副隊長は、スパイだった時のことを全て口から出してから、コネシマさんに殺された。
俺が刺されたところはしんぺい神さんにしっかりと治療してもらった。
案外直ぐに外出許可が出た。
まぁ、いろいろあったけど、いいエンドだったと思う。ハッピーエンドやしな。
普段通り…というか、
頑張って、信じてくれなかった人とも話して、ちょっとずつ、仲良くなれてきた。
一言ずつ聞いていく?
まず…じゃあ総統様から。
「その!!総統様をやめろ!!!グルッペンって呼んでくれ!!!頼むから!!!!1万歩譲ってグルッペンさんでもいいから!!!あん時言うてくれたろ?!??」
次…じゃあ、大先生。
「お、怒ってへん…?僕んこと、嫌いなってもうた…?まじなんで信じてあげへんかったんかなぁ…。ま、また軍団で飯いこな!?」
次、ロボロさん
「明らかな態度の差にビックリしたわwなーんも自覚なかったからw」
んーと、次…全員書くのめんどいしええか。
最後にじゃあオスマンさんで。
「寂しかっためぅ!!急に距離置くからじぇーけー泣いちゃう!」
部屋で静かに思い出す。
今回は多分成仏できるだろうな。
幸せやし!w
今日は、あれから少し経った、
1月31日。
あー!もうすぐ2月2日や!!
ほんまは死刑やったのに!!!嫌やったなぁ、あれまじで。
などと考えていると、
コンコン
とノックがなる。
「はーい。」
「コネシマや」
「…どーぞ?」
コネシマさんが来たらしい。
「どーしました?」
「どーや、楽しいか?」
わざわざそれだけのために来てくれたのか…w
返事はもちろん。
「ちょー楽しい!」
神様、俺のことを味方してくれてありがとう。
チャンスをくれてありがとう。
これは神様のおかげなのか、
それとも、日頃の行いが良かったのか。
これは多分、俺の日頃の行いが良かったのだろう。
そのまま、‘幸せ’な時間が過ぎる。
テストに近づく日と同じように、嫌なことが近づく時も、時間の進みは早く感じる。
だが、楽しいと感じる時も、時間の進みは早いようで。
この時間をずっとは感じさせてくれないらしい。
2月2日。
「外資系〜!ケーキの準備が出来たぞ!」
「大袈裟なんですよ…w」
なんだか、パーティーのような雰囲気。
ケーキは多分‘グルッペンさん’が食べたかっただけなのだろうが…w
「ショッピ!隣座ってー!」
「チーノの隣かよぉ…w」
「おい!?悲しむなぁ!?」
幸せな時間。
「ゾムさんゾムさんwコネシマさん暇そうっすよ。 」
「シッマぁ〜しゃーないなぁ!!」
「ムグッ…」
幸せな時間。
「こぉらぁぁ!?!?糖尿病なるよ!!」
「マンちゃん、じぇーけーだからならんもん!」
「その謎理論なに!?」
幸せな時間。
この時間が、ずーっと、ずーっと、
続…く、
続いていくと、思ってた。
「ッゲホ、」
「ッショッピ!?」
急に感じる、体のしんどさ。
ほわっと、浮いてしまいそうな感じ。
「…!?しんぺいさん、し、ショッピがっ!!」
「こ、こんな症状、見たことない…ッ! 」
体が、透けていく。
「ぁは、期限切れ…?」
「わ、笑い事じゃないッ!」
いいんですよ。
幸せな死に方だから。
いいんです。
あんな恥さらしの死に方じゃないのだから。
みんなに信じて貰えているから。
みんなが悲しんでくれてるから。
皆が、見てくれているから。
「みなさ、ん、ッ!どうか、幸せになってください…! 」
キラキラ、と消えていく。
もともとショッピはいなかったのではないか、と思わせるように跡形もなく消えた。
そのまま、記憶からも消えてしまえれば楽なのにね。
「…ッぁ”ぁ”ッ、じょ、っぴ…ぃ、!!」
utside
また、戦争をすることになった。
ショッピくんが消えてしまう元凶の国。
ショッピくんの隊の副隊長をスパイとして送った国との戦争。
『みんな、落ち着いてや!殺したいのもわかるけど焦りすぎ…!!』
戦争の状況はあまり良いとは言えなかった。
全員が焦って、冷静な判断ができていない。
特に、コネシマとゾム。
自分を犠牲にして突っ込んでいく。
『お前らまで、死んで欲しくないから、!』
声は届かない。
‘はッw仕方ない人らやなぁ。大先生、変わってください。’
「ぇ、、?」
「お、お前今話した?」
「ぃ、いや、?ぴーくん、の声に、きこえた、。」
‘時間ないんです。可愛い後輩からの最後のお願いですよ。’
これは、神の御加護だろう。
時間をくれているのだ。
「なら、任せるよ。俺らの命。」
‘いやー、流石っす。’
『‘大先生に変わって司令を出します。皆さん1回深呼吸しましょ。’』
カメラで映像を見ていると、
「は?」と立ち止まるやつ。
気のせいだと思ってる奴。
など様々。
ただ、でも。みんな真剣で。
一息つく。
『‘ほら、戦争は楽しんでなんぼでしょ。ちゃーんと、わいのこと成仏させてくださいよ。勝利の神ことショッピが来たんですから!あ、ちゃんとあのクソ国王の首かっさらってくださいね!!あとコネシマさんはしね!’』
いつも通りの‘ショッピ’
俺らが大好きな‘ショッピ’
その声を聞いて、皆がやる気を出す。
そして、必ず仇を打つ。
「ショッピくん、聞こえてるかわからんけど、あれ、言うてや。た、多分やる気出すと思う。」
ロボロでさえも動揺している。
すると、姿が見えないショッピくんはいつもみたいな、「はえぇ〜」という声を出し、言った。
‘あれをわいが言う時が来るとはね。んじゃ、ちょっとカッコつけさせてもらいますわ…。’
姿は見えないけど、今ドヤ顔をしているであろう。
ショッピの声が聞こえた瞬間から、
勝利の女神はこちらを支えてくれている。
恐らく、マイクに手を置いて、最っ高の笑顔でこう述べるはずだ。
『‘勝負に勝つのは我々だ!’』
結果から述べよう。
戦争は圧勝した。
最初は、みんなの戦い方が明らかに変わっており、負けかけだったが、
ショッピくんの声をきいて、全員がやる気を出した。
姿は見えないとしても、
必ずあいつは裏で支えてくれるのだろう。
それを信じて、
生きるのもありかもしれない。
でも、
いつか戦争で死んだら、
来世で
仲良く、喧嘩して、内ゲバして、煙草吸って、怒られて、一緒にまた国を支えようや。
それまでどうか。
俺たちを支えてはくれないだろうか。
俺たちを支えて、待っていてはくれないだろうか。
俺たちを、
見守っていてはくれないだろうか
‘当たり前でしょ。’
祝 完結。
お気に入ってくれたら嬉しいです〜!
8話が個人的にお気に入り!
全体的に文字数少なかったかもやけど、飽きずに見てくれた人まじありがとう!!
いいねもよろしく!!
次どんな話だそかな~
コメント
7件
完結おめでとう! 途中ケーキ食べる時『グルッペンさんがケーキ食べたいだけなのか、』の時総統様じゃなくてグルッペンさんになってるの泣けた。 体透けたのはほんとは一回タヒんじゃってるからなんやろな。まだ悔いが残ってるから成仏、?か分かんないけどできなくて過去に戻ったんやろなぁ、
凄く泣きました!私この作品大好きです!一生読めます!完結おめでとうございます。お疲れ様でした!次の作品楽しみにしております。
あぁ〜、マジで泣きすぎて目腫れないか心配。そりゃ本当はいない存在だから消えちゃうのか、、。でも最後、ちゃんと支えに来てくれて良かった。 完結おめでとう!そしておつかれさま!