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番外編 展望デッキにて五稜郭の彼
札幌side
俺は今北海道が乗っている飛行機の出発を千歳空港の展望デッキで待っていた。
青森さんはさっき自慢のリンゴを保安検査の時没収されて顔が穴が空いた風船みたいに萎んでる。
「ちぁーす!リーダー、若もう行きました?」
後ろから声がした。若者言葉が最近多くなり某名探偵アニメの映画の舞台にもなった所
“函館“だ。
「函館!何分遅れてるんですか!北海道もう行ってしまいましたよ」
北海道はもう行ってしまったというのにこの男は全く反省していない。
「何してたんですか?函館?」
「レディーと100万ドルの五稜郭(現物)を見に行ってました」
全く反省していない(2回目)
「また、十勝さんとお出かけしていたんですか!いい加減時間は守ってくださいよ」
函館と俺は東京と大阪みたいなそんな仲。
「おい、そろそろ北海道の飛行機飛ぶぞ」
青森さんが顔の風船に空気を入れ直し教えてきた。
「函館、北海道と話をしなくてよかったんですか?」
北海道の飛行機を見ながら函館に問う。
「逆になんで札幌はそんなに心配してるの?」
「なっ!だって北海道がフィンランドに行くんですよ!」
「若はそんなに弱くない。わかってるだろリーダーなら、確かに少しヘタレかもしれないけど、歴史の大波を潜って来たんだ若は」
拒否され続けた歴史と不安定な土地血に塗られた様なそんな匂いも耐え抜いた。だから、俺や函館、十勝などが存在しているんだ。
分かってはいるけど、それでも
「そもそも、祖国からリーダー以外の市は行くなって言われたんだよ。言われてなかったら、今頃空港ぎゅーぎゅーだわ」
えっ?
「じゃあなんで函館は…?」
「祖国は、俺達から若を離して、更に自立させようとしてる、だから見守るだけなら問題ないだろ」
今函館の心の声が聞こえた気がする。
”俺だって心配なんだよ“っと
「ふふ」
俺は笑った何故だろうか?俺にはわからないけどもう見えなくなった飛行機のあたりを見る。北海道がきっとかっこよくなって帰ってくるという自信がついたからかもしれない。
飛行機は見えなくなり暗い展望デッキに3人の影が残った。
「よし、じゃあ帰りにセイコーマートにでも寄りますか」
函館が青森さんの服を引っ張って連れて行く。
俺はその2人の影を踏んで遊びながら帰路に着いた。