TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
君が嫌いな夜空の花畑

一覧ページ

「君が嫌いな夜空の花畑」のメインビジュアル

君が嫌いな夜空の花畑

2 - 第2話 ~ 闇の中で見る真実 ~

♥

37

2023年09月11日

シェアするシェアする
報告する

そして、花火大会の日。

私は公園で千秋くんを待っていた。

明らかに集合時間を過ぎている….。

忘れているのだろうか。

「もう待てない…..帰ろ..」

そう言いながら私は帰ろうとした。

だが、グイッと私の腕を誰かが引っ張った。

「わッ」

私は驚いて情けない声を出してしまった。

「ごめん!!遅れた…」

私の腕を引っ張った人物は千秋くんだった。


「渡したい物があるから着いてきて。」

渡したい物?

それより、花火大会はどうするのだろう。

私が不思議な顔をしていると、

千秋くんはそれに気がついたのか

「あ、安心して。花火は俺の秘密の場所で見るから!!」

と言った。

秘密の場所…。

何故だか少しだけ、わくわくした気がした。


数分後、千秋くんがおすすめする

“ 秘密の場所 ” に着いた。

その場所は周りが紅葉に包まれていて、

小さな丘から街の灯りを眺めることが出来る。

とても綺麗な場所だった。

「綺麗だろ?」

「めっちゃ綺麗!!」

「良かった!!」

そう言いながら千秋くんは

白い歯を見せながら笑った。

「あと、渡したい物がこれなんだけど…」

そう言って千秋くんは私に封筒を渡してきた。

中に入っていたのは

私のお母さんが映っている

写真

だった。

「え、?なんでこれ千秋くんが…?」

「….花火の母親はさ川で溺れてた男の子を

助けて身代わりになったんだよな?」

「なんで知ってるの…?」

何故、あの事故のことを

千秋くんが知っているのだろうか。

「まさか…」

「うん…そのまさかだよ。あの時、川で溺れてた男の子は俺のことだ。」

嘘だ。嘘だ嘘だ嘘だ!!

私は心の中で、千秋くんは悪くない。

お母さんは人助けをしただけだ。

そう言い聞かせ、

千秋くんを悪者にしないようにした。

だが、

「千秋くんのせいだ!!私のママを返して!!」

考えより行動の方が早かった。

だんだん視界が歪んでくる。

私は泣きながらも怒っていた。

「ママじゃなくて千秋くんが居なければ私は幸せだったのに!!」

loading

この作品はいかがでしたか?

37

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚