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※この話(詩)のみ、作者自身をモデルとしたフィクションともノンフィクションとも言えない話です。だからなんだって言われたら何も言えね。


アイ歌


君の蝋燭の灯が消えてしまった。

置いていかないで欲しかった。

ずっと愛すると約束してくれたのに。

如何して、どうして。

とても、悲しくて、哀しくて、寂しいのに。

何故か、サイゴの別れのときにも涙は一滴も出なかった。

君がいなくなったあの日、あの時から、何かが心から抜けてしまったようで。

日々が全て色褪せて見える。


君と食べたあの嫌いなナスとピーマン炒めの味も淡白で。

君が歌ってくれた歌声ももう思い出せなくて。

君が飲んでいた、あのお酒の名前もずっと知らないままで。

もう、絶対有り得ない日々になったと、君がいなくなってから気づいたんだ。

数年たった今頃、今更涙が出る。


本当は泣きたかった。

ワンワン泣いて、まだ温もりが残っている君を抱きしめたかった。

でも君がこんな自分の笑顔を好きだと言ってくれたから。

泣いて哀しいお別れは嫌だと言ったから。

だから、我慢した。

たとえ、君との約束を破っても。

自分の気持ちに正直になった方が良かったの?


君は今、何をしていますか?

何処かで笑って過ごせてますか?

五年も経った。

遅くなってごめんなさい。

色々悩んだけれど、ようやく前に進めそうなの。

きっと、君と過ごした日々は時を重ねるうちに忘れてしまうけど。

本当はずっと全てを覚えていたいけど、人間だから叶わない。

それでも思い出として自分の心に絶対に残すから。


沢山のありがとうと、ごめんなさいを君に。

君の存在が、大きすぎた。

自分にとっての、一二位を争うほど大切だったから。

随分長い間、悲しんでしまってごめんなさい。

それから、大切で幸せな時間をありがとう。

こんな自分を愛してくれてありがとう。

側で支えてくれてありがとう。

幸せでした。


これは、今の自分が創れる精一杯の君への歌。

君にはきっと、届かないけど。

君への「哀」を綴るより、君への「愛」を綴る方が、君はきっと喜ぶだろう。

君の染めていない黒髪が好きだった。

君の大きくて安心出来る温かい手が好きだった。

君と家に帰る時間が好きだった。

君の微笑(わら)った顔が好きだった。

君と過ごした日々が大好きだった。

君の存在が大好きだった。

いえ、今でも大好きです。


君は止まったままだから、いつか自分が君を追い越してしまうかもしれない。

君は先に進めないから、絶対同じはずの距離が近づいてしまうばかりだ。

本当の君との距離が縮まればいいけれど、まだ君はそれを望まないだろう?

だから、ここで、今でも君を想っています。

忘れてしまうかもしれないけど、きっとこれからもずっと。


手を合わせて、君の幸せをただ願おう。

閉じた瞼の裏に、もう曖昧になってしまった君の顔をこれ以上無くさないように描こう。

忘れたくないから、君との記憶を何度も思い出そう。

まだ手を離さずに、君を蒔いた海に向かってこれを詠もう。

世界でただ一人、君だけのための愛の歌。

悲しさを綴った「哀」だけでなく。

愛しさを綴った「愛」を混ぜて。

「曖」昧な想いを抱きながら。

君が見えないか、遠くを見つめた。

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