テラーノベル
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サラ
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続きでは無いと思います〜
1話、1話、別々で楽しんでくれたら嬉しいです。
学校の屋上。
ここは日当たりが良くて、風が気持ちいい。
そして何より、誰も来ない。
「ん……ぅん」
明那はフェンスの影、一番温かいコンクリートの
上に寝転がっていた。
もちろん、絶賛授業中だ。
無表情のまま目を閉じ、気ままに尻尾を
パタパタと揺らす。
(ガラガラッ…)
重い鉄の扉が開く音がした。
足音の主は、だるそうにため息をつきながら歩いてくる。
「あー、クソ。また叶のやつに仕事押し付けら
れそに……って、先客いんじゃん」
声の主は、生徒会の副会長で吸血鬼の葛葉だった。
葛葉、明那を見下ろし、呆れたように片眉をあげる。
「お前、またサボり?転校生が余裕かよ」
「……」
明那は答えず、すう、と薄く目を開けた。
無表情のまま、隣にどさりと座り込んできた葛葉を
じっと見つめる。
「なんだよ。…吸血鬼はな、日光に弱いんだよ。
だから日陰で休んでんの」
葛葉が壁に背中を預け、目を閉じた。
その瞬間。
(きゅるり)
「……っ!?」
葛葉の首筋に、ひんやりとした、だけど柔らかい
感触が巻き付いた。
明那の黒い尻尾だ。
「おい……!テメェ何して……っ!」
しかし明那の攻撃(?) はそれだけでは終わらない。
明那は上半身を起こすと、無表情・無言のまま、
更に尻尾を葛葉の顎から頬へと、優しく、
だけど容赦なく巻き付けた。
「ふ、ふざけんな離せ!くく、くすぐってぇわ!」
顔を真っ赤にして暴れる葛葉。
だが、明那はピクリとも表情を変えない。
それどころか、「ん……」と満足げに鼻を鳴らし、
葛葉の肩に頭をコテンと預けて、また目を閉じてしまった。
「おま、……っ、寝るな!どけ!」
文句言いつつも、葛葉はそれ以上、明那の尻尾
を無理に解こうとはしなかった。
真っ赤な顔のまま、フイッと空を見上げる。
屋上のひだまりの中。
自由すぎる化け猫と、ツンデレな吸血鬼の、
静かなサボり時間が流れていくーー。
コメント
1件
屋上のふたり、第2話読んだよ〜!!🎀✨ 無表情なのに尻尾でぐいぐいくる明那と、照れながらも拒みきれない葛葉の距離感が尊すぎる…😭💕 屋上っていう秘密基地感もエモいし、静かな時間に二人だけの空気が流れてるのがたまらん!! サボり時間のゆるさと、尻尾で絡み合うドキドキが混ざって最高でした⋆♡ 続きも楽しみにしてるね!