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あべさく正義♡
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junp_Sn-Fk.
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夢花𓂃𓂂ꕤ*.゚
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#あべさく
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佐久間くんと亮平は血の繋がらない、義理の兄弟。佐久間くんのお母さんと、亮平のお父さんが事実婚をして兄弟になったらしい。両親が再婚したのは亮平が中学二年生、佐久間くんが高校一年生の時だ。
話は変わって、俺と亮平が出会った後の話になる。
阿部ちゃんが隠している何か、それがピンとこないまま、数日がすぎたある日____
俺は母親に頼まれ、スーパーへ食材を買いに行こうとしていた。夜の散歩も悪くないかもと思いながらゆっくりと進んでいたら、先の公園に、制服姿の阿部ちゃんを見つけた。
声をかけようかと思ったが、近くにもう一人男性がいるのに気づき、声をかけないまま、その様子を見続けた。
しかし、明らかに様子が変だ。阿部ちゃんの表情と目に光がなく、男性は阿部ちゃんにブレスレットを着けた。いや、ブレスレットと言うほど良いものではない。どちらかと言うと腕輪だ。そして次の瞬間、男性は阿部ちゃんにキスをした。衝撃だった。この時に感じた心のモヤモヤが嫉妬心だったということに気づくのはまだ先の話。
阿部ちゃんは拒んでいるように見えた。鋭い目付きで相手を睨んでいた。そのせいか、男性は阿部ちゃんに平手打ちをした。
俺は、怖くなって逃げ出したくなったが、今逃げたら、阿部ちゃんはもっとひどい仕打ちにあうのではないかと思った。だから、俺は二人に近づいた。
mg「阿部ちゃん?」
ab「めめ…」
モブ「誰?」
mg「部活の後輩です。阿部ちゃん、こんな時間だからもう帰ったほうが良いと思います」
俺はさっき見たことは口に出さなかった。相手を刺激しないために。
ab「ありがと、めめ。大丈夫だから」
それでも阿部ちゃんは大丈夫だと言った。全然大丈夫じゃないのに。だから、仕方がなく、全て明かした。
mg「ごめんなさい。実は、ずっと見てて」
mg「阿部ちゃん、怖がってたように見えたから、少し気になって」
モブ「怖がってなんかいないよな?亮平は俺の彼女なんだから」
mg「えっ」
ab「ごめんね、めめ。ほんとになんでもないから。ね?行って」
モブ「俺らはお互い愛し合ってんのー」
mg「じゃあ、なんであなたは阿部ちゃんを叩いたりしたんですか?」
モブ「は?」
mg「本当に愛し合ってるのなら、相手に手を挙げるなんてことないですよね?」
モブ「俺は!亮平を愛して愛して愛してるんだ!亮平が泣いてる姿も、俺に怯えてるのも俺しか見ちゃいけないんだよ!」
これか。これが狂愛というやつか。気持ち悪い。さっさと終わらせよ。
mg「じゃあ、さっきのこと、全部警察に言いますから」
モブ「はぁ!?」
mg「確か、殴ったら暴行罪、怪我を負わせたら傷害罪になるはず」
モブ「いや、それはっ、亮平が言うこと聞いてくれなかったからっ!」
mg「言う事聞くだけが恋人じゃない!」
モブ「ッ…!でも、頼む!警察だけはッ!」
mg「それは阿部ちゃんに聞いてください。阿部ちゃんがどうしたいかじゃないんですか」
モブ「…亮平」
ab「ごめん、俺、もう限界だよ。だから、ずっと別れたかった」
ab「警察には言わないし、大ごとにもしないから。だから、俺と別れてください」
モブ「…今まで悪かった。だから!もう一度やり直そう?」
ab「…無理。じゃあね」
俺と阿部ちゃんは公園から抜け出し、学校の近くのベンチに座った。
ab「ごめん。変なことに巻き込んじゃって」
mg「いえ、俺は大丈夫なんで」
ab「ありがと」
mg「あの、あの人とはほんとに付き合ってたんですか?」
ab「…うん。隠しててごめんね。俺さ、ゲイなんだよね、」
mg「そうなんですか…」
ab「引かないの?」
mg「ゲイってだけですよね?」
ab「やっぱり、めめは優しいなぁ」
mg「そんなことないっすよ」
ううん、優しいよって微笑んだ後、阿部ちゃんは表情を曇らせ、今まであったことを全て話してくれた。
ab「…向こうがだんだん狂気的になって、いつの間にか、好きってい気持ちより、怖いって気持ちのほうが大きくなってきて」
mg「阿部ちゃん…」
ab「めめを見てたら、その差をより感じてしまって」
二人で部活をしてたあの日、阿部ちゃんの様子がおかしかったのはこれだったんだ。
ab「めめ、このこと、秘密にしておいて」
mg「どうして?」
ab「色んな人に心配かけたくないから」
mg「分かりました。その代わり!阿部ちゃんを守らせてくれませんか?」
ab「えっ?」
自分でも何を言っているのか分からなかったが、頭よりも先に口が動いていた。
mg「ほら!まだアイツが何かしてくるかもしれないし、阿部ちゃんの秘密知ってるの、俺だけだし…」
ab「でも、それじゃめめに迷惑…」
mg「俺は全然っ!迷惑じゃないんで!逆に頼ってください!」
ab「ふはっ!分かったよ、お願いします」
mg「はい!」
それから、俺のボディーガード生活は始まった。登下校も学校内も、なるべく阿部ちゃんに張り付いて。
いつからか、自分のほうが阿部ちゃんを好きになっていた。初恋はこんな感じなのかと少し恥ずかし気味になっていた。
その年の夏、阿部ちゃんから夏祭りに誘われて、二人で行くことになった。
隣ではしゃいでる阿部ちゃんが可愛らしくて、ずっと隣にいたいとすら思った。
その後、花火のタイミングで
ab「めめ、穴場のスポットがあるから行かない?そこだと人を気にせず花火見られるんだよー!」
mg「いいっすね!行きましょ!」
そこはほんとに人気がなくて、俺と阿部ちゃんの間に大きな花火が咲くだけ。
ab「すごい!めっちゃ綺麗!」
阿部ちゃんのほうが綺麗です、なんてキザなことは言えない。でも、もっと近くで阿部ちゃんを感じたい、触れたい。神様、今だけ許して…
触れるだけの口付けをした。最後に自分の欲望に負けて、嫌われるって分かってるのに
なのに…
ab「めめ、勘違いしちゃうよ…」
mg「勘違いって…?」
ab「…両思いなんじゃないかって」
mg「えっ…」
一方通行だと思ってた俺の思いは、知らず知らずのうちに、俺の方に返ってきていた。驚きで数秒間、沈黙が続いてしまったが、悪くなかった。そして、ゆっくりと口を開く。
mg「俺、阿部ちゃんのことが好きです。俺と付き合ってきくれませんか?」
ab「はい、よろこんで」
もう一度キスをする。ファーストキスの味は甘くて、でも少し酸っぱくて。
こうして俺らは恋人になった。
『絶対に阿部ちゃんを守る』そう決めた。
________でも、この時は何も知らなかった。俺らに、暗雲が立ち込めていることを。
コメント
1件
読み終えました…!めめが阿部ちゃんを守るって決めた場面、すごく胸に響きました。あの狂愛の男との対峙シーンも、めめの勇気が光ってたし、その後ふたりがゆっくり近づいていく距離感が甘くて切なくて。花火の下での“勘違いしちゃうよ”には思わず声が出ました。最後の一文で一気に不安になるのも、続きが気になる仕掛けですごいです。めめと阿部ちゃん、どうかこのまま幸せでいてほしい…!