テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
「ごめんね。」
そんな言葉を聞いた。
太陽が出なくなってから、
何ヶ月だろうか。
でないというか、ずっと冬みたいで、
真っ暗。
俺は、今日もこんな暗い世界の中
彼女を看病している。
にゃぽん
「大丈夫?私がやる?」
彼女はそんな言葉をかけるけど、
俺はいつも断っている。
あいつは、難病を患ってるんだ。
任せられるわけがない。
冬に染まった地球は、
もう二度と来ない春を待つ。
そんな世界の小さな町に
俺たちがいる。
「何なんだろうな。」
諦め半分のまま、俺は何時ものように雪が降る
町の中を彼女の為に、
食べ物を買いに行く。
いつも通り彼女は一人で静かにしている
はずだと思う。
だけど、今日はいなかった。
俺は違和感を覚えた。
すると…
「ゲホッ、ゴホッ、オォ゙ェ…」
「!?」
彼女は血を吐いていた。
にゃぽん
「ごめんね。床…真っ赤…に…ゲホッ…」
「早く、休みな!お前の体調が…今度からは
お前は、無理して来るな! 」
にゃぽんが無理してまで
一階まで来ている。
何度も辞めといたほうがいいと
俺は言っていた。
ベットについたら、にゃぽんが突然
話し始めた。
「この世界に春は来る…の?」
俺は答えられなかった。
25,954
コメント
1件
第1話、読ませていただきました。 暗くて寒い世界の中、それでも彼女のそばにいようとする主人公の姿が印象的でした。最後の「春は来るの?」という問いに答えられないもどかしさ、すごく胸に響きます……。これからの展開が気になります。