「…えと、なんで俺がクリームソーダに?」
差し伸べてる手を無視して聞いた。だってあのクリームソーダだろ?
俺が所属してたブルーロックよりも有名な集団、護衛やハッキング、暗殺をメインとしてその他にも色々なことをしてる所に俺が勧誘されてる?何の役にも立たない俺が?
俺の問いに赤賀さんはすぐに答えた。
「俺達には君の能力が必要なんだ」
俺は赤賀さん達を見た。みんなほんとに俺を欲しがってる目をしていた。もしかしてここは俺を求めてる…。あそこでは誰も期待されず、俺を求められてなかった。
ここでなら、俺は…
「あの、ひとつ質問が」
「ん?どーぞ!」
「俺を見捨てることはありますか?」
震えた声で聞いた。
不安な思いがあったけど、彼らの解答は俺の想像とは違った。
「ないよ。ある訳ないじゃん!ね、みどりくん」
「ウン。トモサンハ、ミステルコトハシナイ。デモ、アオルコトハスル」
「ちょっみどりくん!?」
「僕もみどりくんの意見に同意やわ」
「俺も」
「え、ひおりんにゆっきーも!?」
みどりくんの意見に賛成してる2人に赤賀さんは困惑してた。でも、みんな楽しそうに話してて俺もこの輪に入りたいと思った。
「あの、こんな俺でもいいなら入りたいです」
「ほんと!?」
赤賀さん達は嬉しそうにいつから忍ばせてたのか分からないクラッカーを持ち出した。
「潔 世一くんクリームソーダへ」
「「「ようこそ!!」」」
「改めて自己紹介するね。俺の名前は赤賀燈。みんなからともさんって呼ばれてるから、潔くんもそう呼んで能力は操作。なんでも操れるよ。勿論人も、まぁその場合はちょっと面倒だけどッ!よろしくね」
「ツギハ、オレ?」
「うん!」
「サッキモシテタケド…オレノナマエハ、ミドリ イロハ。ノウリョクハ、コマンドヨロシク」
「次は僕やね。氷織羊です。能力はさっき見せてたけど回復能力持っとります。よろしく。あ、呼び方は何でもいいけどさん付けは禁止やから 」
「俺は雪宮剣優。能力は雪。よろしくね」
「おーい。ぞみぃ達もは入ってきて挨拶してー」
ぞみぃ…もしかしてゾムさんの事を言ってるのか?でも、ゾムさんは仕事に行ったんじゃ…と思ってると、扉の方からひょこっと現れた。
「なんやバレとるやん。黒名てめぇ〜」
「違う違う!!俺もバレないと思ってた」
「2人とも言い合いは後にして自己紹介!」
「俺のことは知っとると思うけど、翡翠望夢。能力は爆弾よろしくな!」
「俺は黒名蘭世。能力は幻覚。よろしく」
その後ゾムさんと黒名さんは言い合いとしてた。俺が関わればもっと悪化する気配がしたから何も振れなかった。
そして俺は
クリームソーダに入ることになった。
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No 視点
みんなが寝静まった夜
赤賀はベランダで電話をしていた。
「…って訳で新メンバー入ったんだ」
『そうなんすか…能力とかは?』
「今の所は秘密で、でもらっでぃ達にも有利になる子だとは言っとく」
『やったぁ〜』
「ぺんちゃんにも連絡来ててね」
『了解です。あ、そうだ。氷織借りていいっすか?』
「いいけど…何で?」
『次の依頼の時回復が1人じゃ足りなくて』
「なるほど、了解。ひおりんに言っとく」
『お願いしまーす。あ、まだ聞きたいことが』
「まだあるの〜」
『いいじゃないですかー。で、聞きたいことがその新メンバーって潔世一っていう子ですか?』
「誰から聞いたの?」
『ビンゴ?やったぁ。いや、勘ですよ。ともさんが欲しがってた能力に近くてfreeな子は彼しかいないってね』
「さすがらっでぃ」
『あざす笑。それでだけど潔くんって…』
「勿論あるよ」
『マジか』
「でも、とりあえずは眠ってて欲しい」
『あれってヤバい?』
「多分」
『早く見せてくださいね』
「それは彼次第だよ」
『楽しみ〜…あ、そろそろぺんちゃんから連絡くる』
「じゃあ終わりますか」
『じゃ、また連絡します』
「はーい。じゃーね」
赤賀は電話を切り、夜空を眺める。
「ホワイトタイガーかぁ…」
と呟いた。
暫くして赤賀は部屋の中に戻った。
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オ疲レ様デス。マスター。
情報ヲ取得シマシタ。閲覧シマスカ?
·····カシコマリマシタ、情報ヲ開示シマス。。。
黒名 蘭世
·····マタ、新タナ、情報ヲ、見ツケ次第、報告シマス。
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続きが気になります!(´。✪ω✪。 ` )