テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
ころんくん愛され~✨
昼休みの中庭。
ころんはパンを両手に抱えながら、ベンチに腰を下ろした。
「やっぱり購買のメロンパン最強!」
嬉しそうに頬張るその姿に、隣の さとみ が笑う。
「ほんと子どもみたいだなぁ。ほっぺにクリームついてるぞ」
そう言って指で拭ってやると、ころんは顔を赤くしてそっぽを向いた。
「べ、別に子どもじゃないし!」
そのやり取りを見ていた 莉犬 が、ころんの背後からひょいっと顔を出す。
「やっぱころんくんは可愛い担当だよねぇ〜」
「ちょっ、なに急に!?やめろって!」
抱きつかれてジタバタするころん。
そこに、ゆったり歩いてきた るぅと が微笑む。
「二人とも、あんまりからかわないであげてよ。……ころんくん、僕の分のお菓子あげるから」
そう言って差し出されたクッキーに、ころんの表情が一気にほころぶ。
「えっ、ほんと!?るぅと優しい〜!」
ころんの嬉しそうな顔に、今度は ジェル まで加わってくる。
「ずりぃぞるぅと! 俺だってころちゃんにジュースおごるからな!」
「……お前ら全員、俺を甘やかしすぎ!!」
そう言いながらも、ころんの声はどこか楽しそうだった。
みんなに囲まれて笑うその姿は、まるで学園の青空みたいに明るくて——
誰もが自然と守りたくなる存在だった。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!