テラーノベル
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東京湾・ハルシオン上空
巨大な結界に包まれた戦場。
海面を揺らす衝撃波が何度も激突する。
ドォォォォン!!
ペインの拳が間宮の障壁を叩き砕こうとする。
一方で、マランは無駄のない動きで間宮を追い詰めていた。
間宮は小さく笑う。
「さすがマスタークラウン第13階級。」
「ですが……。」
「あなた方は私の敵ではありません。」
イレイダ参戦
「余裕ぶってんじゃねぇ!」
イレイダが一気に間合いを詰める。
刀を抜く瞬間、海風が裂ける。
一閃。
ギィィィィン!!
障壁を切り裂き、そのまま二撃、三撃と連続で斬り込む。
火花が飛び散り、間宮は初めて後退した。
「解析を超えてくるか……。」
イレイダは刀を構え直す。
「戦いは計算どおりにはいかないのだよ。」
ソウヤVS間宮
ソウヤも飛び込む。
拳を放つ。
間宮は障壁で受けるが、その瞬間、ソウヤは身体を捻り、二撃目を脇腹へ叩き込む。
ドゴッ!!
「……!」
間宮の白衣が裂ける。
ソウヤは笑う。
「俺だって成長してる。」
しかし。
間宮は冷静だった。
「そうですか。」
「では、こちらも学習しましょう。」
青白い紋様が広がる。
Ability Research(能力研究)
ソウヤの動きが次第に読まれ始める。
マランの違和感
その様子を見ていたマランは、小さく眉をひそめる。
(解析速度が上がっている……。)
(このままじゃソウヤたちが不利になる。)
ペインが笑う。
「だったら力押しだぜ!」
全力の一撃。
ズガァァァン!!
海面が大きく割れる。
しかし間宮は後方へ跳び、最小限の動きで回避した。
フランの指示
ハルシオン艦橋。
フランが戦況を見つめる。
「ベルト。」
「間宮の能力解析は戦闘時間に比例して精度が上がっている。」
ベルトは頷く。
「長引けばこちらが不利です。」
ヴァブが尋ねる。
「艦砲を使用しますか?」
フランは首を横に振る。
「まだだ。」
「市街地への影響が大きすぎる。」
NWO
同時刻。
東京湾から数キロ離れた高層ビル。
千太が静かに戦いを見つめていた。
隣にはマリア、マダラ、鬱星、バスティーユ。
マリアが口を開く。
「行かないのですか?」
千太は静かに答える。
「まだだ。」
「今介入すると未来が大きく変わってしまう。」
バスティーユが腕を組む。
「未来が変わるのは悪いことなのか?」
千太は少しだけ笑う。
「変えるべき未来と、変えてはいけない未来があるんだ。」
その言葉に誰も返せなかった。
能研
結衣が負傷したイレイダを治療する。
「傷は浅い!」
「まだ戦える!」
イレイダは立ち上がる。
ソウヤも息を整えながら間宮を見据える。
その時だった。
心の奥で、レイの声が響く。
「ソウヤ。」
「今はまだ人格転移を使うな。」
ソウヤは心の中で問い返す。
(どうしてだ?)
「奴は、お前の能力を狙っている。」
「今ここで見せ続ければ、全て解析される。」
ソウヤの瞳が揺れる。
(分かった。)
人格転移を封じ、自分自身の力で戦うことを決意する。
エピローグ
戦場から離れた海底。
誰にも気付かれない深海。
そこに巨大な黒い施設が眠っていた。
モニターに東京湾の戦闘が映し出される。
暗闇の中、一人の人物が静かに呟く。
「面白い。」
「世界は予定より早く動き始めた。」
その人物の顔はまだ見えない。
ただ、その胸元には見覚えのある紋章が刻まれていた。
NWOでも、Azでも、マスタークラウンでもない。
新たな勢力が、静かに動き始めていた──。
第71話 完
古流斬
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コメント
1件
おお、第71話「四つ巴」、読み終わりましたよ。いやあもう、戦闘描写の情報密度がすごいですね。ペインの力押し、イレイダの計算外の一閃、ソウヤの成長、そして間宮の解析能力のエスカレート——それぞれのキャラの強みと限界が同時進行で描かれて、頭の中でマルチ画面で戦ってるみたいでした。特に「人格転移を使うな」というレイの警告と、ソウヤがそれを呑んで自分の力で立ち向かう決意を固めるところ。あの自己制限の選択が、後々大きな鍵になりそうでゾクゾクしました。 それと、千太たちNWOが「未来を変えるタイミング」で介入を保留しているのも気になる。そして最後の深海の新勢力——胸元の紋章、絶対どこかで見たことあるデザインだ……。また新たな伏線が静かに仕込まれてる感じ、たまらないですね。次の展開が待ち遠しいです。