緑「おわッ」
買い物終わり、袋詰めが終わって帰ろうとした所前の人が買い物袋を落とした。
見た目は特に非力そうには見えず、逆にガタイがいい位の体型だ。
赤「大丈夫か?」
緑「すみません…w」
緑「こんなに重いと思ってなくてw」
こんなに体格のいいやつが持てないくらい重い荷物なのだろうか。
そう思い袋を持ち上げてみると
赤「そんなに重いか?これ」
自分の持っている荷物とは変わらないくらいの荷物だった。
緑「すみませんw」
やはりなんで持てないのかわからない。
片手麻痺なんてこともあるのかと思っていたが、
赤「!」
緑「すみません、不快になっちゃいました…?」
男性の手を見ると、小指がなかった。
赤「大丈夫だ、家まで運ぼう」
「…る……ぇ….」
「ある…け……」
緑「アルケー?」
緑「なんかぼそぼそ言ってたけど大丈夫?」
目を開けると、そこには夢に出てきた男がいた。
というか、あれから仲良くなってこの男、かなめと交際、同棲まで発展した。
赤「すまない」
赤「少し、昔の夢を見ていたんだ」
緑「いつの?」
赤「出会ったときのだな、」
緑「あぁ、あのときはほんとに助かったよ」
緑「連絡できる知り合いもいなかったしね」
赤「お前ほんとに知り合いいねぇよな」
赤「友達も、家族の存在すら危ういと思っているぞ」
緑「そうだね…w」
家族や友人、人間関係の話をするとこうやってはぐらかす。
なにか問題を抱えているのか、なにか都合が悪いのか。俺は後者と見た。
しかし、問い詰める理由もない。いやないこともない。
緑「お風呂上がったけどアルケーは?」
赤「かなめが帰ってくる前に入っていたぞ」
緑「じゃあそろそろ寝よっか」
緑「さっきまで寝てたみたいだけど大丈夫?寝られそう?」
赤「ああ、大丈夫だ」
緑「電気消すよ?」
緑「おやすみ」
赤「ああ」
問い詰める理由。それは不服ではあるが付き合って半年、一度も抱かれたことがない。
そういう流れになったことはあったがかなめから断ち切って行為に至ったことはない。
所詮俺のことなんかお遊び程度なのだろうか。
考え過ぎは良くないことは分かっているのだが、一度考え出すと止まらない。
緑「アルケー?、すごい顔してるよ?」
赤「大丈夫だ、気にするな」
緑「大丈夫じゃないでしょ?」
緑「なんでもいって?」
赤「ああ、そうだな…」
赤「あまりこういうことを口に出すのは少し抵抗があるんだが…」
赤「一度も…そういう行為をしたことないよな」
緑「……」
赤「やはり…俺はお遊びなのか?…」
緑「そういうことじゃないよ?」
赤「じゃあなんで今までないんだよッ…」
感情に任せて激昂してしまった。
ただ感情を表に出すのに何の意味があるのだろうか。
赤「すまない…忘れてくれ」
緑「そこまで言うんだったら…」
緑「俺のことちゃんと受け入れてくれる?」
今まで横目にかなめを捉えていた視界が回転し、天井を向いていた。
緑「アルケーのことは大好きだよ?」
緑「ただ、巻き込みたくなくて」
そういって上に着ている服を脱ぎ始めるかなめ。
緑「これがなんだか分かる?」
肩から二の腕にかけて、きっと背中にも掘られているであろう和彫。
赤「なッ…」
緑「この和彫と俺の少ない人間関係、事故にあったっていう体でなくなった小指」
緑「俺は極道だったんだよ」
緑「今は足を洗ったつもりなんだけどね」
緑「ごめんね…騙してて」
赤「別に騙されてなどいない」
緑「でも、俺は普通に人を撃ったり、殺めたりしてたんだよ?」
緑「それに…敵対してた組に狙われてもおかしくないし…」
赤「そんなことはどうでもいい」
赤「今の俺には関係ないからな」
緑「ありがとう、」
緑「アルケーのことは俺が命を掛けて守るからね」
コメント
4件
投稿ありがとうございます♪ うわぁ、、このあとかなあるはどうなるのやら、 今回も面白かったです!
なげぇwwww 3日ほど投稿をしてなくて本当に申し訳ございませんでした。宿題だけで夏休み終わっちゃうよ🙄