太敦です。
本編とは関係ありません。
今回、どちらかが女体化しています。
物語のネタバレになるので、
どっちが女体化してるのかは教えません。
地雷の方はすみません……
学パロです。
あと、テスト終わったので明日から小説書けます。
お待たせしてしまい、申し訳御座いません。
それでは、スタート。
「ねえ、敦くん」
「何ですか?」
「次の授業、サボっちゃわない?」
「またですか……」
之は、何時もの事だった。
太宰さんは、よく授業をサボる。
それなのに成績が善いから、
割とムカムカする。
「敦くんって身長低いよね」
「なっ、何ですか急に!」
「わあ〜敦くんが怒った〜!」
「っ、太宰さんは善いですよね、身長高くて……」
「まあね〜!」
「不健康極まりない生活なのに……」
「一寸〜?」
何時もの様に、他愛のない会話を交わしていると、
休み時間の終わりを告げる予鈴が鳴った。
「あ、行かなきゃ……」
「えぇ〜?サボるんじゃないの〜?」
「サボりませんよっ!!!」
泣きべそをかきながら脚にしがみついてくる様は、
なんとも美人のやる事じゃないなと思う。
なのに絵になるのは何故……
「……ねぇ、敦くん」
「何です?」
「一寸、しゃがみ給え」
「……?」
よく分からず云う通りにする。
しゃがんだ途端、太宰さんは口を開き、
僕の口に噛み付くかのように、
接吻をした。
「……え?」
「ねえ、敦くん、サボろうよ」
何事も無かったかの様に、喋りかけてくる太宰さん。
僕は、未だに頭が真っ白で、
その時はサボって後から先生に二人して怒られた。
この日は水泳の授業があった。
僕は毎回水泳の授業を休んでいる。
幼少期の傷が染みて痛いと云って。
だが、流石に何もしない、というのは駄目なので、
個人で女子担当の体育教師と運動をしていた。
着替えの為に、更衣室にいるのだが、
「敦くんの身体は細いね」
「敦くんの肌は白いね」
「ん〜、可愛いねえ敦くん」
「何で貴方が居るんですか!!!」
そう、当たり前の様に更衣室にいるが、
この人、三年生である。
序でに僕は一年。
「何云ってるの、私と敦くんは身体でつながっ、」
「さっさと出てって下さい!!」
何やら不穏なワードが聴こえたので、
わざと太宰さんの言葉を遮った。
「酷いなぁ〜……」
そう云いながら、太宰さんは僕の肌着に透けた腹の傷を見やった。
「てか、太宰さん女子ですよね……?」
「なんで男子更衣室入れるんですか……」
「見張りは付けてたはず……」
「見張りも所詮は男、色目使えばいいのさ!」
「うわ、最低……」
正直、教師の方が最低だと思うが、
まあ云っても意味無いので黙っておく。
「……敦くん」
「はい?」
「他にも、怪我してる所があるなんて、」
「云わないでよね」
其の全てを見透かすかのような鋭い言葉に、
びくりと肩が跳ねる。
「私ねぇ、君が大切なのだよ」
「君を傷付ける輩は、」
「どんな手を使ってでも殺すからね」
普通の人間とは思えない言葉に少し焦る。
「大丈夫、安心して」
「君を傷付けたりしないから」
何時の間にか僕は壁に追いやられていた。
「あの……」
「敦くん、善いかい」
太宰さんは、其の儘、僕にそっと耳打ちをした。
「 」
逃げ出そう。
逃げ出してしまおう。
こんな世界、きっといつか腐って行く。
自由に羽ばたけないなんて、おかしいじゃないか。
『普通に生きて』なんて云うな。
僕の人生を否定するな。
僕の人生は、僕だけの人生だ。
「女の子でも善いんだよ」
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「敦くん」
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