落ち込んでいる時、一人でいると必ずめめが俺の隣りに来ては優しい言葉を掛けてくれた。


先輩なのにこんなんじゃいけないと思う。

もっと頼られる先輩にならなくちゃいけない。



手に持っていた携帯が震えた。



自立しようという気持ちがその瞬間に溶けてなくなり、俺は急いで携帯を耳にあてた。




💙もしもし


🖤もしもし、しょっぴー?今、大丈夫ですか?


💙うん、平気


🖤今から会えませんか?


💙今から…?


🖤だめ…かな?


💙いいよ




俺は、めめの家に行くことになった。

初めての場所なので迎えに来てくれると言う。

落ち込んでいた気分がみるみる晴れていくのを感じた。

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