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NOside
彼はまたあの夢を、母親に殺されかける夢を見る。そしてまた、彼は自分の首を絞める。
摩浪『ウゥッ‥…ンクッ…カヒュ?!』
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銀島side
変な声が聞こえた。部屋が暗いせいで何も見えんけどなんとなく、どっから聞こえたかは分かった。
銀島「んっ」
ゆっくり体を起こしてポケットに入れとったスマホのライトを付ける。
銀島「! 摩浪!」
ライトを向けた先には、自分の首を絞めとる摩浪がおった。俺は焦って大声で叫んだ。
角名「 銀?どうしたの、、」
侑「ビックリするやろ」
銀島「摩浪が!」
俺の声で侑達も起こしてしもた。ウトウトしとったけど摩浪を見て飛び起きた。
侑「やばい!俺、北さんら呼んでくる!」
侑はすぐさま立ち上がって走って行った。北さんらが来るまでにどうにかして摩浪を起こさんと。
銀島「摩浪!」
摩浪『カハッ……ンクッ!!』
首を絞める力が段々強なっていく。どうすればええか、分からんかった。
銀島「どないしよ、、、、」
治「とにかく名前呼び続けて、摩浪の手を首から離させんと」
今はそれしか方法が無い。呼び続ければ絶対起きてくれるって信じて。
銀島「摩浪!起きろ!」
摩浪の手首を掴んでひたすら叫んだ。顔には汗が滲んでて息苦しそうにしとる。早よ解放させんと息が出来なるし、これ以上摩浪の首に傷を増やしたくない。
銀島「摩浪!」
摩浪『ウッ……ゲホッゲホッ!!』
治「摩浪、俺らが見えるか?」
摩浪『フゥフゥ‥……、、))コクコク』
良かった。体の力が一気に抜けてきた。
銀島「はぁ、、、、まじで焦った」
摩浪『わっ』
銀島「ホンマに良かった」
摩浪『あ、あの// 』
銀島「え?」
気づいたら俺は摩浪に床ドンしとった。むっちゃ顔近いし体当たっとるしで、一瞬まじで思考が止まった。
銀島「…………」
角名「オホッw」
治「今日の銀は大胆やな~(笑」
銀島「そ、そんなんとちゃう!//」
赤木「摩浪!!」
侑「遅れてすまん!、、、、て」
侑が赤木さんら連れて戻ってきた。もうちっと早よ来て欲しかったな。
赤木「銀?まさか、お前、」
銀島「ちゃ、ちゃいます!これには訳が!」
赤木「侑が俺らの部屋に突撃してきて、摩浪がまた自分の首絞めとる言うとったから来てみれば、銀が床ドンしとるやん。話がちゃうぞ」
銀島「ほんまに違うんです!」
尾白「赤木やめろ」
赤木「ははっ、すまんすまん(笑」
焦った。赤木さんが早口で問い詰めて来るから。
赤木「摩浪、もう平気か?」
摩浪『うぅッ、ごめんなさい(泣』
赤木「謝らんで大丈夫」
摩浪『また迷惑かけた。しかもこんな深夜に、ごめんなさい、、、、ごめんなさい(泣』
摩浪の目から涙が溢れて、顔がぐしゃぐしゃになった。なんか上手くいったら、次は辛いことが襲ってくる。こんな事の繰り返しで辛いはず
摩浪『怖いよぉ……(泣』
赤木「大丈夫、大丈夫 ヨシヨシ\(´-`*)」
銀島「俺らが居るから」
摩浪『1人は嫌だ(泣』
泣いたまま俺に抱き着いてきた。
銀島「1人になんてならんから」
摩浪『はぃ(泣』
銀島「もっかい寝ような」
摩浪『( *´ `))コクコク』
赤木「俺らも部屋戻るわ。2年頼むで」
赤木さんらが部屋を出た後、俺らは摩浪が落ち着くまで話すことにした。
銀島「摩浪は好きなもんある?」
摩浪『えと、バレー』
侑「それ以外は?」
摩浪『わかんないです』
治「わからんかー。んじゃ好きな食いもんとかは?」
摩浪『、、、、治さんの、おにぎり』
治「まじで?嬉しいな」
侑「ズルい」
角名「何が?」
侑「サムのおにぎりが好きなんやろ?それはつまりサムが好きってことやん」
角名「何その謎理論w」
侑「俺も摩浪から好きって言って欲しいわー」
角名「それは分かるかも」
侑も角名も急に変なこと言い出した。気持ちは分からんくもないけど、正直に言うかそんなストレートに。
侑「なぁ摩浪ーぃ。好き言うて」
摩浪『え、、』
角名「お願い」
摩浪『えと……//』
顔赤くして俺らから目逸らした。俺も言うて欲しい。摩浪からの好きが聞きたいわ。
治「言うてやー」
摩浪『好き//』
銀島「ありがと」
摩浪『うぅ// _( _ *`ω、))グリグリ』
布団に顔擦り付けてほんまに可愛ええ。いつも真剣な顔でバレーして普段も真顔なこと多いから、こういう摩浪は珍しい。
摩浪『んぅ (っω-)ゴシゴシ』
角名「眠くなってきた?」
摩浪『んやっ、まだ起きます』
角名「絶対眠いでしょ(笑」
摩浪『んん~』
銀島「此処おいで」
腕広げてみたらすんなり俺のとこ来よった。眠い時の摩浪って結構素直なんかな?
銀島「ええ子は寝る時間や」
摩浪『俺はええ子じゃ、ない、』
銀島「お願いやからええ子でいてくれ(笑」
摩浪『はぁい』
侑「ほーれ!俺らも寝るから」
治「寝よーや」
摩浪『( *´꒳`))コクコク』
角名「電気消すよ」
部屋の明かりが消えて、俺らはもっかい摩浪を囲んで寝る。暑いかもやけどさっきみたいな事があったら怖いからな。
銀島「摩浪、おやすみ」
摩浪『おやすみなさぁい』
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